SEOを業務委託に発注する際のメリットや注意点まとめ
SEO(Search Engine Optimization)は、Googleなどでユーザーがキーワード検索をした際、求めているコンテンツがスピーディーに発見できる仕組みです。
検索エンジン最適化とも呼ばれ、ユーザーの利便性向上のほか、サービスを提供する側にとっては契約獲得や製品購入に直結するため、多くの企業に採用されています。
今回は、SEOについて外注し業務委託する場合のメリットやデメリット、副業における具体的な案件例を、月額の報酬相場を踏まえながら詳しく解説していきます。
SEOは採用して内製化すべき?外注で業務委託すべき?
SEOを取り入れるメリットは、自社のサイトが上位に表示されることでユーザーからの大量アクセスが期待でき、中長期的な集客が見込めるほか、広告費などのコスト抑制に直結する点といえるでしょう。
自社のサービスや製品を、より多くのユーザーに認知してもらい、契約や購入に繋げていくためにSEOを担う人材を採用して内製化すれば、組織としてより強固な体制が整えられます。
ただし、SEOは自社の強みを表せるキーワードの選定に始まり、そのキーワードを適切な頻度で使用しながらユーザーに分かりやすいものにするコンテンツの最適化が欠かせません。
WEBマーケティングに関する高度かつ専門的な知識をはじめ、情報収集力が必要なため、これらを担う人材を採用して育てていくには、お金と時間の両面で膨大なコストが掛かってしまいます。
一方、SEO対策を専門とする企業や個人事業主などで活躍する人材を登用すれば、採用や教育に掛かるコストが省けるうえ、スペシャリストならではの成果が期待できるでしょう。
外注すれば、採用面や広告費などのコスト削減に繋がるものの、ハイスキルな人材に依頼する際の報酬相場は高めとなり、自社サイトの規模により高額な外注費が発生する場合もあります。
いずれにしても一長一短があるため、自社の状況や予算を考慮しながら、うまく活用していくことが賢明です。
SEOを外注で業務委託するメリット
SEOを外注で業務委託した場合に得られるメリットには、以下の3つが挙げられます。
最新のSEOトレンドをプロから学べる
SEOは検索アルゴリズムを理解し、ユーザーが求めるキーワードが盛り込まれた有益なコンテンツにすべきで、作成時には常にトレンドを意識する必要があります。
WEBマーケティングのプロともいえる外部の人材にこれらの業務を委託すれば、アップデートされたSEOトレンドを学べるうえ、アドバイスを通じてSEOの知識をより深めることもできるでしょう。
SEO担当のリソースや採用コストを削減できる
SEOはさまざまなスキルや手法を用いるため、社内リソースでこれらの業務を担う場合、人材確保と育成が必要になります。
SEOの専門知識をもつハイスキルな人材を採用するのは容易でなく、また、SEO担当として一から育成していくにはかなりの時間を要するでしょう。
外注すれば、採用や育成に掛かるコストが費用と時間の両面で削減可能なうえ、従業員がほかの業務に専念できるため多くのリソースが投入でき、自社の競争力強化や売り上げ拡大に繋げることも可能です。
必要に応じて発注できる
新しいサービスや製品のリリース時など、SEOが必要なときだけピンポイントで発注できるのも、外注のメリットといえます。
必要時に外注すれば、コストは外注費のみとなり、内製化した場合に発生するSEO担当への給与などの固定費が掛かりません。また、人材育成も不要なため、時間的なコスト削減にも繋がります。
SEOを外注で業務委託するデメリット
SEOを外注で業務委託した場合、以下に挙げる2つのデメリットは避けられません。この点もあらかじめ理解したうえで、自社の状況に応じた臨機応変な活用がおすすめです。
短期の契約では成果が見えにくい
「コンテンツ作成=検索エンジンでの評価」に即、結びつかないのがSEOのデメリットです。上位に表示されるには早くて数ヶ月、場合によっては数年単位の時間を要する可能性もあります。
このため短期的な集客を見込んだ場合、残念ながらSEOは適していません。十分な時間とリソースを確保したうえで、自社の提供するサービスや製品がSEOと相性がよいかどうか見極める必要があります。
