副業に役立つおすすめの資格とは?
収入UPを目指し、副業を検討する方の中には「資格を取得する事でより高収入を目指したい!」と思われる方も多いでしょう。
そこで本記事では、副業に向けてあると役立つ資格の種類から、取得する事によるメリット・デメリットも踏まえて解説していきます。
副業に資格は必要か?
副業を始めるうえで、職種を選ばなければ資格は特に必要としません。
ただし何らかの専門的な資格があれば、より単価の高い副業案件とのマッチングが可能です。
例えば、日商簿記検定の3級を持っている方が難易度の高い2級を取得すれば、副業案件の選択肢も得られる収入もぐっとUPします。
副業に役立つ資格の例
実際に副業で役立つ資格はどのようなものがあるでしょうか。下記に事務系からクリエイティブ系まで14の資格例を紹介していきます。
日商簿記検定
経理の仕事に必要なイメージのある日商簿記検定ですが、この資格を持っていると下記の副業で役立つ場合があります。
- 経理代行業務
- 簿記講師
- ライティング業務
- セミナーやコンサルティング業務
ただしこれらの場合、高い知識やスキルが必要とされるため、基礎的な初級や3級ではなく、難易度・専門家としての信頼度が上がる2級以上を取得するとよいでしょう。
また、副業により収入を得るうえで必要となる確定申告の際も簿記の知識は有効に活かせるため、おすすめの資格といえます。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト
MOSともよばれ、事務業務に欠かせないWordやExcelなどマイクロソフト社のオフィスソフトにおけるスキル証明ができる資格です。
転職市場でもこの資格を取得していれば有利といわれていますが、これは副業でも同様です。例えば事務代行や資料作成などの案件であれば、いかに早く・正確に仕事がこなせるかが求められます。
MOSの資格があれば、客観的にも高いスキルの証明ができるため、取得すれば有利な資格といえるでしょう。
この資格を取得するには、MOS試験に合格しなければなりません。Word・Excel・PowerPointの分野において「一般レベル」と「エキスパート」2つのレベルがあります。
ある程度オフィス製品を使い慣れていて、単価の高い案件の獲得を目指す方には、より応用的で実践的な内容が求められるエキスパートレベルがおすすめです。
TOEIC(R) Listening & Reading Test
TOEIC(R)は、英語におけるListening(聞く)・Reading(読む)という2つの能力を測定するもので、世界共通の資格です。
副業においては単価の高い翻訳や文書作成の案件の獲得に役立つため、ぜひ受験しておくとよいでしょう。
受験者の平均スコアは満点の990点中580点程度で、700点を超えればビジネスでも日常でも難なくやりとりがこなせるレベルといわれています。副業で、翻訳や文書作成・通訳として活躍したいのであれば、まずは700点以上を目指すようにしましょう。
WEBライティング技能検定
近年、副業としてWEBライターが人気となっています。クラウドソーシングサイトでは未経験者でも挑戦しやすいネット記事などのまとめから、専門的なスキルが活かせるコンテンツのライティングまでさまざまな案件が掲載されています。
日本クラウドソーシング協会が実施するWEBライティング技能検定は、保有していればライティングに関する一定の知識とスキルがある証拠となります。
このため競争率の高い高単価な案件や、提携しているクラウドソーシングサイトの案件も受注しやすくなるといえるでしょう。
ITパスポート試験(iパス)
ITパスポート試験(iパス)は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する情報処理技術者試験の一つです。
基礎的なIT知識をもち、パソコンやネットの利用に関するスキルを証明できる国家資格です。
経済産業省が定めるITスキル標準ではレベル1となり、合格率は50%前後と、応用情報技術者など他の情報処理技術者試験に比べて難易度は低くなります。
年齢や経験などの受験資格はなく、何より国家資格という信頼度があるため、IT系の副業を検討している方にはおすすめの資格といえるでしょう。
校正技能検定
校正技能検定とは、書籍・雑誌の誤字脱字や表記の誤りをチェックするスキルを認定するための資格で、日本エディタースクールが主催しています。
「上級」「中級」「初級」の3ランクがあり、初級は試験が不要で、単位科目を習得すれば取得できます。
副業にして活躍したいなら、中級・上級の取得をおすすめします。いずれも合格率は50%程度のため、チャレンジする価値はあるでしょう。中級以上の資格を取得すればスキルのある校正者や校閲者として、より高単価な案件を受注する事が可能です。
