副業人材から新規事業ノウハウを得る!”メ〜テレ”が副業人材を採用した狙いとは?
今回、「lotsful magazine」が取り上げるのは、“メ〜テレ”という愛称で親しまれている東海圏のテレビ局、名古屋テレビ放送株式会社(以下メ~テレ)の副業人材活用事例です。
同社では、2019年に「成長投資戦略」として今後 5 年間で100億円規模の投資枠を設定し、新規事業の開拓に取り組むことを発表しました。また、社内起業家制度をスタートさせたり、株式会社ロフトワークをパートナーに新規事業開発に取り組む「メ~テレ センス・オブ・ワンダー」 というプロジェクトを立ち上げたりするなど、新たな事業の創出に注力しています。
メ~テレは、新規事業の一部プロジェクトをさらに効率的に進めるため、新規事業領域のスペシャリストをlotsful経由で採用。新規事業の設計・開発をサポートしてもらっています。一方、SNSプロモーション領域でも副業人材を活用し、戦略のベースを構築しました。メ~テレでは、コア事業ではない未知の領域に対して、どのように副業人材を活用していったのか?――同社で新規事業を手がける北川咲絵氏にお話を伺いました。
会社情報
メ~テレ(名古屋テレビ放送株式会社) | テレビ放送事業 |
---|---|
設立年 | 1961年9月6日 |
社員数 | 259名(男性197名、女性62名)(2022年4月1日時点) |
副業活用ポジション | 新規事業開発/PR戦略策定 |
メ~テレ北川咲絵 氏
メ~テレに新卒入社し、現在はコンテンツプロデュース部兼成長投資戦略部に所属。
コンテンツづくりを手がけるほか、新規事業にも取り組んでおり、「メ~テレ センス・オブ・ワンダー」という新規事業開発プロジェクトにも参画している。
副業人材は、「柔軟性」と「コスト」において大きなメリット
北川氏
私はテレビのコンテンツづくりの他に、新規事業開発も兼務しています。当社はテレビ局なので、コンテンツに関するナレッジは豊富にあるのですが、新規事業開発の知見が社内に十分ではありませんでした。4年ほど前に事業開発部が作られ、社内起業家支援制度もできました。すでにいくつか新規事業も立ち上がっているのですが、この領域に精通した社員が不足していました。そこで、新しく新規事業のプロジェクトを始める際に経験が豊富な人材からノウハウを得るため、lotsfulに相談しました。
北川氏
「柔軟性」と「コスト」に魅力を感じたからです。外部の企業に依頼してしまうと調整業務などが発生してしまい、時間がかかってしまいます。さらに、相応の予算も必要になります。新規事業ですので、なるべくコストをかけたくありませんでした。このような点を考え、柔軟に対応いただくことができ、外注するよりも低予算で依頼できる副業人材を活用することにしました。
北川氏
社内にいる他の新規事業担当から、lotsfulを紹介してもらいました。何社か使って副業人材を探そうと思っていたのですが、lotsfulのサポートが丁寧でしたし、何より今「新規事業開発」のポジションでジョインしているKさんを紹介してもらい満足度も高いので、そのまま継続して利用しています。
「新規事業開発」と「PR戦略策定」の2ポジションで副業人材が活躍
北川氏
Kさんには新規事業開発における事業開発設計や事業策定をお願いしています。新規事業開発の進め方、広く使えるテンプレートのようなものが社内になかったので、その構築も進めてもらっています。
北川氏
Yさんには、新規事業とは異なるプロジェクトにおいて、SNSプロモーションの戦略設計をお願いしました。当社はテレビという影響力のあるメディアを持ってきたこともあり、SNSプロモーション関してはまだ少し知見が不足しています。
でも、これからの時代はSNSでも積極的に情報を発信していかなければなりません。どのようにSNSを駆使すれば良いのか、肌感覚では理解していますが、それを社内に広く周知する必要がありました。そこで、SNS戦略を広く理解してもらえるように、目に見える形で提示するためYさんに入っていただきました。
北川氏
そうですね。SNS戦略のプロジェクトでも予算を確保できたので、それを使って紹介いただきました。Yさんに関しては1ヵ月間限定で稼働いただき、SNSを使うための方針やルールを含めた戦略を、短期間で集中して作っていただきました。
Yさんが作った戦略をもとに、2022年末にSNSプロモーションがスタートしますので、その後の反応が非常に気になるところです。社内的にはSNSをどう駆使していくのかを、社内ににビジュアルで見せることができ、理解が進んだと思っています。
スペシャリストを活用した結果、新規事業の検証も前進
北川氏
一番は経験ですね。大企業からメガベンチャーまでさまざまな企業で業務を行っていたので、私たちの考えを汲んで対応してもらえると思いました。ベンチャーでガツガツと働いている方も魅力的だったのですが、当社は設立から60年以上の老舗企業でもあり、その環境やカルチャーを理解できそうな人材であるKさんを選びました。
北川氏
半年間の検証期間を終えた新規事業を、稟議にかけて承認をもらう予定です。検証から次のステップに進めるのは、Kさんの大きな成果だと思っています。メンズコスメがテーマのコンテンツを活用した新規事業なのですが、Kさんがジョインしたことにより、数字ありきでしっかりとした事業計画も作れるようになりました。当社は良くも悪くもコンテンツ屋な部分がまだまだあるので、そうしたカルチャーに変化を与えることができたのではないでしょうか。
北川氏
ある種、ドライな事業の捉え方と言いますか、数字や費用対効果を念頭に置いて、新規事業を考えられるようになりました。今まで大きなプロジェクトの収支は見てこなかったので、そのバランス感覚も養うことができましたね。それが新規事業開発のテクニックやノウハウになるので、今後の財産となるような学びを得られたと思います。
副業人材には、正直に「自社の現在地」を伝える
北川氏
Kさんに対しては最初に「新規事業の戦略部分はリードしてほしい」とお願いをしました。何をどう指示を出していいかもわからないと、正直に伝えましたね。そうすることで、当社がKさんに求めていることを、より明確にできたと思っています。
Yさんとの業務で実感したのは、副業人材と関わる担当者に裁量がないと、迷惑をかけてしまうということです。上長への確認作業に時間がかかりますし、出し戻しが増えてしまうというリスクもあります。やはり、副業人材を活用するときは、担当者にある程度の裁量が必要になりますね。
北川氏
そうですね。Kさんがいなかったら、新規事業の検証を終えて、稟議まで辿り着かなかったかもしれません。新規事業が前進したことが、すでにメリットですね。プロジェクトが前に進む実感があったからこそ、SNSのプロモーション戦略でも、副業人材を活用しようと思いましたから。
北川氏
lotsfulは営業担当のサポートも丁寧で、安心して使うことができるサービスだと思います。副業人材をどう探したらいいのかも分からずに困っているような企業にピッタリのサービスです。副業人材との交渉では気をつかうこともあるので、lotsfulが間に入って会話をしてくれるのは、コミュニケーションコストが抑えられて助かっています。
(編集・取材・文:眞田幸剛)
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