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人事ノウハウ

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従業員エンゲージメントとは?高めるメリットや方法を解説

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エンゲージメントとは、従業員が企業に対して抱く愛着心や思い入れを指します。さらに、従業員だけでなく、副業社員や顧客など、企業に関与するすべての人材が持つ心理的な結びつきもエンゲージメントに含まれます。

本記事では、主に従業員エンゲージメントのメリットについて、高める方法や調べる方法も詳しく解説します。

【調査レポート】副業が従業員エンゲージメントに与える影響とは?
  • 副業を経験して所属企業へのエンゲージメントが高まった人が55.4%
  • 商品企画、システム開発などの職種で特にエンゲージメントが向上

エンゲージメントとは

そもそもエンゲージメント(engagement)とは、「約束」や「契約」「関与」、または「婚約」などを意味する単語です。組織におけるエンゲージメントは、従業員の自社に対する愛着心や思い入れといった心理的な結びつきを指します。

代表的な従業員エンゲージメントのほか、以下の3つもビジネス上のエンゲージメントに含まれます。

顧客エンゲージメント 顧客の企業やブランドに対する信頼感・愛着心が高まることで、
自社サービスや商品の購買行動につながること。
SNSエンゲージメント 企業のSNSにおけるフォロワー数や投稿への反応が増加することで、
顧客の獲得や自社ブランドの強化が実現すること。
ステークホルダー
エンゲージメント
企業が利害関係者のニーズを汲み取り、経営に反映させることで、
良好な関係を構築すること。

人事におけるエンゲージメントの意味

エンゲージメントは、文脈によって意味が異なります。一般的には「契約・約束」を意味し、マーケティング分野では顧客のブランド関与度を指します。

人事領域におけるエンゲージメントは、単なる関与にとどまらず「従業員が自社に貢献したいと感じる自発的な心理」を意味します。

組織に対する満足感や従属意識ではなく、従業員の主体性やポジティブさが強調される点が、人事におけるエンゲージメントの特徴です。

従業員エンゲージメントとは

従業員エンゲージメントとは、自らが所属する組織や業務に誇りややりがいを持ち、生産性の向上や利益拡大に向けて主体的に貢献する意欲を指します。

従業員のエンゲージメントが高まれば、パフォーマンスが向上し、組織全体でのイノベーション創出にもつながります。

また、従業員の前向きな姿勢は、優れたサービスや商品の提供に反映され、結果として顧客満足度の向上にも貢献するでしょう。

従業員満足度との違い

従業員エンゲージメントと混同されやすいのが従業員満足度です。両者の最大の違いは、従業員自身がどのような姿勢で業務に向き合い、何をゴールとしているかにあります。

従業員満足度は、企業から与えられる「待遇」や「はたらく環境」に対する満足感を指します。一方、従業員エンゲージメントは、企業に対する忠誠心や主体的な貢献意欲を意味します。

従業員満足度が「企業に対して大きな不満がない状態」を表すのに対し、従業員エンゲージメントは「企業や自身の仕事に前向きに関与している状態」を表すといえるでしょう。

従業員エンゲージメントを高めるメリット

企業が従業員エンゲージメントを高めることで、以下の3つのメリットを享受できます。

生産性の向上

従業員エンゲージメントが高まることで得られる最大のメリットは、生産性の向上です。エンゲージメントが高ければ、社員一人ひとりが指示を待たず、主体的に行動するようになります。

単なる自己満足にとどまらず、「どのようにすれば会社やチームに貢献できるか」を自ら考え、困難に直面しても粘り強く取り組めるでしょう。強い意欲に基づく行動は、組織の業務改善やイノベーションの創出にもつながります。

離職率の低下

従業員自身が担当する仕事や行動が企業の成果や成長に貢献していると実感できれば、はたらく意義を見いだせるようになります。

企業を自らの居場所と感じることで、長くはたらきたいという意識が生まれ、結果として離職率が低下します。また、従業員エンゲージメントが高い職場は、成長機会やスキルアップの環境が整っている傾向にあり、転職を選ばず同じ職場で活躍し続けることが可能です。

チームワークの改善

従業員エンゲージメントを高めることで、自身が所属する組織のみならず、同僚や上司といった仲間への信頼感も育まれます。

「自社に貢献したい」という共通の意識を土台に、積極的な協働や情報共有が促され、自然とチームワークの質が向上するでしょう。

従業員エンゲージメントを高める方法

従業員エンゲージメントを高める方法として、以下の3点を実践することが非常に効果的です。

会社のビジョンやミッションを明確に伝える

従業員に対して自社のビジョンやミッションを明確に示すことで、「何のためにこの会社で自分がはたらいているのか」を理解しやすくなり、仕事に意義を見いだせます。

伝える際のポイントは、経営層などのトップが自らの言葉で語ることが前提です。さらに、ビジョンやミッションを単なる標語として掲げるのではなく、過去の事例や日常業務と結びつけてストーリー化することで、従業員の共感を得やすくなるでしょう。

上司・同僚との信頼関係を構築する(1on1など)

従業員エンゲージメントの向上には、上司や同僚との信頼関係が欠かせません。こうした関係は組織全体への信頼に直結するため、エンゲージメントを底上げする要素となります。

特に1on1の定期的な実施や、日常的なコミュニケーションは、従業員が「自分は大切にされている」と実感する機会となり、チームの一員としての帰属意識を強めます。

公正で納得感のある評価制度を整備する

従業員が「自身の努力や成果が正当に評価されている」と実感できれば、エンゲージメントの向上に大きく貢献します。そのため、企業は明確な評価基準を設け、透明性を担保することが重要です。

公正で納得感のある評価制度は、従業員のモチベーションを高め、成長意欲や行動改善につながるだけでなく、チーム全体の士気や定着率の向上にも寄与するでしょう。

従業員エンゲージメントの調べ方

従業員エンゲージメントを調べる方法には、いくつかの手段があります。定量的なスコアを把握したいのか、あるいは課題を発掘したいのかによっても、自社に適した方法は異なります。

以下では、従業員エンゲージメントを調べる代表的な5つの方法を紹介します。

サーベイ
(アンケート調査)
  • 定期的に全従業員を対象としたアンケートを実施する方法。
  • メリット:従業員に関する幅広い定量データが得られ、推移や部署間の比較が可能。
面談・インタビュー
  • 上司が従業員に直接インタビューを行い、はたらきがいや改善点を把握する方法。
  • メリット:サーベイでは把握しきれない個別課題や本音を引き出せる。
行動データ分析
  • 離職率、欠勤率、残業時間など、エンゲージメント関連のKPIを分析する方法。
  • メリット:数値から客観的にエンゲージメント低下の兆候を把握できる。

パルスサーベイ
短期・定期測定)

  • 月次や四半期ごとに従業員へ簡易的な質問を実施する方法。
  • メリット:状況の変化をリアルタイムで把握でき、課題の早期発見が可能。
外部調査
  • 専門の調査会社が調査設計からベンチマーク比較、改善提案までを実施する方法。
  • メリット:客観性や中立性が担保され、他社との比較も容易。

御社の業務に副業社員を検討してみませんか?

今回は、従業員エンゲージメントを高める方法や調べる方法を含め、企業にとって多くのメリットをもたらす情報をお届けしました。

従業員エンゲージメントが高まれば、生産性の向上や離職率の低下など、さまざまな効果が期待できます。

ただし、効果的に従業員エンゲージメントを高める方法や調べる方法を実践するには一定のノウハウが必要です。もし御社においてノウハウやリソースが不足している場合は、この機会に即戦力となる副業社員を導入してはいかがでしょうか。

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