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イオンモールの事例から読み解く――大企業の新規事業開発における副業・兼業人材の価値とは?

副業活用ポジション:

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今回、「lotsful magazine」がお届けするのは、イオンモール株式会社の副業・兼業人材活用事例です。イオングループの大型ショッピングセンターの開発〜運営を手がける同社において、新規事業開発を担うビジネスイノベーション推進部・ビジネス共創チームでは、業界の豊富な知見を持つ4名の副業・兼業人材がジョイン。彼らの力を借りながら、「飲食店の省力化支援事業」と「フランチャイズ関連事業」という2つの新規事業の立ち上げを検討・推進してきました。

新規事業開発において、なぜ副業・兼業人材を活用しようと考えたのか。彼らがジョインすることで、どのような成果が生まれたのか。ビジネスイノベーション推進部 ビジネス共創 担当部長の野口氏と酒井氏から話を伺いました。

会社情報

イオンモール株式会社 大規模地域開発及びショッピングモール開発と運営
設立年 1911年11月
社員数 5,401名(2023年2月28日現在)
副業活用ポジション 事業開発(関連規制リサーチ)、アライアンスセールス(事業パートナーの探索)、フランチャイズ業界の研究

イオンモール株式会社
ビジネスイノベーション推進部
ビジネス共創 担当部長
野口耕司 氏

新規事業・新サービス開発や社員の働き方改革など、社内外の課題解決に向けた取り組みを行うビジネスイノベーション推進部の担当部長として、数々のプロジェクトを推進している。

イオンモール株式会社
ビジネスイノベーション推進部
ビジネス共創
酒井里奈 氏

ビジネスイノベーション推進部において野口氏と数々のプロジェクトを担当。今回、副業・兼業人材と共に新規事業に取り組んだ。

新規事業開発のコストを下げるため、副業・兼業人材を活用

今回、新規事業開発を担うビジネスイノベーション推進部で、2023年秋頃から4名の副業・兼業人材を活用されています。新規事業を進める際には、専門的な知見を有した中途社員を採用する、コンサルティング会社に入ってもらう、といったアプローチもありますが、なぜ副業・兼業人材を活用したのでしょうか?

野口氏

今までは、コンサルティング会社などに依頼をしていましたが、今回の新規事業開発については、私の中で挑戦したいこと(飲食店の省力化支援事業・フランチャイズ関連事業)が明確にあったので、その実現のために食とフランチャイズに関わる実務家の生の声がほしかったのです。そこでコンサルティング会社ではなく、副業・兼業人材にお願いすることにしました。

また、新規事業の場合、成功する確度がどうしても低くなり、中途採用を行って人員を揃えるのにはリスクがあります。そうした面も鑑みて、副業・兼業人材を活用する方がマッチすると考えました。

数ある副業サービスの中で、lotsfulを選んでいただいた決め手はありますか。

野口氏

lotsfulの営業担当とお話ししたときに、私の課題感をしっかりと汲み取って頂いたことが決め手です。これなら必要とする人材を集めてもらえると考え、利用することにしました。

今回、「飲食店の省力化支援事業」と「フランチャイズ関連事業」という2つの新規事業に、それぞれ2名ずつ副業・兼業人材をアサインしました。

野口氏

「飲食店の省力化支援事業」ではイオンモールに出店している飲食店の仕入れや仕込みの支援を目指しており、「フランチャイズ関連事業」ではフランチャイズ企業の展開支援を目指しています。この2つの新規事業の実現に向けてイオンモールが介在し、価値を発揮できる部分はどこかを知るため、副業・兼業人材に協力してもらおうと考えました。それぞれの業界経験・知見を持つ彼らにヒアリングを行いながら意見を集約し、検証を行いつつ実現性を探っていきました。

「飲食店の省力化支援事業」ではIさんとKさんの2名に入ってもらいましたが、どのような業務を任せましたか。

野口氏

Iさんは飲食店に関する経営サポートなども手掛けるベテランの方でしたので、食のリスクに関する洗い出しと、知見をもとにさまざまな意見をもらいました。Kさんは若手の方でしたが、セントラルキッチン(※)の知見をお持ちの方なので、その視点から飲食店の省力化支援に向けたアドバイスをいただきました。

※飲食店で提供するメニューの製造や加工を1ヶ所に集中させる拠点のこと

「飲食店の省力化支援事業」において、副業・兼業人材を活用し、どのような成果が出ましたか。

野口氏

IさんとKさんにはサービス設計の段階で、その内容を評価してもらいたいと思っていました。「●●はいいけど、▲▲は改善した方がいい」など、議論を深めながら事業についての市場価値について検討ができたのは、貴重な経験であり成果となりましたね。

