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エンジニア採用代行は使うべき?費用・メリット・注意点まとめ

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エンジニアは需要が高まっている一方で、慢性的な人材不足に直面している状況です。エンジニアを採用するにあたっては、副業人材の活用も含めて検討する必要があります。

そこで、有効な採用手法として注目を集めているのが、企業に代わって優秀な人材を確保する「エンジニア採用代行」です。

本記事では、エンジニア採用代行の概要をはじめ、導入によるメリットや注意点、費用の目安に加え、成功のポイントまで詳しく解説いたします。

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エンジニア採用代行とは

エンジニアの採用活動を、外部ベンダーが企業に代わって実施するのが「エンジニア採用代行」です。エンジニアは、非常に高い需要がある一方で供給が不足しており、企業間での採用競争は激化の一途をたどっています。

とりわけ、「AI・機械学習エンジニア」や「データエンジニア」「データサイエンティスト」などの領域において、採用競争が一層激しくなっています。

IT人材市場に精通した担当者が在籍するエンジニア採用代行を活用することで、専門性の高い支援を受けられ、迅速かつ効果的な採用の実現が可能となるでしょう。

一般的に、エンジニア採用代行では以下の業務について支援または代行を依頼できます。

  • 市場調査やターゲット人材の定義など、採用戦略の策定
  • 自社採用サイトやSNSにおける採用広報代行
  • 母集団形成
  • スカウト業務代行
  • 応募者対応および管理
  • 面接代行・同席

エンジニア採用代行の費用相場

エンジニア採用代行の導入にあたっては、費用相場が気になるところです。以下に、代表的な3つの契約形態ごとの費用相場をまとめました。

月額固定型 月額約30万~100万円
成功報酬型 候補者の想定年収の25~35%程度
ハイブリッド型
(固定額+成功報酬)
月額約30万~70万円+採用時の成功報酬
(想定年収の10~20%程度)

なお、採用難易度の高い領域に属するエンジニアの獲得を目指す場合、上記よりも高額となるケースがあります。また、スカウトメール送信代行や技術面接代行などのオプションを追加する場合には、別途費用が発生するため、予算に応じてベンダーと相談することが重要です。

エンジニア採用代行を使うメリット

エンジニア採用代行を導入することで、企業は以下の7つのメリットを得られます。

採用ノウハウやマーケット理解のある専門家の支援が受けられる

エンジニアを採用する場合、ポジションごとに求められるスキルや経験、候補者が重視する条件が異なるため、一般職とは異なるアプローチが必要となります。

エンジニア採用代行会社は、最新のマーケット動向に精通しているため、自社単独では難しい採用活動においても、豊富な知見と経験に基づいた専門的な支援を受けることができます。

自社に知見がなくても、効率的に採用活動を進められる

エンジニア採用代行会社には、高度な専門知識と豊富な経験を有する専門家が在籍しています。エンジニア職特有のプログラミング言語や技術スタック、トレンドに対する深い理解に加え、採用市場の動向や競合他社の分析に関する支援も受けられます。

そのため、自社に知識やノウハウがなくても、エンジニア採用のプロフェッショナルによる設計・運用によって、効率的に採用活動を進めることができ、成果を上げられる可能性が高まるでしょう。

採用業務の工数を削減し、コア業務に集中できる

採用活動には多岐にわたる業務が伴います。さらに、採用競争が激しいエンジニアを獲得するには、定型業務に加えて、創意工夫を凝らす必要があります。こうしたすべての業務を自社内で対応しようとすると、採用担当者や現場の負担は極めて大きくなるでしょう。

このような背景から、定型的な業務を外部ベンダーへ委託することで、業務工数の大幅な削減が可能になります。その結果、採用担当者や現場のメンバーは、より重要なコア業務に集中できるようになるでしょう。

スカウト・選考管理・日程調整などを代行してもらえる

スカウト業務では、候補者の心に響くメールを一人ひとりに対して作成・送信する必要があります。また、候補者の選考管理や面接日程の調整にも多くの手間と時間がかかります。

