スキルなしでもできる副業とは？注意点はある？
働き方の多様化が進むにつれ、副業人口も増加中です。ただし副業というと、特別なスキルや専門的な職種に就いてないと稼ぐのが難しいのでは？と思われる方も多いのではないのでしょうか。
今回はスキルなしの方でもできる副業について、おすすめの仕事や、始める際の注意点を踏まえながら詳しく解説していきます。
スキルなしでも副業は始められる？
「副業を始めてみたいけれど、これといったスキルがないから稼げるのだろうか？」といった不安から、二の足を踏んでいる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
プログラミングや翻訳など、専門的な知識や高いスキルを必要とする副業は確かにあり、高い報酬を得られますが、ジャンルによっては際立った能力が必ずしも必要とは限りません。
スマホやパソコンがあれば、空いた時間を使って気軽にできる副業も今は数多くあります。自分の状況やレベルにうまく合った副業選びをすれば、スムーズにスタートを切ることができるはずです。
スキルなしでもできる副業
特別なスキルや経験がない方でもトライしやすい副業について、特におすすめできる7つのお仕事を以下で紹介していきます。
アンケートモニター
企業の商品やサービスなどに対する消費者の認知度や、どう感じるかといったマーケティングに有効なアンケートモニター。
スマホがあればすきま時間を使って手軽に回答できるうえに、ポイントや謝礼がもらえるため、特別なスキルがなくても始めやすい副業の代表格といえるでしょう。
アンケートモニターの仕事は、調査会社やアプリなどに登録して、モニター条件に見合った属性の対象者となればWebや郵送でのアンケートに回答できるものから、商品のモニターになれるものまでさまざまです。
アンケートでの回答はポイントによる謝礼が多く、ポイントが貯まれば電子マネーや現金に換えることが可能ですが、1回あたりのポイント数は少なめなため、地道に続けなければなりません。
グループインタビューなどの座談会形式のモニター調査であれば、1回の参加で数千円～1万円程度の高額報酬も見込めるため、モニター登録は何社かしておくことをおすすめします。
データ入力
企業の顧客情報や商品情報などをフォーマットにひたすら打ち込んでいくデータ入力。パソコンを持っていて、文字入力が難なくできる方にはぴったりの副業です。
報酬はデータ1件あたりの入力でいくらといった、固定報酬制のケースがほとんどです。誰でも気軽にできる分、単価はかなり低めの設定ですが、数をこなせばある程度の収入は見込めるでしょう。
文字を早く正確に打つことが求められるため、ネット上にあるタイピングを練習するサイトなどを利用すれば、ゲーム感覚でタイピングの速度や精度を上げることができます。
文字起こし
インタビューや講演会・座談会などで録音された内容を、テキストに打ち込んで文章として完成させる文字起こし。
最近ではYouTube動画から文字起こしをしていく仕事もあるため、安定したニーズのある副業といえるでしょう。
文字起こしといっても下記のように3つの種類に分けられ、内容により報酬が異なります。難易度は1～3の順で高くなるため、初めは簡単なものから取り組んで、実績を積むとよいでしょう。
- 素起こし／言い間違いを含めた聞こえた音声“すべて”を起こすもの
- ケバ取り／「えー」「あの」といった、内容的に意味のない言葉（ケバ）を排除して起こすもの
- 整文／ケバ取りに加え、話し言葉を書き言葉にし、文体を整えて美しく読みやすい内容に起こすもの
ポイントサイト
「ポイ活」ともよばれ、アンケートモニターと同様に、スマホと空いた時間さえあれば気軽にできるポイントサイト。
広告をクリックするだけで数ポイントを稼げるものから、ネット通販や予約サイト経由で商品の購入や予約をするとポイントが付与されるものまでさまざまです。
貯まったポイントは、次回の商品購入やサービス利用時に使えるほか、現金や電子マネーに交換できるものもあります。
とくにクレジットカードの申し込みや保険などの資料請求、お店への覆面調査などは高額な報酬が見込めるため、おすすめです。
専門知識不要のライティング
専門知識がないと一見無理なイメージのあるライティング。確かに医療や教育・金融などのジャンルの記事は、その道の専門家でないと書けない場合がほとんどです。
ただし、ネット記事のまとめやテレビ番組の感想などの記事は文字単価も低い分、副業案件としては豊富なため、文章を書くことが嫌いでなければ取り組みやすいといえるでしょう。
