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人事ノウハウ

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中途採用のメリットデメリットを新卒採用の違いと共に解説

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中途採用は、即戦力となる貴重な人材の導入と同様に、新卒採用だけでは補いきれない企業の経営課題や事業ニーズを迅速に解決する有効な方法です。

そこで本記事では、企業にとって恩恵の多い中途採用について、メリットやデメリットに加え、新卒採用との違いも詳しく解説します。

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中途採用のメリット

中途採用の実施によって、企業は以下の6つのメリットを得ることができます。

即戦力として早期に活躍できる人材を確保できる

中途採用における最大のメリットは、豊富な実務経験や専門スキルを有する人材を確保できる点です。中途採用者であれば、入社直後から即戦力としての活躍が期待できるでしょう。

自社のリソース不足を早急に解消できるうえ、知識と経験を活かし短期間で目に見える成果を上げる可能性が高い点は、中途採用ならではといえます。

特定のスキル・経験を持つ専門人材をピンポイントで採用できる

現在、自社に不足している特定のスキルや経験を持つ人材を、ピンポイントで採用できることも中途採用の大きな魅力です。

たとえば、海外進出を見据えて新規事業を立ち上げる際に、社内に経験者がいない場合やノウハウが不足している場合には、海外市場への進出経験やスタートアップ経験を持つ人材を中途採用で迎え入れることで、成功に一歩近づけるでしょう。

採用から実務開始までのリードタイムが短い

中途採用に応募する人材は、一定の実務経験や専門スキルを有しています。そのため、新卒採用と異なり、採用後の人材育成にかける時間を大幅に短縮することができます。

中途採用者の場合、「自社でのルールやツールの使用方法を学べば、現場で即座にOJTが可能」というケースも多く、採用から実務開始までのリードタイムが短い点は、企業にとって大きなメリットとなるでしょう。

外部から新しい視点やノウハウを取り入れられる

自社での勤務経験しかない人材のみで業務を進めていくと、属人化や行き詰まりといった状況に陥る場合があります。

中途採用者は、他社で培った業務の進め方や文化などを会得しているため、外部経験者ならではの新鮮な視点と共に、自社にない手法やノウハウを取り入れることができるでしょう。

新卒採用に比べて教育・研修コストを抑えやすい

新卒採用の場合、企業での実務経験がほぼないため「ビジネスマナー研修」「業界知識や製品知識」など、基礎的な内容から教育・研修を実施しなければなりません。

一方、中途採用であれば既に基本的なビジネスマナーを身に付けています。さらに、同業他社の経験者であれば、業界特有のルールも理解しているため、教育や研修にかかるコストを抑えることができるでしょう。

組織の年齢・経験バランスを整えやすい

若手ばかりの組織では、経験不足により指導者のポジションが空いてしまう場合があります。それに対して、若手がいない組織では、将来の幹部候補が育たず、次世代への技術やノウハウの継承が難しくなります。

中途採用であれば、自社に欠けている層を狙って採用できるメリットがあります。また、経験レベルを指定して採用できるため、年齢や経験のバランスをうまく整えることができるでしょう。

中途採用のデメリット

中途採用は、企業に多くのメリットをもたらす一方で、以下のような5つのデメリットも存在します。これらのデメリットを事前に理解しておくことで、リスクを最小限に抑えた採用活動を行うことができるでしょう。

自社の文化や風土になじむまでに時間がかかる場合がある

中途採用者が培った経験やスキルは、他社独自のルールに基づいたものです。同業他社出身であっても、企業ごとに業務の進め方などが異なるため、自社の文化や風土になじむまで時間がかかる場合もあるでしょう。

即戦力要員であっても、自社文化や風土に合わなければチーム内の摩擦やトラブルの原因となりかねません。中途採用者のパフォーマンス低下を回避するためにも、社内文化やルールの理解に時間を割くことが重要です。

