SNS運用を業務委託に発注する際のメリットや注意点まとめ
商品・サービスの認知拡大や自社のブランディングの目的で、各種SNSを運用する企業が増えています。SNSの特性上更新頻度が重要で、片手間に運用するには負担が大きく、SNS運用担当者を採用したり、外部のプロフェッショナルに業務委託したりする企業もあります。
この記事では、SNS運用を外注するメリットとデメリット、外注できる業務の内容、さらに外注する際の費用相場や注意点を解説します。副業人材を募集する企業の案件例も紹介するので、最後までチェックしてくださいね。
SNS運用は採用して内製化すべき?外注で業務委託すべき?
Webマーケティングが発展し、自社ブランドの認知拡大や商品・サービスの訴求にSNSを重要視する企業は多くなっています。SNSは誰にでも簡単に始められますが、ビジネスの側面で効果的に運用するにはデータ解析や戦略的なコンテンツ制作が求められます。さらに既存顧客や見込み顧客とより親密にコミュニケーションをとれる手段であり、継続的に運用を続けることが必要です。
SNSといってもツールが多様化し、業務負担が大きいほか、高度なWebマーケティングの知見を有する必要があるため専任の担当者を採用して内製化する企業もあります。一方で、人的リソースに限りがある企業の場合には、外注して業務委託するケースもあるでしょう。
このように、SNS運用を内製化するか外注するかは、自社の規模や体制、戦略などによって判断が分かれるところです。
SNS運用を外注で業務委託するメリット
ここからは、SNS運用を外注で業務委託するメリットを3点紹介します。
最新のSNSトレンドをプロから学べる
2024年現在では、Instagramの「リール」やYouTubeの「ショート」、あるいはTikTokなどショート動画がトレンドとなっています。SNSのトレンドはめまぐるしく変化するため、SNS担当者は常に最新の動向を追い続け、対応しなければなりません。自社だけですべてキャッチアップするのはなかなか難しいものです。そこで外部パートナーのナレッジを活用できれば、その時々に求められるコンテンツを配信できるでしょう。
運用リソースを柔軟に確保できる
SNS担当者を内製化するにしても、採用コストや教育費などの人件費が必要です。一方、外部パートナーにSNS運用を依頼する場合は、自社のフェーズやキャンペーンの実施、繁忙期への対応など、スポットで依頼することも可能です。あるいは、SNS運用のなかの画像編集のみ、投稿作成のみ、分析のみなど一部の業務内容のみを切り取って依頼することもできます。必要な時に必要な分だけリソースを確保できるのが、外注で業務委託する際のメリットといえるでしょう。
固定費を変動費に変えられる
固定費を削減すればサービスの原価を減らせるため、利益率がアップします。そのため、企業経営の観点で、固定費と変動費の考え方は重要視されています。
自社でSNS運用担当者を抱えると、人件費などの固定費がかかります。一方、業務委託では固定費を変動費に変えて外注工費の扱いとすることが可能です。そのため発生する費用を売上に応じてコントロールしやすく、経営の安定化につなげやすいのがメリットです。
SNS運用を外注で業務委託するデメリット
ここからは、SNS運用を外注で業務委託する際のデメリットを2点紹介します。
業務上のコミュニケーションコストが増える
外部人材に依頼する場合は、まずは企業やブランド、自社製品についてしっかりと理解してもらわなければなりません。このような依頼前の教育やコミュニケーションの工数が増えることは、覚悟しておく必要があるでしょう。
パートナーによって媒体の向き不向きが異なる
外部のプロフェッショナルには、SNSマーケティング全般を網羅している企業や個人も存在する一方、TikTok運用に特化していたり、Instagram運用に強みがあったりと、特定の媒体に強みを持っているケースがあります。自社の意向と合わない場合は、十分なパフォーマンスが得られません。業務委託先の選定には慎重になりましょう。
SNS運用を外注する際の注意点
ここからは、SNS運用を外部に業務委託する際の注意点を2点紹介します。
運用や報告の体制をしっかり確立しておく
外注するからといって、外部パートナーに丸投げするのは危険です。ブランディングの観点でコンテンツの質を確認したり、社内の新製品発表のタイミングに合わせてコンテンツを調整したりと、一緒に効果的にSNSを運用できるよう心がけましょう。そのためにも、業務委託を始める前には依頼内容はもちろん、報告の頻度やフローなどを明確にし、両者で共通認識を持っておくと安心です。
場合によっては複数のパートナーと契約する
SNSは多様化しており、そのうちの一部に強みを持つ企業や個人もいます。自社で運用するSNSの種類や目的に応じて、各SNSに特化した複数のパートナーと契約した方が結果を得やすい側面もあるでしょう。複数の委託先があると、その分コミュニケーションコストや依頼の準備の工数がかかります。マンパワーや予算も含め、合わせて検討すべきポイントです。
業務委託できるSNS運用の主な仕事
ここでは、外部パートナーに業務委託できるSNS運用の主な業務を4種類まとめました。
Instagram運用