自社内に十分なノウハウやリソースがない場合、こうした対応が困難となる可能性があるでしょう。その負担を軽減する手段として、エンジニア採用代行を導入することで、候補者対応の質とスピードを安定させることができます。

採用ブランディングや求人票の改善提案も受けられる

採用代行会社は、さまざまな企業のエンジニア採用支援や求人票作成に関与しており、成功のポイントだけでなく失敗事例にも精通しています。そのため、適切な改善提案や訴求ポイントに関する具体的なノウハウの提供を受けることが可能です。

さらに、企業の独自性や魅力を「採用ブランド」として構築・発信する手法についても、専門家ならではの視点から助言を得られる点が大きな強みです。

エンジニア採用に特化したチャネルや人材データベースを活用できる

エンジニア採用代行会社は、エンジニアの獲得に適したチャネルにも精通しています。そのため、一般的な求人媒体では出会えない優秀なエンジニアにもアプローチしやすくなるでしょう。

また、代行会社によっては、過去の支援実績や接点を活かした独自の人材データベースを保有しているケースもあり、自社の採用ニーズにマッチする候補者へ、より効果的にアクセスできる可能性が高まります。

内製では難しいスピード感と量で母集団を形成できる

エンジニア採用を自社で内製化する場合、さまざまな業務に十分なリソースを割けず、採用活動が思うように進まないことがあります。

一方、採用代行会社であれば、必要なリソースを即座に投入することが可能です。また、これまでに蓄積された採用ノウハウを活用することで、「質」「量」「スピード感」のいずれにおいても高い水準の母集団形成を実現することができるでしょう。

エンジニア採用代行を使う場合の注意点

エンジニア採用代行の導入は、人材不足に悩む企業にとって多くのメリットをもたらす一方で、以下に挙げる5つの注意点についても、あらかじめ理解しておく必要があります。

自社のカルチャーや求める人材像を十分に共有する必要がある

エンジニア採用代行は、高い専門性や豊富なノウハウを持つとはいえ、あくまでも外部のベンダーであり、自社の社風やチームの雰囲気などを十分に理解しているとは限りません。

自社のカルチャーや求める人材像を事前に共有しておかなければ、エンジニアのスキルのみで判断し、ミスマッチとなる人材を採用するおそれがあります。このようなリスクを避けるためにも、ベンダーとの情報共有は不可欠です。

丸投げではなく、定期的なコミュニケーションと進捗確認が不可欠

エンジニア採用代行に業務を委託する場合であっても、採用業務をすべて丸投げするのは避けるべきです。ベンダーに任せきりにしてしまうと、進捗状況が見えにくくなり、対応が後手に回る可能性があります。

たとえば、採用要件に適さないエンジニアの応募が集中した場合でも、ベンダーと定期的にコミュニケーションを取り、進捗確認の機会を設けていれば、速やかに具体的な改善策を講じることができるでしょう。

品質や成果がベンダーごとに大きく異なるため、選定が重要

エンジニアを確実に採用するためには、業界や技術に関する深い知見が不可欠です。しかし、ベンダーごとに得意とする領域は異なり、サポートの品質や成果にも大きな差があります。

自社の成長フェーズや採用課題に適合したベンダーを選定しなければ、期待する支援や成果を得ることは難しいでしょう。そのため、ベンダーを選定する際には、これまでの実績や支援範囲が自社のニーズとマッチしているかどうかを十分に確認することが重要です。

自社の採用力やブランドが育たないリスクがある

競争が激しいエンジニア採用において、採用代行は非常に有効な手段といえます。ただし、採用業務をベンダーに委託することで、自社の採用力やブランド育成が停滞する可能性がある点も認識しておきましょう。

自社ならではの採用スタイルやブランドを確立するためには、ベンダーに任せきりにするのではなく、人事担当者や現場のメンバーも採用活動に積極的に関与し、社内にノウハウを蓄積していくことが求められます。

