返信が来るスカウトメールとは?書き方のコツを例文付きで解説
労働人口が急速に減少し、企業間による優秀な人材獲得が激化する中、スカウトメールが有効な採用手法として注目を集めています。
また、副業社員を採用する際も、スカウトメールの活用はハイスキルな人材を獲得しやすいといえるでしょう。
今回は、自社の採用活動にスカウトメールを検討する企業へ向けて、活用のポイントから職種別の例文をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
スカウトメールとは
採用手法として一般的な求人広告は、求人情報誌や転職サイトなどに自社の求人情報を掲載し、求職者からの応募を待つというスタイルです。
一方、スカウトメールは、データベースの中から自社に合う人材を抽出して、ターゲットとなる層に直接メールを送る手法です。
売り手市場が続くと見込まれる現在、スカウトメールの利用はただ応募を待つだけでなく、企業側から獲得したい人材に向けた“攻めのアプローチ”としても注目を集めています。
スカウトメールには、大きく分けて以下の2つのオファー方法があります。
オープンオファー | 企業が求める人材像・募集要項を公開して、広く募集する採用手法。 新たな職種や、大量採用が必要な場合などに向いている。 |
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プライベートオファー | 求人を公開せずに限られた候補者にだけ求人情報を提供する手法。 以下の2種があるが、オープンオファーに比べてより反応率が高まる。 ・条件一致オファー:経験や年齢層など、希望条件に一致する人材宛 ・完全一致オファー:複数の採用条件が完全一致する人材宛 |
スカウトメールが重要な理由
スカウトメールは、自社が求める人材を絞り込み、ピンポイントでアプローチできる点が最大の特徴といえるでしょう。
また、以下に挙げる3つの理由に対して効果を発揮するため、企業における採用活動において重要性がますます高まっています。
市場の競争が激化している
少子高齢化が進む日本では、労働人口が減少し、企業間で優秀な人材を取り合う状況になっています。このため、“応募者からのアクションを待つ”採用手法による人材獲得は、難易度が高まっているといえるでしょう。
スカウトメールなら、企業から候補者一人ひとりにパーソナライズされたメッセージを直接送ることができます。
このため、優秀な候補者に対する積極的なアプローチが可能なうえ、ターゲットとなる人材の関心も引きやすくなります。まさに、他社より採用活動を先行させたい時にも有効な手法といえるでしょう。
求める人材に直接声をかけられる
スカウトメールを用いた採用活動は、自社が求めるスキルや経験をもつ人材に直接声をかけることが可能です。
このため、求める人材に対して自社の魅力や強みを効果的に伝えることができるでしょう。また、ターゲットを絞り込んだアプローチができるため、採用のミスマッチが減るなど、効果の高い採用活動につながります。
特別感を提供できる
スカウトメールを受け取った候補者は「自分は特別に企業から選ばれた」という評価を感じることができます。
また、各企業によりスカウトメールを送るに値すると判断された候補者は、客観的にみてもハイスキルな人材と言えるかもしれません。
この特別感は、自分から応募するスタイルだった従来の求人と比べ価値ある体験と判断され、採用につながりやすくなるでしょう。
スカウトメール作成のポイントと例文
スカウトメールは開封率や返信率の高い効果的な採用手段とする必要があります。以下に挙げる6つのポイントを重視して、作成するようにしましょう。
例文も合わせて参考にしてください。
件名に伝えたい要素・魅力を盛り込む
件名は送る相手によってカスタマイズし、伝えたい要素や魅力を盛り込みましょう。当たり障りのない定型文のような内容では、ほかのメールに埋もれて開封してもらえない可能性があります。
また、再送信する際は、件名を変えるひと手間が開封率アップにつながるでしょう。
<件名例>
- 【研修充実】未経験者30人を活躍できるITエンジニアに育てあげた実績があります
- 【面接確約】営業職/特許取得の商材で新規開拓不要、残業もほぼありません!
- 【月収35万円以上をお約束】新規事業立ち上げのメンバーとして活躍しませんか
ターゲットを明確にする
自社が採用したい人材のターゲット設定を明確にしたうえで、候補者の経験が自社でどう活きるのか伝えるようにしましょう。
<例文>
〇〇様のご経歴を拝見しました。
×年間、△△の業務に携わってきた経験に興味を感じ、直接メールを送らせていただきました。
業務経験の範囲も企画立案から携わっており、多岐にわたる経験をお持ちだと推測しております。
ぜひ、弊社にあなたのお力を貸していただけないでしょうか?
