Instagram運用を業務委託に発注する際のメリットや注意点まとめ
企業がマーケティング活動を行ううえで、SNSの運用は欠かせなくなってきています。とくにInstagramは、画像や動画を活用して世界観を表現し、視覚的に自社ブランドや製品をPRできる点が強みで、運用する際はWebマーケティングの知識とともにクリエイティブ制作力も欠かせません。Instagram運用を始めたものの思ったよりも工数がかかり、社内人材のみで抱えるのに限界を感じている企業もあるでしょう。
この記事では、Instagram運用ができる人材を採用して内製化せず、外注で業務委託するメリットとデメリット、さらに外注する際の注意点を解説します。記事後半では、外注費用の相場や副業社員に依頼する際の案件例も紹介するので、最後までチェックしてくださいね。
Instagram運用は採用して内製化すべき?外注で業務委託すべき?
一口にInstagram運用といっても、フィード画像制作、投稿文作成、ショート動画の構成作成、ストーリーズの更新、ダイレクトメッセージへの対応など、業務は多岐にわたります。加えて定期的に投稿する必要があり、意外に工数がかかります。
Instagram運用を内製化するメリットは、社内できめ細かなコミュニケーションを取りながら進められ、中長期的にさまざまな知見が社内に蓄積されることにあります。
一方、業務委託して外部パートナーにInstagram運用を任せるメリットは、社内リソースを節約しながら、Webマーケティングやコンテンツ制作のプロフェッショナルに立ち上げ時から質の高いアウトプットを出してもらえる点でしょう。
どちらが適切か判断するのは、各企業のフェーズや社内リソースなどにより異なります。
Instagram運用を外注で業務委託するメリット
ここからは、Instagram運用を外部に業務委託するメリットを3つ紹介します。
SNSの最新トレンドを教えてもらえる
SNSの流行は移り変わりが早く、常に最新動向を追い続けなければなりません。限られた社内リソースのなかで全てを確実にキャッチアップするのは難しいものです。SNS運用のプロであれば、各種SNSの最新トレンドや規約・ガイドラインの変更を常に追っています。外部パートナーに運用を任せることで、音楽や動画の作り方など、クリエイティブな観点でトレンドを押さえた施策を打ち出せるでしょう。
投稿の品質が上がる
画像や動画でブランドの世界観を伝えられる強みを持つInstagramは、見映えの良い画像や最後まで見てもらえる構成のショート動画、さらに必要な情報が得られるテキストと、クリエイティブの質を上げることも欠かせません。加えて、新規流入を獲得するための効果的なハッシュタグ戦略も検討が必要です。外部パートナーに力を借りられれば、総合的に投稿の品質も上がることが期待できます。
社員をより重要な仕事に集中させられる
企業公式Instagramを頻度高く更新するには、投稿作成以外にも戦略立案や分析、キャンペーン施策企画などさまざまな業務があり、かなり工数がかかります。投稿作成やストーリーズ、ダイレクトメッセージ・コメント対応など、ルール化すれば外注できそうな作業は外部パートナーに頼ることで、社内人材が注力しなければならない本来の業務に集中できるのもメリットです。
Instagram運用を外注で業務委託するデメリット
一方で、Instagram運用の外注にはデメリットもあります。ここでは2つ紹介しましょう。
ブランドの毀損リスク
Instagramは投稿を通して企業のブランドや世界観、商品・サービスを訴求する役割を果たします。そのため、ブランドイメージにそぐわない投稿は致命傷になりかねません。また、ダイレクトメッセージやコメントへの対応が顧客の不満につながる可能性もあるため注意が必要です。
セキュリティリスク
Instagramのアカウント情報を外部パートナーに預けることで、セキュリティ面でのリスクが生じることも知っておくべきポイントです。悪質なケースでは、アカウント乗っ取りやフォロワー情報の流出など、取り返しのつかない事態になりかねません。
Instagram運用を外注する際の注意点
前述のようなデメリットやリスクを回避するためには、委託先の選定や体制作りに十分な注意を払う必要があります。ここからはInstagram運用を外注する際の注意点を2点紹介します。
運用ルールを定めておく
外部パートナーに業務委託する前に、自社のInstagramの運用方針やブランドデザインの表現の仕方についてルール化しておくと安心です。投稿の方向性やNGワード、フォロワーとのコミュニケーションの取り方、アカウント管理方法など、ガイドラインを整備して委託先との合意形成を図りましょう。
過去実績を重視する
Instagram運用の成否は委託先の力量に大きく左右されるのが現実です。そのため、外注先選定時は、過去の運用実績や信頼性を精査し、妥協なく行いましょう。クリエイティブの品質に加えて、幅広いマーケティング知見が求められます。自社の課題解決に役立つ提案力を兼ね備えた外注先を選ぶのが理想的です。
業務委託できるInstagram運用の主な仕事
具体的に、Instagram運用のどのような業務を外注できるのでしょうか。ここでは4つ紹介します。
投稿企画
Instagram運用の目的に合わせた日々の投稿内容の企画は、業務委託できる仕事の一つです。ブランドストーリーや商品の訴求をベースにして、新商品やキャンペーン、イベント開催時にはInstagramの投稿と連動させた運用が集客や購買意欲アップにつながります。新商品発売スケジュールや自社イベントの計画などを随時外部パートナーに共有し、コンテンツ制作に活かしましょう。