前職のやり方や価値観が強く残っている場合がある

中途採用者は実務経験が豊富な分、時として「前職のやり方や価値観が正しく、効率的である」と思い込む傾向があります。

新たな環境でも、前職のやり方や価値観に固執してしまうと人間関係の不和などを引き起こし、思うような活躍が期待できない結果にもつながるでしょう。

そのため、面接時に自社の業務スタイルなどをしっかり説明し、オンボーディングにおいても中途採用者に理解を促すことが求められます。

採用競争が激しく、条件面での交渉が複雑になることもある

中途採用は、候補者が持つ即戦力性や専門性に期待がかけられます。競合他社も同様のターゲット層を狙っているため、市場での採用競争はどうしても激しくなりがちです。

また、候補者も自らの市場価値を理解しており、複数社からオファーを受けていることも珍しくありません。より良い条件で転職できるよう、各社を比較検討するため交渉が複雑になる場合もあるでしょう。

採用コスト(紹介料や媒体費)が高くなることがある

中途採用は、自社で即戦力として活躍できる人材がターゲットとなります。エンジニアなどの技術職や専門職は、採用市場でも引く手あまたであるため無料の求人媒体だけでは十分な応募が見込めません。

そのため、人材紹介やスカウト媒体、募集職種に特化した求人サイトなどの活用が求められますが、即戦力層は成功報酬や掲載料が高めに設定されているため採用コストが高額になる傾向があります。

入社後の期待値と現実にギャップがあると、早期離職につながる可能性がある

中途採用者は自身が培った経験や専門性を活かして、早期に成果を上げられる存在として期待されています。

ただし、自社文化やルール、既存社員となじめなければ、思うようなパフォーマンスを発揮できないでしょう。また、「勤務条件が異なる」「業務の裁量度が低い」など、入社前の期待と実際の業務環境との間にギャップが生じた場合、早期離職につながるリスクがあります。

中途採用と新卒採用の違い

中途採用と新卒採用は、「採用目的」「評価基準」「採用時期」の3点において、大きな違いがあります。以下では、中途採用と新卒採用における具体的な相違点を、わかりやすく解説します。

採用目的

中途採用と新卒採用では、採用の主な目的に大きな違いがあります。

中途採用:即戦力の補充

中途採用は、経験者や専門スキルを持つ人材のみをターゲットとし、自社における即戦力の補充を行い、早期段階での活躍が期待されます。

新卒採用:将来の幹部候補・長期育成前提

新卒採用は、将来の自社幹部候補としての育成など、長期的な視野での組織づくりを目指して実施されます。

評価基準

評価基準も、中途採用と新卒採用では、以下のような違いがあります。

中途採用:実務経験・スキル・実績重視

中途採用は、企業の欠員補充や専門性を補うために実施されます。とにかく即戦力性が重視されるため、候補者の「実務経験」「スキル」「実績」に基準が置かれます。

新卒採用:ポテンシャル・人柄・適応力重視

企業での実務経験がない新卒採用では、長期的な育成を踏まえ、「ポテンシャル」「人柄」「適応力」など、自社文化になじむ素質が重視されます。

採用時期

中途採用と新卒採用では、採用活動の時期にも違いがあるのが特徴です。

中途採用:通年採用が中心

中途採用は、自社で欠員が出たときや、事業拡大を目指して大きなプロジェクトが始動する際など、状況に応じて通年採用を実施することがほとんどです。

新卒採用:一定の時期(3月~6月)に集中

新卒採用は、4月の一斉入社が前提となっています。就活ルールに則り、年度計画に沿って3月~6月の時期に集中して採用活動が行われます。

教育・研修

実務経験や基本的なビジネスマナーを身につけている中途採用と、社会人経験のない新卒採用では、入社後の教育や研修に関しても、以下のような違いがあります。

中途採用:最小限、OJT中心

中途採用者は、基礎的な社会人マナーはもとより、一定の業務経験を有しています。そのため、自社ルールや文化を学ぶための最小限の研修で事足りるでしょう。また、業務に関してもOJT(On the Job Training)をメインに進めていきます。

