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人事ノウハウ

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新卒採用スケジュールの事前準備と策定のポイントを解説

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新卒採用には、綿密なスケジュール調整に基づいた、さまざまな事前準備が欠かせません。

ただし、新卒採用はピーク期の業務量が非常に多く、中小規模の企業では、リソース不足に陥りやすいものです。この場合、社内だけでなく副業人材など外部の力も活用することで、柔軟な運用が可能となります。

本記事では、現行の新卒採用スケジュールから計画策定のポイントまで、事前準備に役立つ内容をご紹介します。

2026年の新卒採用スケジュール

これまで、新卒採用のスケジュールは「就活ルール(採用選考に関する指針)」(※)とも呼ばれ、経団連(一般社団法人日本経済団体連合会)主導で運用されていました。

ただし、近年では、経団連から政府主導の就活ルールに移行しています。また、インターンシップの解禁や採用活動のオンライン化が普及したこともあり、企業は最適な採用スケジュールを選択する必要があるでしょう。

2026年度卒の新卒採用における、一般的な現行スケジュールの例は、以下の通りです。

会社説明会開始 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降
面接実施 卒業・修了年度の6月1日以降
内定出し 卒業・修了年度の10月1日以降

なお、インターンシップのスケジュールに関しては、企業規模によっても異なります。大手や中小企業では、卒業年度の前年6月から翌年2月頃、外資やベンチャー企業などでは、卒業年度の前年6月から12月頃までが多い傾向です。

※出典:一般社団法人日本経済団体連合会HP 採用選考に関する指針

新卒採用スケジュールの準備・やること

新卒採用スケジュールの準備は、前年度から開始するのが一般的です。また、時期によって、準備すべき内容は異なります。

以下では、新卒採用スケジュールにおいて、前年度と当年度で実施する準備内容を、時期別にご紹介します。

前年6月~8月の動き

前年の6月~8月は、就活生の面接など、現行の新卒採用が最終段階に入る頃です。また、同時に、次年度の新卒採用計画を本格的に始動させる時期でもあります。

当年度の新卒採用を、「応募ルート別の募集者数」「エントリーシート(ES)通過率」「選考時の評価」などの効果測定に基づき、次年度の新卒採用計画へ改善点として反映させましょう。

前年9月~11月の動き

前年の9月~11月は、次年度新卒採用の目標と要件の具体的な設定を行います。職種や部署別の採用人数や求める人材像、予算を明確にしたうえで、配属予定部署とのすり合わせを行いましょう。

この時期には、新卒採用スケジュールの全体設計も行い、採用媒体の選定やパンフレット、採用サイトの作成にも着手します。さらに、面接官のトレーニング計画も策定しておきましょう。

前年12月~当年2月の動き

前年の12月~当年2月は、「採用サイトへの原稿入稿」「イベントや説明会用資料の仕上げ・準備」「選考フロー・評価基準の最終調整」など、採用広報や選考に関する準備の最終段階です。

また、上記期間は、学生もエントリーを見据えて企業を比較する重要な時期にあたります。競合に先手を打つためにも、インターンシップなどの早期接点の場を作り、学生の志望度が高まるようにしましょう。

当年3月~6月の動き

当年の3月~6月は、広報が解禁され、学生からのエントリー受付がスタートするなど、新卒採用本番を迎えます。学生から提出されたエントリーシート(ES)を精査し、いよいよ選考が開始します。

早ければ4月~6月には、最終面談を経て内々定の通知を出すケースもあるため、辞退者を出さないよう、内々定者へのフォローに努めましょう。

新卒採用スケジュール策定のポイント

新卒採用スケジュールでは、以下に挙げる8つの策定ポイントを意識した設計と実践を心がけましょう。

採用目標と予算を最初に明確にする

新卒採用で最初にすべきことは、「どの学生をターゲットにして、何名採用するか」といった明確な採用目標と予算設定といえるでしょう。

採用目標や使える予算がはっきり定まっていないと、説明会の規模や選考フロー、採用活動に割くリソースなどが決められません。新卒採用の指針となる土台を固めたうえで、適切な予算配分を行いましょう。

インターンシップ・説明会・選考の時期を逆算して設計する

新卒だけでなく、採用活動はステップごとに母集団が絞り込まれていきます。「何名採用するか」というゴールに基づいて、各ステップのスケジュールを逆算して設計しなければなりません。

インターンシップは、学生との早期接点の場となり、説明会はエントリーへと誘導する母集団形成のきっかけとなります。また、選考は歩留まりを前提にして適切な時期を設計すれば、いつまでに内定を出せばよいかが明確になるでしょう。

内定出しの時期を早めに設定し、他社に先んじる

自社が定めた採用目標を達成し、優秀な学生を確保するには、内定出しの時期を早めに設定することが求められます。学生は複数社を並行して応募し、優秀な学生ほど早期に内定をもらう傾向にあります。

内定出しが早ければ、他社に先んじて優秀な学生を囲い込めるうえ、他社の選考を断る動機を与えられるでしょう。

就活市場の動向を把握する

学生の行動パターンや活動時期、競合他社の動きなど、就活市場での動向を把握していないと、自社の採用計画にズレが生じ、思うような成果につながりません。

競合他社が早期に内定出しを行った場合、辞退者が増える結果にもなります。就職情報会社のデータ分析やインターン参加者へのアンケートを通じて、現状の把握をしておきましょう。

イベントや媒体への掲載タイミングを計画的に組み込む

イベント参加や媒体への掲載タイミングを誤ると、競合他社に優秀な学生が流れる原因にもなります。就活イベントなどは出展する企業が多いため、早期の申し込みや事前準備が必要です。

また、採用媒体への掲載も、イベントと連動するタイミングで行えば、より効果が高まるでしょう。学生の動きにあわせて、競合他社に出遅れることのないよう、スケジュールは計画的に組み込みましょう。

学生との接点を継続的に持てるフォロー期間も含めて設計する

新卒採用は、内定出しで終わりではありません。内定通知後、さまざまなフォローを通じて、いかに学生との接点を継続的に持てるかが、内定辞退防止に大きく影響します。

特に早期内定の場合、学生にとって安心材料としてキープされている可能性があるでしょう。内定者へのまめな連絡や懇親会、イベントの実施といったフォローを怠ると、意欲低下の原因となり、内定辞退を招いてしまいます。

社内関係者とスケジュール共有・調整を徹底する

新卒採用は、人事部主導だけでは成功しません。配属予定部署など、社内の関係者全員がスケジュールを理解したうえで、適切な調整を徹底してこそ、成功に至るといえるでしょう。

各採用プロセスでは、社内関係者の協力が必要不可欠です。スケジュールが共有されていない場合、採用計画がうまく進まず、優秀な学生を獲得し損ねる可能性もあります。加えて、関係者の役割分担も明確にし、現場の混乱を未然に防ぎましょう。

前年のスケジュールの振り返りを基に改善点を反映する

新卒採用は、年1回きりのプロジェクトです。前年のスケジュールの振り返りをしておかないと、何に問題があったかを見出せず、次年度の新卒採用に活かせません。

各種活動の時期やタイミングなどのスケジュール面だけでなく、「エントリー数」「内定辞退者数」といった数値面や、「学生の声」「面接官の評価」などの質的な面も踏まえて、改善点を洗い出しましょう。

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今回は、新卒採用のスケジュールについて、企業がすべき準備や策定のポイントなどをわかりやすくまとめてお届けしました。

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