そのうえで、自社サービスや商品ジャンルの領域を得意とする外注先を選択していくことが、時間は要するものの成果への近道といえるでしょう。
期待した結果が得られない場合がある
WEBサイト経由で、ユーザーの自動的かつ、流動的な流入が叶えられるSEOは、企業にとって非常に魅力的な施策といえるでしょう。
ただし、これらの業務を外部に委託して提案されたキーワードが上位表示された場合でも、自社の事業内容と関係が薄い場合は、売り上げなどに繋がらない可能性もあります。
また、WEBサイトを運営する明確な目的が新規顧客の獲得なのか、既存顧客への情報発信なのか、あるいは採用や自社ブランディングの強化なのか明確に定まっていないと、外注しても思うような効果は得られません。
SEOを外注する際の注意点
SEOを外注する際は、以下に挙げる2つの注意点を意識しておけば、より成果に繋がりやすくなります。
長期的な視点を持つ
SEOの導入によってすぐに自社のWEBサイトが上位表示され集客などに繋がる、というわけではありません。検索エンジンのアルゴリズムによって、そのサイトやページが評価されなければ、成果に直結することは困難といえます。
SEOは内部・外部対策を実施したうえで、ユーザーニーズを踏まえたオリジナリティの高い良質なコンテンツを作成することはもちろん、ガイドラインを遵守する必要があります。
キーワードの乱用や低品質な外部リンクの承認は避けるなど、さまざまな手法を用いた結果、やっと上位表示される仕組みなのです。
新規サイトを立ち上げた場合は最低でも1年、既存サイトでも早くて3~6ヶ月程度を要します。また、Googleによれば、SEOで成果が出るには4ヶ月~1年(※1)の期間が必要とされているため、長期的な視点で臨むようにしましょう。
※出典1:Google検索セントラル SEO業者(代理店、コンサルタント)とは
過去の実績を重視する
自社動向やニーズに合った良質なコンテンツ作成へ至るには、外注先が過去にどの程度の実績を積んでいるかが重要なポイントになるでしょう。
ただし、過去の実績が豊富でも、自社業界に特化しているとは限りません。例えば医療や金融など、専門性の高い業界の場合、外注先の知識が浅ければ成果どころか自社の信頼を失う可能性もあります。
マッチングミスのない外注先を選択するには、ホームページなどで公開されている実績のチェックは欠かせません。また、実績のほかに口コミサイトなどで確認しておくこともおすすめします。
業務委託できるSEOの主な仕事
SEOを業務委託にするとしたら、どのような仕事を任せていくとよいでしょうか。以下に代表的な4つの仕事を紹介していきます。
SEO戦略策定
SEOを実施する際、自社が置かれている状況や解決したい課題について、現状の洗い出しから優先的に実践すべきことなどの戦略を立てていく必要があります。
有効な戦略策定こそ、検索エンジンの仕組みを熟知した経験豊富なSEOのエキスパートへ業務を委託するのが、成果に繋がる近道ともいえるでしょう。
コンテンツ作成
SEOにおいて、ユーザーにとって利便性が高く、かつその視線に立ったクオリティの高いコンテンツ提供はなくてはならないものといえるでしょう。
ユーザーにとって有益な内容であることはもちろん、その内容を検索エンジンが正しく認識できるかどうかが成功のカギとなります。
「誰が」「何を欲して」「なぜ検索するのか」といったポイントに基づきながら、ターゲットとなるユーザーを深く理解し、どのような情報を欲しているかを明確に定めたコンテンツを作成しなければなりません。
このため、マーケティングをはじめ、ユーザーに“結論・理由・具体例・再度結論”を用いて、ロジカルに分かりやすく説明が可能な「PREP法」などの手法を熟知している外注先を選択することが重要です。
テクニカルSEO対策
検索エンジンにより認識されやすくなるようWEBサイトの内部構造を改善することで、検索エンジンから高評価を得られる施策がテクニカルSEOです。
クロールエラーやサイト表示速度などの改善、タイトルなどの見直し、画像やリンクの最適化を図り、WEBサイト内の内部構造が整備されることで利便性は一気に向上します。
