地域密着型不動産会社のWebサイトリニューアルを支援。副業・兼業人材がもたらした成果とは?
lotsfulは2023年8月から広島県福山市と連携し、備後圏域(広島県福山市を含む6市2町)の企業を対象に、副業・兼業人材活用支援(備後圏域副業・兼業人材マッチング支援プロジェクト)を開始しました。今回、そのプロジェクト事例として、株式会社タカハシの副業・兼業人材活用事例をご紹介していきます。
タカハシは、福山市に本社を置く地元密着型の不動産会社。従業員数は約60名、6拠点9店舗を構え、備後エリアの不動産会社としては最大規模を誇っています。同社では、自社のWebサイトのデザインやコンテンツが古いままだという課題を抱えていました。Webサイトのリニューアルを検討しているものの、そうした業務の経験を持つ社員がいないため、今回副業・兼業人材を活用することにしました。
副業・兼業人材にどのように業務を任せ、どのような成果を得ることができたのか。タカハシ 取締役の越智氏とWebサイトのリニューアルを担当した丹下氏、副業人材の辻岡氏の3名にお話を伺いました。
会社情報
株式会社タカハシ | 広島県尾道市・福山市・三原市の不動産総合サポート |
---|---|
設立年 | 1986年8月 |
社員数 | 61名 |
副業活用ポジション | Webサイトリニューアル企画・ディレクション |
株式会社タカハシ
取締役 越智晃治 氏
取締役として、人事や採用業務を含め、バックオフィス全般を管掌。副業・兼業人材の活用を意思決定し、今回のWebサイトリニューアルプロジェクトを立ち上げる。
株式会社タカハシ
社長室 丹下晴喜 氏
自社で制作している広告やチラシなどのグラフィックを担当。Webサイト制作は未経験ながら、本プロジェクトに参加し、副業・兼業人材と共にリニューアル作業を手がける。
兼業・副業人材(lotsfulタレント)
辻岡克敏氏
大手通信サービスのグループ会社で、Webサイト制作を経験。その後はWebメディアのPMや新規事業の立ち上げなどを担当。現在は、フリーランスとして企業が抱える課題解決のために活動している。
副業・兼業人材と二人三脚で、Webサイトリニューアルに取り組む
越智氏
副業・兼業人材の活用は、lotsfulさんからのお電話がきっかけでした。最初はよくある営業電話だと思って話半分で聞いていたのですが(笑)、担当者の方が副業・兼業人材を活用した成功事例を説明してくれたんです。最初は漠然としていましたが、説明を聞いているうちに具体的にイメージできるようになり、「そういえば自社のWebサイトをリニューアルしたかった」と思い出して、その要望を伝えたんです。それから本プロジェクトがスタートしました。
辻岡氏
実は知人が瀬戸内海の地方創生メディアに関わっていたので、備後エリアに親しみを持っていたことがきっかけの一つです。さらに、今回のプロジェクトは「Webサイトのリニューアル」ということで、私自身の経験やスキルが活かせると思い、応募しました。
丹下氏
今回取り組んでいるWebサイトリニューアルには「BiNDup」(バインドアップ)というホームページ作成ツールを利用しているのですが、テキストの入れ方など基礎的な部分からWebサイトの公開に至るまで、辻岡さんにサポートをお願いしました。
越智氏
「BiNDup」というツールがあることは知っていたのですが、ホームページ作成ツールはたくさんあって、どれを選んでいいか分からない状態でした。辻岡さんは「BiNDup」に関する豊富な知見を有しています。さらに、これまで当社が使っていたホームページ作成ツールよりも年間のコストが抑えられるので「BiNDup」を導入することに決めました。
丹下氏
このツールの知識はまったくなかったのですが、辻岡さんが最初に「BiNDup」の操作マニュアルをまとめてくれたんです。それを見ながら作業をして、疑問点があれば週1回のミーティングで辻岡さんに聞いて解決していきました。それと同時に、作業中に不明点が出てきたら、Chatworkで辻岡さんに質問するといったコミュニケーションもとっていました。この他にも「BiNDup」でトラブルなどが生じた際は、辻岡さんからカスタマーサポートに問い合わせをしてくれたこともあります。
