副業ノウハウ

現在派遣社員として働いていても、「副業を始めて収入やスキルUPを図りたい！」と考える方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は派遣社員が副業をする場合の注意点から、副業で得た収入の年末調整や確定申告についての対象基準や方法などを詳しく解説していきます。

派遣社員は副業できる？

派遣社員として働きながら副業をする事自体に法的規制はありません。
ただし、派遣会社によっては副業を禁止している場合もあるため、就業規則を確認しておくとよいでしょう。

また副業先として他の企業を選んだ際も、その企業の就業規則もあらかじめ確認する必要があります。

派遣社員が副業する場合の注意点

派遣社員の方が副業をする際に注意しなければならない点はどのようなものがあるでしょうか。
以下にポイントをまとめましたので、しっかりチェックしてから副業に取り組むようにしましょう。

派遣元の規定を確認する

派遣元企業の就業規則に副業を禁止する記載があれば、それに従わなければならないため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

また副業がOKの場合でも注意すべき点はあります。これは例えば競合他社での副業はできなかったり、ライターの副業などで派遣元企業が扱う商品やサービスに対して不都合となる執筆は禁止されていたりするケースもあるためです。

スケジュールをしっかり管理する

副業を始めれば、今まで休息に充てていた時間も仕事に取って代わる事になります。このため自分の業務量をきちんと見定め、派遣先での仕事と副業のスケジュールが被る事がないように、しっかり管理する必要があります。

副業では無理をし過ぎず、体力・時間共に余力を残しておく事。これが派遣先での仕事とうまく両立が図れ、長続きさせる何よりのポイントといえます。

体調に気を付ける

副業を始めたものの、つい過重労働となってしまって本業とのバランスが取れなくなる事は珍しくありません。寝不足による遅刻や過労からくる体調不良で欠勤が続き、派遣先での仕事に支障を来たせば契約期間内での解除もあり得ます。

体調管理も仕事のうちです。このように本末転倒な結果にならないよう、副業は体力・気力の両面を考慮しながら無理の無い範囲で行いましょう。

情報漏洩に気を付ける

派遣先企業の独自のノウハウなどの機密情報を、副業先などでうっかり話してしまった場合も情報漏洩にあたります。

例えば派遣先企業の社外秘のレシピが世間話のついでに流出してしまい、それを元に同業他社が新たなメニューを生み出す事で、大きな損害を被るケースもあります。

正社員・派遣を問わず同業他社への副業を禁止するケースが多いのは、情報漏洩を防止する側面が大きいからといえるでしょう。

ダブルワークをした場合の年末調整と確定申告

通常であれば派遣元企業が行ってくれる年末調整をはじめ、副業などでダブルワークになった場合の確定申告はどうしたらよいか？対応すべき点を下記で解説いたします。

年末調整の対応

年末調整とは、企業に勤める給与所得者が1月1日から12月31日の1年間に源泉徴収された所得税額に基づいて、納税額を決める制度です。

派遣社員として働いている場合、年末調整は派遣元企業が行うため必要ありません。ただし、副業の期間が通年、あるいは年度の途中でも年末までであれば、年末調整の対象となります。

年末調整を受けるためには、給与所得者の扶養控除等（異動）申告書（※１）の提出をしなければなりませんが、この申告書は1人1企業までのため注意が必要です。

本業が派遣社員で、副業も企業に雇用されているケースでも、両方で年末調整を受ける事はできません。この場合、メインの収入となる企業で年末調整を行うのが一般的です。

副業での年末調整に関する情報をより詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

・関連記事：副業をしていたら年末調整はどうすればいい？確定申告との関係は？

※1出典：国税庁HP「令和４年分　給与所得者の扶養控除等（異動） 申告書（PDF）」

確定申告の対応

副業でも経費を差し引いた年間の所得が20万円を超えた場合は、居住地の税務署へ確定申告をしなければなりません。

副業先で、年末調整を受けていない企業から受け取った給与に関しては源泉所得税が多く徴収されているため、確定申告を行う事により還付金が受けられます。

ただし副業での所得が20万円以下で確定申告が不要でも、居住地の市役所・区役所への住民税の申告は必要です。

これを怠ると申告漏れとなり、税務署の調査対象や延滞税の加算などペナルティがあるため注意しましょう。

副業での確定申告に関する情報をより詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

・関連記事：副業で確定申告は必要？基本からわかりやすく解説

副業探しならlotsfulがおすすめ

本記事では、派遣社員が副業をする場合に注意すべき点を、年末調整・確定申告も踏まえて紹介しました。

このように派遣社員の方でもポイントを押さえれば、副業を始める事が可能です。「でも、自分にぴったりの案件はどうやって探せばいいのだろう？」とお困りの方は、ぜひlotsfulにご登録ください。

lotsfulでは経験豊富な専任のタレントプランナーが、あなたの希望や適性を考慮しながら最適な案件をご案内いたします。

また収入だけでなく、スキルUPに繋がる案件も多くあるため、将来のキャリアプランも立てやすくなるでしょう。