HTMLやCSSに関する高度な知識を必要とするうえWEBサイト全体に影響する仕様変更などは、非常に難易度の高い対策のため、ハイスキルな人材に外注することで望む成果を出しやすくなるでしょう。
被リンク獲得支援
外部サイトや自社サイトに貼付されたURLをユーザーが踏むことで、検索順位の向上が期待でき、より評価されやすくなるという重要な役割をもつ被リンクは、SEO対策強化を図るうえで欠かせません。
この被リンクの数が多いWEBサイトやページは、まったく被リンクのないものと比較して、検索エンジンで上位評価されやすいという傾向があります。
SEOを外注する場合のパターン
SEOを外注する場合、以下に挙げる3つのパターンが一般的といえるでしょう。
SEO会社に発注する
SEOに関するエキスパートとして、依頼された企業のWEBサイトはもちろん、同業他社の分析により、適切なキーワードを用いて上位表示のための提案・実行を得意とするSEO会社。
ユーザーにとって有益なWEBサイトかを評価するGoogleの仕組みを熟知し、サイト整備や戦略設計からコンテンツ制作に関するノウハウが豊富なSEO会社への依頼は成果も得やすく、利益の最大化にも直結する点が何よりのメリットです。
個人事業主に発注する
SEOだけでなくWEBマーケティング全般に深い知見を持ち、さまざまな実績のある個人事業主への発注は、SEO会社に依頼するより外注費が抑えられる点が魅力といえます。
また、SEO会社で断られた業務などを個人ならではのフレキシブルさとフットワークのよさで対応してもらえる場合も多く、依頼するメリットは非常に大きいといえるでしょう。
副業社員を採用する
本業でも自社と同業界や同業種に従事している副業社員を採用すれば、即戦力としての活躍が大いに期待できるうえ、SEO会社や個人事業主に依頼するよりさらにコストを抑えることが可能です。
ただし、本業との兼ね合いで対応できる業務範囲に制限があったり、時間的な面で難しかったりするケースも多いため、リモートやスポット的にできる業務の依頼をおすすめします。
SEOの外注・業務委託の報酬相場
SEOを外注で業務委託した場合、支払う報酬額は外注先によって若干異なります。以下で、コンサルティングSEO担当として「SEO会社」「個人事業主」「副業社員」それぞれに依頼した場合にかかる1ヶ月あたりの相場を紹介していきます。
SEO会社 | 20万~100万円程度/月 |
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個人事業主 | 10万~30万円程度/月 |
副業社員 | 5万~10万円程度/月 |
SEOの副業案件の例
SEOに関する業務を副業として依頼するには、どのような案件があるでしょうか。「稼働時間」「単価」「条件」などの具体例を踏まえながら、以下に2例紹介していきます。
球団でのグッズ販売促進に関するSEO
稼働時間 | 25~40時間程度/月 |
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単価 | 10万円以上/月 |
条件 | ・Instagram、TikTokなど最新のプラットフォームに特化したSNSマーケティング、プロモーション経験がある方 ・SEO対策経験がある方 |
業務内容 | ・SNSマーケティング戦略策定、実行支援 ・コンテンツ企画 ・アカウントの運用 ・KPI設計 ・SEO対策 |
ビジネスマッチングサイトのグロース支援
稼働時間 | 20~30時間程度/月 |
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単価 | 8万円以上/月 |
条件 | ・BtoB系メディア(インハウス)でのSEO施策経験がある方 ・コーディングスキルがあれば尚可 |
業務内容 | ・SEO施策の仕様書作成 ・サイト設計の現状確認 ・対策キーワードの洗い出し ・競合との比較 ・シミュレーション作成 ・適宜レポートからの施策チューニング ・社内リソースへのインハウス可の引き継ぎ(型化) |
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