素材作成
Instagramの画像・動画制作やテキスト作成は日々の運用のなかでも最も時間がかかる作業の一つです。これを外部パートナーに依頼できると、プロフェッショナルの観点でコンテンツの質を高めながら社内リソースを節約できます。
運用代行
Instagram運用には、投稿作成のほか、コメントやダイレクトメールへの対応、ストーリーズの運用やライブ配信の企画など、フォロワーと交流するためのさまざまな業務があります。こういった交流部分の運用を外部パートナーに任せれば、ユーザーの声を逃さずキャッチしながらアカウントへのエンゲージメントを高めてもらえるでしょう。
投稿分析
効果的なInstagram運用には、PDCAサイクルを回すことが必須です。そこで、Instagram運用の外注先に投稿分析や戦略立案・改善までを含めて丸ごと依頼することもできます。毎月末に当月の運用結果を振り返り、翌月の戦略提案を依頼することで、定期的なコミュニケーションの機会が創出できるでしょう。プロの視点からの分析と改善提案は、施策の精度を上げる頼もしい羅針盤になるはずです。
Instagram運用を外注する場合のパターン
Instagram運用の業務委託先にはいくつかの選択肢があります。代表的なパターンを3つ紹介します。
Instagram代行会社に発注する
まず、Instagram運用代行会社やWebマーケティング会社に依頼する方法です。Instagramを含むSNS運用に特化したノウハウや実績が豊富なうえ、戦略立案から投稿作成、分析まで一気通貫でサポートしてもらえるのが魅力です。
個人事業主に発注する
Instagram運用代行を受注する個人事業主も増えています。Webマーケティングの知見を持つ人材もいますが、クリエイティブ制作のみ、投稿文の作成のみなど、部分的な業務委託も可能です。カメラマン、デザイナー、ライター、マーケターなど、各領域のプロフェッショナルに自社から直接依頼すれば、少ない予算で優れたアウトプットを得られますが、その分受発注やマネジメントの工数がかかることは理解しておきましょう。
副業社員を採用する
Instagram運用スキルを持つ人材を、副業という形で迎え入れるのも有効な選択肢です。すでに他社でInstagramマーケティングの実務に携わっている人材であれば、即戦力としての活躍が期待できるでしょう。他社での経験・ノウハウを持ち込んでもらうことで社内リソースだけでは思いつかなかった新たな観点やアイデアを得られる魅力があります。
Instagram運用の外注・業務委託の報酬相場
Instagram運用の外注コストは、投稿頻度や依頼内容のボリュームによりかなり幅があります。
アカウント立ち上げ時のコンセプト設計や運用目的、戦略立案から分析・運用改善などマーケティング部分までまるごと依頼する場合は、月額数十万円~100万円以上かかるケースがあります。
一方で、アカウントのエンゲージメントを高める運用部分の依頼のみであれば、月額10万円~数十万円程度。画像制作のみ、投稿文の作成のみなど部分的な作業依頼であれば、月額1万円前後から受注する個人事業主も見受けられます。
Instagram運用の副業案件の例
ここからは、Instagram運用を副業社員に依頼する際の実際の案件例を2種類紹介します。
工務店のWebマーケティング
稼働時間 | 15〜30時間/月 ※面談時に相談して最終決定 |
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単価 | 10万円/月〜 ※能力や経験により最終決定 |
条件 | ・B to Cマーケティングの経験がある ・SNS運用経験がある ・建設業界でのマーケティング経験がある人歓迎 |
業務内容 | 工務店でWebマーケティングを担当する ・マーケティング戦略全体の設計 ・X・Instagram・TikTokのマーケティング戦略立案・運用 ・Webディレクション・運用・効果測定・改善 ・Google Analyticsを活用したデータ分析・運用改善 |
歯科矯正サービスのWebマーケティング
勤務時間 | 20〜40時間/月 ※面談時に相談して最終決定 |
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単価 | 10万円/月〜 ※能力や経験により最終決定 |
条件 | ・事業会社あるいは広告代理店でのプロデューサー・マーケター経験がある ・ライティング経験がある人歓迎 ・コンテンツマーケティングの知見・実務経験がある人歓迎 ・広報実務経験がある人歓迎 |
業務内容 | 事業急成長中の歯科矯正サービスのWebマーケティングを担当する ・事業計画に基づいたプロモーション戦略立案 ・X・Instagram・TikTokのマーケティング戦略立案・運用 ・コーポレートサイトのコンテンツ企画・ディレクション ・広報チームと連携したPRコンテンツ企画・ディレクション |
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この記事では、Instagram運用を外注するメリットとデメリット、外注できる業務の内容、さらに外注する際の費用相場や注意点などを解説してきました。
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