資料作成の副業とは?時給相場や案件例、必要なスキルまとめ
事業を推進する際、さまざまなシーンで必要となるのが資料作成。そのため、資料作成の知見を持った人材は多様な業界で求められる可能性を秘めており、資料作成の知識や経験を活かした副業も多方面に存在します。
この記事では、資料作成のスキルを活かした副業の種類や必要なスキル、時給相場や実際の案件例などを詳しく解説します。
資料作成のスキルを活かした副業はある?
資料作成はビジネスのさまざまな場面で必要とされるスキルであり、募集されている副業案件がしばしば見られます。
一口に資料作成といっても、プレゼンテーション資料、報告書、提案書、マニュアル、会議資料、議事録など、種類も作り方も多岐にわたります。そのため、日々の業務における資料作成の割合は大きく、外注を検討する企業も少なくありません。
資料作成の副業は在宅で行えるものが多く、本業がない休日やスキマ時間を利用して柔軟なはたらき方ができる点が魅力です。また副業を通じて、本業と異なる業界や分野の知識が得られ、視野を広げられるのもメリットといえます。
資料作成のスキルを活かした副業の主な種類
ここでは、資料作成のスキルを活かした副業を3種類紹介します。
営業資料作成
まず、営業資料作成の仕事です。営業資料は、企業の営業活動をサポートする重要な役割を果たします。主に営業担当者が営業先で活用する際に商品やサービスを説明する目的で使用される提案資料を指しますが、なかには社内の営業会議資料や営業担当者へのヒアリングをしながら作成するプレゼンテーション資料の依頼もあります。
営業が活用する提案資料は、クライアントの製品やサービスの特徴を理解し、その魅力を伝えるための資料であり、ただ単にまとめれば良いというわけではありません。効果的で商品が売れる営業資料は、内容的にも視覚的にも相手の心を掴むものでなければならないからです。
そのためにプレゼンテーションソフトを操る技術はもちろん、必要な要素を視覚的にわかりやすくまとめるスキルや基礎的なマーケティングの知識、文章作成能力やデザインセンスなどが求められます。
必要に応じて、クライアントのブランドに適したイラストや図を制作することもあり、その際にデザイナーとのやり取りが発生することもあります。
マニュアル作成
マニュアル作成の副業案件も選択肢の1つです。マニュアル作成の仕事では、製品やサービスの使用方法、業務プロセスをわかりやすく説明するための文書を作成します。いくつか例を出すとユーザーマニュアル、業務マニュアル、研修マニュアルなどが含まれます。
そもそもマニュアルの目的は、技術的な内容を非専門家にわかりやすく説明することです。複雑な情報を整理し、読んだ人全員が目的を達成できるよう、適宜パソコンのスクリーンショットや説明を補足する画像を活用しながらプロセスを紐解いていきます。
そのため、情報の整理・分類能力のほか、論理的な文章構成力や必要に応じてわかりやすい図解を作成する能力が必要です。
議事録作成
会議やイベントの内容を正確に記録し、文書化する議事録作成の副業もあります。企業の重要な意思決定や方針が議論される会議において、議事録は非常に重要です。
議事録を作成するには、会議の内容を正確に理解し、重要なポイントを漏らさず明確に記録しなければなりません。議論の流れだけでなく、会議での決定事項や今後の行動項目を捉えて明記しておくことも大切です。
ただし近年は、会議の録音音声を流し込むことである程度の精度を保って議事録を自動生成するAIツールが登場しており、今後副業ニーズが緩やかに縮小していくかもしれません。
資料作成の副業案件の例
ここからは、資料作成の実際の副業案件を2つ紹介します。
LED販売の営業資料作成
稼働時間 | 12時間/月 |
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単価 | 5万円 |
条件 | 特になし |
業務内容 | LED販売の営業資料を新規作成する ・スライド枚数:15ページ ・目次・内容・デザイン・使用する写真素材は支給 ・PDFファイルで納品 |
講演資料作成
稼働時間 | 8時間/月 |
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単価 | 2万円 |
条件 | 資料作成の経験・実績がある人 |
業務内容 | 人権をテーマとした講演用パワーポイント資料を作成する ・小学生(1〜6年生)・教職員に向けての講演 ・スライド枚数:10ページ |
資料作成の副業案件の時給相場
資料作成の副業における時給相場は、1,000円~3,000円程度のものが多く見られます。
ただし、重要度の高い会社説明や細かな図解、オリジナルのイラスト制作をデザイナーと連携して行うような複雑な資料作成の場合は、ディレクション費などを含めて1本あたり数十万円の報酬額が設定されていることもあります。
案件獲得時に、実際に取り組んでみると想定以上の作業量だった、というケースもあるでしょう。クライアントの依頼目的やデザイン面でどこまでの作り込みが求められるかなど、事前に確認し合意しておくと安心です。
資料作成の副業に有効なスキルや知見
ここでは、資料作成の副業に特に有効なスキルや知見について4つ紹介します。
論理的思考能力
論理的思考能力は、質の高い資料を作成する上で最も重要なスキルの1つでしょう。プレゼンテーション資料や営業用資料を作成する際には、資料の目的を的確に捉え、ゴールに向かって筋道立てて情報を整理し、明確な構造を持つ資料に仕上げなければなりません。
論理的に考える力があれば、資料に記載すべき情報を的確に取捨選択し、読み手にとってわかりやすい文書構成を設計、目的を果たせる論旨の展開が実現できるようになるでしょう。
デザイン力
情報が整理され、わかりやすく効果的に伝わる資料に仕上げるには、基本的なデザイン力が求められます。ここでいうデザイン力は、資料をおしゃれに、個性的にするという意味合いではありません。
各種資料は、会社からの発信物であり内容はもちろん資料のデザインもブランドイメージにつながります。そのため、ブランドカラーや指定のフォントを使用してブランドイメージを表現しながら、要点の「伝わりやすさ」の観点でも資料を作成しなければなりません。
ビジネス知識
資料作成の副業では、クライアント企業や提供するサービス・商品について理解を深める必要があります。その際に、ビジネス用語や各業界で頻出する言葉だけでなく、マーケティングや法律などビジネスにまつわる基礎知識を幅広く身につけておくと良いでしょう。
なお、資料作成においては他社事例を日ごろから見て研究するのも効果的です。なかには、魅力的な資料を公開する企業や団体も存在します。そういった事例を自身でストックし、良いアイデアを取り入れることで自身の資料作成力アップにつなげられます。
校正スキル
忘れがちなのが、校正スキルです。企業の資料を作成するということは、企業の発信物を制作することだという事実を忘れてはいけません。
作成する資料の正確さは、企業のブランドイメージや信頼性につながります。そのため、誤字脱字や文法ミスは大前提として確実に校正し、資料に記載する年月日や数字など情報の正確性には細心の注意を払いましょう。
企業案件の副業探しならlotsful
この記事では、資料作成のスキルを活かした副業の種類や必要なスキル、時給相場や実際の案件事例などを詳しく解説しました。
今回紹介した資料作成スキルをはじめ、自分の得意分野や強みを活かして副業に挑戦してみたいと考えている人もいるかもしれません。
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