WEBデザイナー検定
WEBデザイナー検定は、在宅でもできる仕事として人気・知名度共に高いWEBデザイナーの仕事において、コンセプトやWEB制作のスキルを証明できる資格です。
公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS)が主催し、年齢や経験などの受験資格はないため、WEBに関するスキルを身に付け活躍したい方におすすめします。
得られる資格は、WEBサイトの企画・制作・デザインの基礎知識に関する「ベーシック」と、WEBサイトの企画や制作に加えて運用に関する専門的な知識を問う「エキスパート」の2種類があります。
合格率はベーシックが60~70%であるのに比べて、エキスパートは30~50%と難易度はかなり高くなります。
人気の職種である事から、エキスパートを取得すれば副業においてもより高単価な案件を獲得できるため、ある程度のスキルがある方は挑戦してみるのもよいでしょう。
WEB解析士
WEB解析士は、ユーザーのサイトへのアクセス経路をはじめ、WEBサイトに関するあらゆるデータを収集し、解析する役割を担います。
また解析した情報・数値を元に、サイトの改善や経営の改善を提案するというコンサルタント的な業務も行うため、ビジネスの中身も理解して計画や立案できる能力が必要な資格です。
WEB業界においてマーケティングのニーズが高まってきている事もあり、取得すれば副業でWEBマーケターとしても活躍できるでしょう。
試験は一般社団法人ウェブ解析士協会が主催しており、「WEB解析士」「上級WEB解析士」「WEB解析士マスター」の3つのレベルがあります。
その合格率は、WEB解析士と上級WEB解析士であれば70~80%程度と高めですが、WEB解析士マスターは50%以下とかなり難易度が上がります。
市場的に需要はあるものの資格自体はまだ知名度が低く、他者との差別化が図れるため、おすすめの資格です。
セールススキル検定
セールススキル検定は、営業などセールスにおいて成果を上げるために必要な知識やマナーコミュニケーション能力などを測定し、そのレベルに応じた級を認定する資格です。
特定非営利活動法人セールスコーチング協会が主催しており、1~3級の3つのレベルがあります。
合格率は3級が80%程度で、2級は60~70%、1級になると40%と難易度が高くなります。
1級合格者はコンサルティングセールス・マスター認定者として名鑑に登録され、トータルな営業力を持つ人材と認定されるため、副業においてもスキルのアピールに役立つ資格といえるでしょう。
応用情報技術者
応用情報技術者(AP)は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する情報処理技術者試験の一つです。高度IT人材を目指す方向けの資格で、基本情報技術者試験の上位に位置付けられています。
実務経験が5年程度ある中堅のシステムエンジニアやプログラマーと同等の知識レベルが求められるため、その合格率は20%程度と、難易度はかなり高いといえるでしょう。
この資格があれば副業においても、ITコンサルタントやシステムの要件定義業務など、より上流の案件が受注可能で、報酬も比例して高くなります。
既にITパスポートや基本情報処理技術者の資格を保有している方なら、さらに高い報酬やスキルUPを目指して取得に挑戦するのもおすすめです。
ネットワークスペシャリスト
ネットワークエンジニアにおいて最難関の国家資格であるネットワークスペシャリスト(NW)は、
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する高度情報処理技術者試験の一つです。
高度な知識と技能が求められ、経済産業省が定めるITスキル標準でもITパスポートがスキルレベル1なのに対して、最高位のレベル4に該当します。
単なるネットワークの知識だけでなく、関連するセキュリティやサービスについても熟知している必要があり、その合格率が13~15%程度である事から非常に難易度の高い資格です。
「エンジニア」と「マネジメント」の両方をこなせる副業人材として、下記のような業務で活躍する事ができます。
- ネットワークの要件定義
- ネットワークの設計
- ネットワークの構築
- ネットワークの保守
- ネットワークの監視/運用
- ITプロジェクトのリーダー/マネージャー
副業においても安定した需要があり、報酬もシステムエンジニアやサーバーエンジニアより高いのが特徴で、平均単価は40万~60万円程度になります。
データベーススペシャリスト
データベーススペシャリストは、情報処理推進機構(IPA)が行っている情報処理技術者試験の一つで、IT関連の資格の中でもその難易度は最高位のレベル4となる国家資格です。