写真や動画を共有するInstagram運用は、業務委託できる仕事の一つです。公式アカウント立ち上げ時の戦略立案やコンセプト設計を始め、日々の投稿作成やフォロワーとのコミュニケーション、さらに月次分析やフォロワー獲得施策の企画など、アカウント運用全般を委託することもできますが、その一部だけを任せることも可能です。
X運用
リアルタイム性が高く、短文のテキストをメインに投稿するX(旧Twitter)の運用も業務委託が可能です。リポスト機能があり、拡散力に優れた媒体なので、拡散したくなるようなコンテンツの作り方についてアドバイスが得られるような外部パートナーを見つけましょう。
Facebook運用
Facebookの運用も可能です。実名登録制で、精度の高いターゲティングに強みがあるため、日々の投稿作成のほか、プロモーションの設計やターゲティング、広告運用代行などに特化した外部パートナーに依頼すると良いでしょう。
Tiktok運用
若年層のユーザーが多い、ショート動画をシェアするTikTokの運用代行も外部に依頼できます。音楽のトレンドや自社投稿を「おすすめ」に載せてバズを作るコツ、さらにハッシュタグの選定や最後まで閲覧してもらえるような動画の作り方など、クリエイティブな知見とともにマーケティング目線も兼ね備えた外部パートナーを探しましょう。
SNS運用を外注する場合のパターン
ここでは、SNS運用を外注する場合の主な外部委託先を3種類まとめます。
SNSマーケティング会社に発注する
SNSマーケティング会社に委託することが可能です。企業規模によっては、各種SNSのプロフェッショナルが複数在籍しており、SNS運用まわりを丸ごと外注することもできるでしょう。大規模な案件を依頼したい企業は、SNSマーケティング会社をリサーチすると良いかもしれません。
個人事業主に発注する
SNS運用を生業(なりわい)にする個人事業主に委託するのも一つの方法です。画像制作のみ、投稿のテキスト作成のみ、など細かい作業のみを切り取って依頼しやすいのが魅力でしょう。一方で、実績や力量はさまざまなので、委託先選定は慎重に行いましょう。
副業社員を採用する
SNSマーケティングのスキルを持つ副業社員に業務委託する方法もあります。SNSマーケターとしての専門知識を持ち、他社で活躍する優秀な人材を確保できることも多い傾向です。一方で、あくまで本業を持ちながらはたらいてもらうことになるため、稼働時間に制約があることは理解しましょう。
SNS運用の外注・業務委託の報酬相場
SNS運用の業務委託費は、運用媒体や投稿頻度、さらに業務内容のボリュームによってかなり幅があります。
あくまで目安ですが、アカウント新規立ち上げ時のコンセプト設計や運用戦略策定、さらに効果測定や改善提案を含む包括的な委託内容の場合は、月額数十万円~100万円以上になるケースがあります。
一方、画像制作のみ、投稿テキスト作成のみなど、部分的な業務委託の場合は、月額1万円前後から依頼できる場合もあります。
SNS運用の副業案件の例
SNS運用を副業人材に外注する際の実際の案件事例を2つ見てみましょう。
NFTプロジェクトのX・Discordの運用代行
稼働時間 | 15〜30時間/月 ※面談時に相談して最終決定 |
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単価 | 10万円/月 ※能力や経験により最終決定 |
条件 | ・Xアカウントの運用経験がある ・SNSマーケティングの経験がある ・日常会話レベルの英語力がある |
業務内容 | NFTプロジェクトを対象にしたSNSマーケター・運用アドバイザーを担当する ・公式Xの運用 ・X・Discordでのコミュニティ運営 ・ユーザーの声を活用した企画策定 ・英文の投稿作成 |
宅配弁当サービスを提供する企業のWebマーケティング
稼働時間 | 20〜50時間/月 ※面談時に相談して最終決定 |
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単価 | 10万円~/月 ※能力や経験により最終決定 |
条件 | ・B to Cマーケティングの経験がある ・マーケティングの広範な知見がある ・ベンチャー企業での施策実行経験がある人 ・SNS運用経験がある人 |
業務内容 | 宅配弁当サービスを提供する企業で、Webマーケターとして新規顧客獲得に向けた方針策定・販売戦略〜実行までサポートする ・マーケティング戦略方針策定 ・ECサイトの改善提案・施策実行 ・KPI設定や予算アロケーションなど、各種数字の管理 ・Google、FacebookなどのWeb広告運用と効果測定、改善提案 ・公式SNS運用、SNS施策・キャンペーンの企画・実行 |
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この記事では、SNS運用を外注するメリットとデメリット、外注できる業務の内容、さらに外注する際の費用相場や注意点を解説し、最後には副業人材を募集する企業の案件例も紹介しました。
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