新卒採用:新入社員研修など手厚い育成が必要

新卒採用の場合、社会人としての基礎的なマナーを身に付け、自社業務や文化への適応を目的に、新入社員研修など手厚い教育環境の下で育成していきます。

選考プロセス

中途採用と新卒採用では、応募経路や選考プロセスの回数、対応の柔軟性などに違いがあります。

中途採用:柔軟・個別対応が多い

中途採用の候補者が持つ経験やスキルは多種多様です。そのため、画一的な選考プロセスでは、本質的な適性を見極めるのは非常に困難です。そこで、候補者一人ひとりをじっくり見極め、採用の可否を判断する必要があるため個別に対応します。

さらに、選考フローの短縮など、スピード感と柔軟性の高い対応を行うことで、優秀な人材が他社に流れることを防ぐことができます。

新卒採用:一括エントリー・複数回の集団選考が多い

新卒採用の場合、学生が就職ナビサイトなどから応募企業へ一括エントリーするのが一般的です。ES(エントリーシート)提出後、書類選考、複数回の集団面接やグループディスカッションなどを経て、多数の候補者をまとめて評価・比較します。そのうえで、最終的に個別面接を実施し、内定に至ります。

入社時期

中途採用と新卒採用は採用時期が異なるように、入社時期も以下の通り、それぞれ違いがあります。

中途採用:必要に応じて随時入社

中途採用は、自社の状況に応じて採用されるため、入社時期も採用者ごとに異なります。前職の引き継ぎ対応も考慮されるため、入社時期は柔軟に設定されることがほとんどです。

新卒採用:通常は4月一斉入社

新卒採用は、内定者である学生の卒業時期に合わせて、4月一斉入社が一般的です。一斉入社により、教育や研修を一度に実施できるうえ、新卒者同士の同期意識を醸成できます。

採用リスク

中途採用と新卒採用では、以下の通り採用リスクも異なります。それぞれのデメリットを理解したうえで、適切な採用戦略を立てることが重要です。

中途採用:定着せず早期離職の可能性あり

即戦力要員である中途採用の場合、前職のやり方や文化を自社に持ち込み、既存社員との摩擦や社風との折り合いの悪さからなじめず、早期退職に至る可能性があります。

新卒採用:育成が必要だが長期定着が期待できる

新卒者は社会人経験がないため、ビジネスマナーや基本的な仕事の進め方など、イチから育成しなければなりません。戦力化するまでに時間はかかるものの、じっくり育てることで、長期的な定着も期待できます。

採用コスト

中途採用と新卒採用では、かかる採用コストにも違いがあります。

中途採用:紹介料などで高額になることも

中途採用の場合、人材紹介会社などを利用すると、候補者の想定年収に応じた紹介料が発生します。採用競争の激しい専門職などでは紹介料も高額になるため、採用コストが膨らむ要因となります。

新卒採用:説明会・研修等のコストがかかるが一括対応が可能

新卒採用は、説明会開催時の会場費や資料作成、人件費などにコストが発生します。また、入社後の研修プログラムでは、研修教材費や外部講師への依頼料などのコストがかかりますが、新卒者に一括対応できる点がメリットです。

文化適応

中途採用と新卒採用では、自社文化への適応という観点でも、以下のような違いがあります。

中途採用:前職の影響が残ることがある

中途採用者の経験やスキルは、前職で築き上げたものです。そのため、仕事の進め方や価値観などにおいて前職の影響が色濃く残ることがあり、場合によっては自社文化への適応を妨げる可能性もあります。

新卒採用:企業文化になじみやすい傾向がある

新卒者は、企業での実務経験がなく、まっさらな状態で入社します。また、同期と一括で教育されることから、企業文化への理解や価値観の形成がしやすくなります。

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今回は、中途採用のメリットやデメリットだけでなく、新卒採用との違いについて、ポイントを押さえながらご紹介しました。

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