サービス設計において、副業・兼業人材からの評価や意見を反映させた部分はありますか。

酒井氏

飲食店が工場や問屋から食材などを受け取るときに、どのような商習慣があるのかまで把握した上でサービス設計をすることができていませんでした。そういった部分の対応まで必要だとアドバイスをいただき、反映することにしました。

日本全国にショッピングセンターを展開するイオンモール。

事業実証フェーズに移行した「フランチャイズ関連事業」

「フランチャイズ関連事業」についても詳細を教えてください。

野口氏

こちらはIさんとAさんの2名に入っていただき、Aさんは現在も継続的に支援していただいています。「フランチャイズ関連事業」では、オプションサービスの一つとして、フランチャイズ本部の立ち上げをバックアップする仕掛けを考えていました。Iさんは東北で展開するラーメンチェーンのマネジメントを経験されている方なので、店舗管理などの実務的な部分を学ばせていただきました。Aさんは飲食の大手企業でフランチャイズの立ち上げを手がけている方なので、その経験・知識を「フランチャイズ関連事業」に反映させていきました。やはり、新規事業ですので、構想やプランを練るだけではなく、「明日から、具体的に何をするのか?」という点も重視しなくてはならない側面があります。 そういった点では、Iさんのリアルな体験とノウハウが力になりましたし、それらを論理的に構成していく際にはAさんの力が必要になった。適材適所で、非常にバランスの良いチームだったと思います。

「フランチャイズ関連事業」については、どのような成果が出ましたか。

野口氏

オプションサービスの一つであるフランチャイズ本部の立ち上げでは、相談をいただいたオーナー様に対して、コンサルティング的な立場から企業分析やフランチャイズ化のためのノウハウを提供できました。また、フランチャイズ関連事業自体の他のサービスについても事業実証が進んでいます。

酒井氏

Aさんの知見を借りながら、フランチャイズ業界の研究や本部の立ち上げの検証を行うこともできました。Iさんはご自身でフランチャイズのオーナーもされていますので、その実体験を話していただくことで、どのようにしてオーナー様と向き合うべきかといった、実務に直結するようなアドバイスももらいました。

今回、4名の副業・兼業人材を活用しましたが、コミュニケーションなどで工夫した点はありますか。

野口氏

まずはその人の特性を見ながら、お任せする業務を決めました。デジタルが苦手な方に、データを含んだ資料作成をお願いしても意味がありません。その人が最適解を出せる領域で力を発揮していただくことで、私たちの新規事業が得るものを最大化できるように意識しました。

副業・兼業人材から学んだことはありますか。

酒井氏

副業・兼業人材の持つそれぞれの視点から、ビジネスモデルの考え方や業務に取り組む姿勢などを学ぶことができました。社内の人から得られないような情報もあり、私自身の成長にもつながったと思っています。

イオンモールにおける新規事業を担当するビジネスイノベーション推進部 ビジネス共創チーム。

短期間でカジュアルに活用できるのが、lotsfulの最大のメリット

大企業の新規事業開発において、副業・兼業人材を活用する価値を教えてください。

野口氏

その道のプロが経験してきたことを聞けるのは、とても役に立ちますね。また、彼らが持っているネットワークを活用することで、普段つながることができない方々の意見を聞くこともできます。自分が持っている構想を相手にぶつけて、ブラッシュアップしながら実現性を高めていくことは大切ですが、異業種の情報は限られた人の意見しか聞けないことも多く、失敗に終わることも珍しくありません。副業・兼業人材を活用することで、さまざまな意見を聞きながら、こうした失敗を防ぐ可能性を高められる点が価値だと思います。

酒井氏

野口もお話ししたように、副業・兼業人材が経験したことをヒアリングしながら、新規事業が実現可能かを見極めることができる点が価値だと思います。もし新規事業を立ち上げることができなくても、そこで得られた知見によって、次の挑戦をすることもできますから。

実は、今回取り組んだ「飲食店の省力化支援事業」に関しては、副業・兼業人材とさまざまな議論を重ねた末に、マネタイズが難しいと判断し、新規事業の立ち上げを中止しました。しかし、早い段階でその意志決定ができたのも、副業・兼業人材からのアドバイスがあったからこそ。将来的には今回の経験を活かし、別のアプローチから飲食店の省力化を支援できる新規事業開発を進めていきたいと考えています。

最後にlotsfulを利用した感想をお願いします。

野口氏

コンサルティング会社などに依頼すると半年契約などがスタンダードなので、時間もコストもかかってしまいます。しかし、副業・兼業人材であれば、数ヶ月単位の短い時間で業務を任せることができ、コストも圧倒的に抑えることが可能です。このカジュアルさが、副業・兼業人材活用の最大のメリットですね。社内の他部署にもlotsfulを紹介していますし、私自身も継続して利用していきたいと思っています。

(編集・取材・文:眞田幸剛)

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