データの取り扱いやセキュリティ面の確認が必要

エンジニアに限らず、採用代行を行うベンダーは、候補者の「履歴書」「職務経歴書」「メールアドレス」「電話番号」などの個人情報を日常的に取り扱います。

万が一、ベンダーの不手際により個人情報が流出した場合、プライバシー侵害にとどまらず、状況によっては個人情報保護法違反などの法的問題に発展するおそれがあります。

特にITエンジニアは情報感度が高いため、情報管理の甘い企業に対してはマイナスの印象を抱きやすい傾向があります。自社の信頼性を損なわないためにも、ベンダーのデータ取り扱いやセキュリティ体制の水準は、選定時に最も重視すべきポイントといえるでしょう。

エンジニア採用代行を成功させるポイント

エンジニア採用代行における成功のポイントとして、以下に挙げる5つに重点をおきましょう。

ターゲット人材像を具体的に共有する

ベンダーは、自社のカルチャーや内部事情、開発スタイルなどを完全に把握できるとは限りません。自社が求めるエンジニアのスキル要件や経験だけでなく、自社の価値観にフィットするかどうかといった観点も、事前に明確に共有しておかないと、ミスマッチの原因となり得ます。

あらかじめ社内でターゲット人材像を明確に定義し、それをベンダーへ共有することで、スキルのみの判断に偏ることが減り、あらゆる面で自社にマッチしたエンジニアが採用されやすくなるでしょう。

採用ニーズや事業背景、魅力ポイントを丁寧に伝える

「なぜ、このポジションにおいてエンジニアが必要なのか」といった採用ニーズや背景を、ベンダーへ丁寧に伝えることで、エンジニア採用代行の成功率は格段にアップします。

また、ベンダーは候補者にとって、最初の接点を担う存在にもなり得ます。その際、自社独自の魅力をきちんと伝えられなければ、候補者の興味を引くことはできません。あらかじめ、自社の強みや魅力について明確に伝えておくことが大切です。

スカウト文や求人票の内容に自社らしさを反映させる

ベンダーにスカウト文や求人票の作成を依頼する際には、「自社らしさ」を適切に反映するよう依頼しましょう。競争が激しいエンジニア市場では、企業の魅力が伝わる情報提供が、候補者に選ばれる企業となるためのキーポイントとなります。

たとえば、「自社にしかない文化」や「開発プロジェクト」、「技術スタイル」、「既存社員の魅力」など、具体的な内容を盛り込むことで、他社との差別化を図ることができるでしょう。

自社メンバーも面接やクロージングでしっかり関与する

ベンダーはあくまでも社外の人材であり、候補者となるエンジニアは、待遇や勤務条件だけでなく、「どのようなメンバーとはたらけるのか」といった点も重視しています。

そのため、面接やクロージングの場においては、自社のメンバーが積極的に関与することが重要です。現場社員のリアルな声を伝えることで、候補者に安心感を与えるだけでなく、信頼構築にもつながり、質の高い採用や入社後の活躍が期待できるでしょう。

採用代行会社と“パートナー”として信頼関係を築くことを意識する

採用代行会社とは、単なる依頼主と受注者という契約関係にとどまらず、信頼できる”パートナー”として対等な立場で協力する姿勢が重要です。

「自社が求めるエンジニアを獲得する」という共通の目標に向けて協働することで、相互理解が深まり、より的確で質の高い支援を受けることができるでしょう。

御社の業務に副業社員を検討してみませんか?

今回は、エンジニア採用代行を活用するメリットや注意点など、企業があらかじめ知っておきたい成功のポイントをまとめてお届けしました。

自社にエンジニア採用に関するノウハウやリソースが不足している場合、採用代行会社というプロフェッショナルの力を借りることは、非常に有効な選択肢です。

さらに、御社の業務においてさまざまな課題を抱えているなら、新たな採用チャネルとして高い効果が期待できる副業人材専門のプラットフォームの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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