〇〇様には、新たに弊社が拡大する予定のグローバル展開において、
△△の役割を担っていただきたいと考えています。
特別感を出す
スカウトメールに大切なのは、「あなただからスカウトを送った」という特別感を相手に与えることです。このため、企業が候補者の経歴などをきちんと理解していることを伝えるようにしましょう。
<例文>
〇〇様の△△業界で活躍されている経歴を拝見し、スカウトメールをお送りいたしました。
〇〇様のプロフィールを拝見し、特に△△に関する豊富な経験に感銘を受けました。
弊社では現在、新規プロジェクトの立ち上げに伴い、
〇〇様のようなスキルを持つ△△職を探しております。
ぜひ一度お話しする機会をいただければと思います。
ご都合の良い日時をお知らせいただけますでしょうか。
送信者の立場・役職を明示する
スカウトメールを送る際は、候補者にとって価値を感じられる送信者を設定することで、熱意がより伝わりやすくなります。
<役職例>
- ITエンジニアなどを採用する場合:企業の最高技術責任者であるCTOや、開発責任者名
- 一般的な職種を採用する場合:社長または代表取締役、採用担当者名
相手に寄り添う内容にする
スカウトメールに記載する内容は候補者となる相手のスキルや経験に寄り添う文面にすることで、「思い切って応募してみよう」という気持ちが醸成され、エントリーへの後押しとなるでしょう。
<例文>
〇〇様のご経歴を拝見し、ぜひ一度お話をさせていただきたいと思い、ご連絡いたしました。
ご経歴を拝見し、〇〇社での△△のご経験が、弊社で募集している△△職にとてもマッチしており、
経験を活かして活躍いただける人材と高く評価しております。
今回△△の職種を希望されているということで、
〇〇様のご期待に添える環境がご提供できると思っております。
今回の募集は広く公開しておらず、弊社が選考にお呼びしたい方だけにご連絡しておりますので、
〇〇様に興味をお持ちいただけると大変うれしく思います!
ぜひとも前向きにご検討ください。
わかりやすく簡潔に書く
優秀な人材を獲得したいあまり、自社の熱意を長々と書くことはおすすめできません。候補者に期待することや、任せたいポジションなどは明確かつ簡潔に記載したうえで、企業ページなどのURLを貼付して、誘導するようにしましょう。
<例文>
○○様にお任せしたいのは××県中央部の△△のポジションです。
現在は××市を中心に4店舗展開中ですが、今後さらに出店していきたい重点地域のため、
○○様のようなマネジメントスキルの高い方を求めております。
当社は△△において独自の特許技術を保有し、△△業界では3位の売上高となっております。
よろしければ当社のホームページもご覧ください。(URLを記載)
職種別のスカウトメール例文
以下では、3つの職種別で活用できるスカウトメールの例文を紹介します。
適宜アレンジして活用してください。
ITエンジニア職
件名 | 開発へのこだわりも、スケジュール調整も自分次第!★フレックス制/リモートワーク相談可 |
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本文 |
○○様 SE・PG職のご経験がある〇〇様の履歴書を拝見し、 弊社は、大手企業内のプロジェクトを通じて、 フレックスタイム制を導入しているため、自由に働いていただけます。 ■予算や納期も自ら調整可能 ■月給35万円以上、賞与年2回・年間休日125日 少しでも興味をお持ちいただけましたら、 現在、転職を検討していなくてもかまいません。志望動機も不要です。 CTOの立場から、気になることはできる限りお答えしますので、 |
営業職
件名 | 【営業経験をお持ちの○○様への特別オファー】新規事業立ち上げの中核として活躍しませんか |
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本文 |
○○様 ○○様のご経歴を拝見し、弊社の新規事業の中核として 弊社は創業以来、△△事業を展開し、△期連続で ○○様には、まず大手企業向け営業組織の中核としての役割を まずは○○様にお会いし、ざっくばらんにお話できればと思っております。 |
専門職
件名 | 【○○部長からのご招待】貴方の△△経験を活かしませんか? |
---|---|
本文 |
〇〇様 この度、〇〇様の豊富な△△経験とスキルに感銘を受け、 弊社では現在、新規事業を構築中で、 詳細はカジュアル面談でお伝えします。 |
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今回は、自社の採用活動でスカウトメールの導入を検討する企業に向けて、役立つさまざまな情報をお届けしました。
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