膨大なデータを設計・管理する専門家としてIT業界ではなくてはならないポジションのため、
副業においてもその需要は高くなっており、下記のような業種で活躍できます。
- データベース管理者
- インフラエンジニア
- アプリケーション開発者
- ITインストラクター/講師
副業では単発の案件も多く、単価も高いのが特徴です。
例えばプログラミングの講師であれば1回につき2時間の講義で3万円程度の報酬が見込めます。
社会保険労務士
社労士ともよばれ、社会保険や労務管理のエキスパートとして活躍できる社会保険労務士も高い人気を誇る資格です。公的年金の分野では唯一の国家資格である事から、そのニーズは副業においてもかなりあるといえるでしょう。
- 所属する社労士会での相談業務
- ハローワークや行政機関での指導業務
- 社労士試験講座の講師
- 社会保険や労務管理に関する記事のライティング/監修
上記のような業務で活躍する事ができ、例えば社労士会での業務ならさまざまな催しも多いため、単発での副業が可能です。
来訪者に労働法や社会保険などに関する無料相談であれば、日当5万円~6万円程度の報酬が得られます。
ファイナンシャルプランナー
お金の専門家ともいえるファイナンシャルプランナー(FP)は、資格を取得してしまえば、初期費用やランニングコストがかからず、在宅でもできる点から副業におすすめの資格といえます。
- お金の悩み相談(FP相談)などのコンサルティング業務
- お金に関する記事のライティングや監修
- マネーセミナーなどの講師
例えばFP相談なら1時間あたり平均5000~6000円程度の報酬が見込めます。この相談料は自分で設定できるため、実績を積んで優秀なFPになればさらに収入UPも目指せるでしょう。
中小企業診断士
日本唯一の経営に関する国家資格である中小企業診断士は社会的信用度も高く、副業案件においても報酬が高額なのが特徴といえるでしょう。
合格率は5%程度と難易度の高い資格ですが、学歴・職歴関係なく挑戦できるメリットもあります。またこの資格があれば、下記のような幅広い副業案件で活躍する事が可能です。
- 企業診断など経営コンサルティング業務
- 企業の補助金や助成金申請の支援
- 研修やセミナーの講師
- 情報サイトなどでの記事のライティング
企業診断など1日あたり3万円程度の単発的な案件も多くありますが、実績を積めば中小企業との顧問契約が成立する可能性もあるため継続的かつ、高収入が見込めます。
副業に向けて資格取得するメリット
資格を取得する事で単価の高い副業案件が見つかる他に、下記のようなメリットがあります。
副業のためだけでなく、自分にとってよりプラスとなる資格を選択していきましょう。
知識やスキルが向上する
副業で「今より収入を増やしたい!」という願いはもちろん、その目標にたどり着くために必要な資格の取得に向けて、勉強や努力を積み重ねる事で知識やスキルも向上していきます。
ただし、新たに資格を取得するには時間もお金もかかります。収入UPに結びつきそうな資格をむやみやたらと取得するのではなく、あくまで目指すゴールに必要な資格を選択していく事が重要です。
転職にも役立つ
転職時の書類選考や面接など、難易度の高い資格を保有していれば、その専門知識だけでなく合格に至った努力も合わせて評価されます。
業務能力だけでなく「きちんと努力ができる人」という人格面においてよい印象を与えられるケースもあるでしょう。
また仕事の他に時間を割いて資格を取得しようとする向上心や、忍耐力などはビジネスにおいても重要なスキルのため、十分なアピールポイントになります。
副業に向けて資格取得するデメリット
資格があれば副業に有利な面もある一方、下記のようなデメリットもあるため、
資格を取得する前に、本当に必要な資格かどうかよく考えましょう。
習得にコストがかかる
より単価の良い副業案件の獲得を目指して、高い報酬に結びつく資格をいくつか取得する事も1つの方法といえるでしょう。
ただし難易度の高い資格は、知識や技術を習得するまでにコストだけでなく時間もかかってしまいます。かかる費用や時間などの効率を考えて、取得する資格は吟味する事が大切です。
資格が生きない場合もある
例えば副業先が即戦力となる人材を求め、資格よりも実務経験を重視しているケースもあります。
また、誰でも取りやすい資格は取得している絶対数も多いため、有利といわれていてもその資格があれば必ず希望する副業に就けるわけでもありません。
費やしたお金や時間を無駄にしないよう、資格取得はあくまで副業をするための1つの手段であるという意識を持つ事も大切です。
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