ツールの操作マニュアルを作成。先手で情報を共有していく
辻岡氏
今回のプロジェクトに応募する段階で、タカハシさんのWebサイトを拝見し、リニューアルの方向性を考えました。Webサイトを見て印象に残ったのは、「地元密着型の不動産会社」だということ。というのも、備後エリアに関する情報が多く、更新も頻繁に行っていました。そこで、リニューアルの際は情報をカテゴライズして掲載したら分かりやすいと考え、まずは情報整理に取り組む必要があると考えました。
また、社員の方が中心となってWebサイトのリニューアルに取り組むと聞いたので、数あるホームページ制作ツールの中でもコーディングが不要な「BiNDup」を選んだのです。「BiNDup」ならデザインのテンプレートが豊富で、細かいカスタマイズもできます。とはいえ、使い始めは大変です。そこで、最初の1ヶ月で「BiNDup」の操作マニュアルを完成させ、作業に着手する前に送りました。今回は3ヶ月間のプロジェクトでしたので、できるだけ先手で情報をお渡しして、理解してもらいながら手を動かしてもらい、それでも分からない部分が出たら私がいる間に質問していただけるように意識しました。
「BiNDup」の疑問点はネットで検索すれば解決策が出てきますが、そもそもどんなワードで検索すれば知りたい情報にヒットするかも分からない状態だと思います。そうした点も考慮に入れて、マニュアルを見ればすぐに分かる形にしました。
越智氏
本プロジェクトをスタートさせる際に、Webサイトのターゲットになるペルソナを辻岡さんに共有しました。不動産オーナーに訴求するのがメインのWebサイトであることを事前に伝え、目線合わせができていたので、途中で大きな方向転換などはなく進められましたね。先ほども話があったように、情報のカテゴライズの提案などもいただき非常に助かりました。
越智氏
そうですね。私たち2名のみです。今回は意識してスモールスタートにしました。他の部署を巻き込んでしまうと、打ち合わせの参加者も増えて、なかなか話が前に進まなかったでしょう。3ヶ月をかけても、リニューアルの方向性くらいしか決まらなかったのではないでしょうか。とにかくスピード感を持って進めたかったので、社内の参加者は最小限にしました。
やり方が分からない地方企業こそ、外部のサービスを試してみるべき
越智氏
辻岡さんの提案力は本当に素晴らしかったですね。Webサイトのリニューアルに関して、私たちが何も分からない中で、進め方も考えてくれて「BiNDup」のマニュアルまで作ってくれましたから。私自身、学ぶことが多くありました。辻岡さんのような優秀な方がいたら、これからも副業・兼業人材を活用していきたいですね。
辻岡氏
地方企業は解決したい課題があるのに、そのやり方が分からないというケースが多くあると思います。分からないが故に質問もできず諦めてしまう。でも、諦める前にlotsfulさんのようなサービスに、利用するかしないかは別にして相談してみるのも一つの手段だと思いますよ。今回のプロジェクトのきっかけはlotsfulさんからの電話だと越智さんがおっしゃっていましたが、面倒だと思わずに外部のサービスなどに相談をしてみるべきですね。
越智氏
辻岡さんのようないい人材を紹介してもらって感謝しています。市からの補助金も副業人材を活用するきっかけになりましたので、継続的にこういったサポートがあると地方企業はとても助かりますね。
辻岡氏
lotsfulさん経由の副業・兼業は今回が3回目なのですが、いつも柔軟に対応してくれてとても助かっています。どのように進めればプロジェクトが成功するのか。そういった視点で、これからもサポートいただけると嬉しいです。
(編集・取材・文:眞田幸剛)
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