簡単な記事のライティングからスタートして、実績を積んだり、SEO記事などでユーザーのビュー数を稼いだりできるようになれば、専属ライターとしての活躍も夢ではありません。
商品モニター
化粧品や健康食品など、企業が販売する新商品を実際に使って、アンケートへの回答やレビューを行う商品モニター。
無料あるいは格安で新商品が試せるほか、ポイントや電子マネーなどがもらえる案件もあるため、一石二鳥の副業といえるでしょう。
商品ジャンルは多種多様なため、自分にとって好きなモノや役立つモノ、または求める報酬の種類を選ぶことができるメリットがあります。
ただし、これらのサイトに応募をして商品のモニターを行っても、報酬の未払いや個人情報の流出などのトラブルに遭わないとも限りません。
サイトを知名度のある企業が運営していることや、プライバシーマークの取得が済んでいることなど、安全面において配慮されているか必ずチェックすることが肝心です。
フリマアプリ
不要になった洋服や書籍などを売って収入が得られるフリマアプリ。アプリに登録して商品を出品すればOKという手軽さと、断捨離もできるためおすすめの副業です。
人気ブランドの洋服から絶版になった本や雑誌、プレミアのついた商品などは思わぬ高値で取り引きされることもあります。
複数のアプリに登録して出品すれば、売れ残る可能性も低くなります。より注目されるために商品画像やコメントの工夫をしていけば、取り引きに関するノウハウを身に付けることもできるでしょう。
スキルなしで副業を始める場合の注意点
スキルがなくてもできる副業でも、始める際には以下の3つを特に注意しておきましょう。
怪しい募集やサイトに注意
専門知識や高いスキルが求められないのに、「スマホ操作1日5分で〇万円！誰でも稼げる！」「クリックするだけで数十万円の収入も可能！」といった内容で募集している広告やサイトには注意しましょう。
このように楽に稼げることをアピールして勧誘してくる副業案件は、登録時に入会金や教材費などの名目で高額な料金を請求されたり、口座番号などの個人情報を聞かれたりする場合があります。
結果、仕事は紹介されずにお金をだまし取られるか、個人情報を違法業者に売られるなどの副業詐欺の被害者となるケースも少なくありません。
状況によっては、知らず知らずのうちに自分も詐欺行為に加担していたということにもなり兼ねないため、収入面で魅力的と思っても、甘い誘い文句には決して乗らないことが肝心です。
もし怪しい募集やサイトに応募してしまった場合は、一人で悩まずに消費者ホットライン（※1）や消費生活センター（※2）に相談することをおすすめします。
※出典1：消費者庁HP 消費者ホットライン
※出典2：独立行政法人国民生活センターHP 全国の消費生活センター等
収入が20万を超えたら確定申告が必要
副業で稼いだ年間の収入から業務上で使った必要経費（※1）を引いた額が20万円を超えたら、管轄の税務署に確定申告（※2）を、翌年の2月16日～3月15日までに行わなければなりません。
確定申告の必要があるにも関わらず「面倒だから…」「やり方が分からない」などの理由で申告をしないと、加算税などの処罰（※3）を受ける可能性があります。
また、副業での所得が20万円以下であれば確定申告はしなくて大丈夫ですが、住民税は市区町村の役所・役場へ申告が必要です。
副業を会社に内緒にしている方は、住民税の納付方法は自分で納める普通徴収（※4）にしておきましょう。住民税が給与天引きにならないため、勤め先にバレるリスクが少なくなります。
確定申告に関するより詳細な情報を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
※出典1：国税庁HP やさしい必要経費の知識
※出典2：国税庁HP 給与所得者で確定申告が必要な人
※出典3：国税庁HP 確定申告を忘れたとき
※出典4：総務省HP 個人住民税
本業に支障をきたさない
副業をうまく続けていくコツは何といっても、本業に支障をきたさないレベルや範囲で行っていくことに尽きます。
副業に夢中になるあまり、睡眠不足になったり、体調を崩したりして本業の仕事を休むような状態になっては意味がありません。
また、アンケートモニターやポイントサイトなども手軽にできるからといって、業務中にすることは絶対にNGです。副業は、あくまで空いた時間を使って行うものと心得ておきましょう。
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