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【対談:イーデザイン損保×副業人材】サービス化に向け進捗中!保険業界に新風を吹き込む新規事業の裏側に迫る

副業活用ポジション:

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今回、「lotsful magazine」が取り上げるのは、東京海上グループで唯一ダイレクトチャネルに特化し、自動車保険を提供するイーデザイン損害保険株式会社の副業人材活用事例です。

同社では、多様な専門性と経験を持つ副業人材が集うチーム「イーデザイン共創スタジオ(e-design Co-creation studio 『eCs』)」を発足させ、DXを加速させています(※)。今回のプロジェクトでは、lotsful経由で集められた副業人材を中心に、2021年2月から新規事業を検討。アイデア出しやコンセプト設計を行うフェーズ1からスタートして現在はフェーズ5まで進捗しており、サービス化に向けたプロトタイプの制作などが進行中です。

本プロジェクト最大の特徴は、新規事業創出に関わる一切の業務を副業人材に任せたことになります。なぜ社内のリソースを使わずに、副業人材の力で新規事業にチャレンジしたのか?また、そこからどのような成果を生み出すことができたのか?プロジェクトの取りまとめなどを行ったCX推進部・竹内隆氏と、プロジェクトリーダーを務めた副業人材の久野祐揮氏から、お話を伺いました。

※関連記事:副業人材のみで新サービスを開発!?イーデザイン損保が社外連携に取り組むワケ

イーデザイン損害保険株式会社
CX推進部 部長
竹内隆氏

副業人材チームによって構成される「イーデザイン共創スタジオ」のプロジェクトマネジメントを手がける。

副業人材
久野祐揮氏

大手広告代理店を経てAIスタートアップにジョインし、プロジェクトマネジメントやマーケティングなどを手がける。並行して副業でクリエイティブディレクター/プランナーとしても活躍する。

副業人材だけで、新規事業を検討

まずは久野さんに質問です。副業をはじめようと思ったきっかけを教えてください。

久野氏

マーケティングや事業開発、プロジェクトマネージャーなどを経験しているので、そうした知見を活かして副業をしてみたいと思っていました。副業サービスは色々と登録していたのですが、その中でlotsfulから今回のプロジェクトを紹介してもらったんです。正直、保険にはあまり興味がなかったのですが…、プロジェクトが新規事業で、しかもブリーフィングを聞いてみたら、他にはない、かなり裁量のありそうなものだったので参加することにしました。

副業人材に裁量を与えた理由についてお聞かせください。

竹内氏

さまざまな領域に知見を持つ副業人材を保険というサービスの型にはめず、自由に取り組んでもらうのが目的でした。アイデアにしばりを持たせたくなかったのもありましたね。その考えのもと、2021年2月に副業人材を8名集めてプロジェクトをスタート。リーダーを久野さんにお願いしました。

久野氏

参加した後にリーダーをお願いされたんですよね(笑)

竹内氏

久野さんと面談をした時に、リーダーになっていただこうと決めました。マーケティング視点もお持ちの方だったので、この人に任せれば間違いないなと。

副業人材だけで新規事業を検討していく点が、今回のプロジェクトの大きな特徴です。リーダーとして参加して、いかがでしたか。

久野氏

プロジェクトのロードマップは頭に浮かんでいたのですが、参加した副業人材の方々がどんなアウトプットをするかは未知数でしたし、プランニング経験者も私以外にいませんでした。皆さんの案を見ながら、最終的に私がそれらをまとめていきました。いろいろな案がありましたが、面白そうなものも出てきたので、10数件のアイデアに絞り込んでから、2案をサービス化の検討段階まで進めることができました

副業チームが経営層に直接プレゼンを行う

プロジェクトはどのように進んでいったのでしょうか。

久野氏

月に1回は社長をはじめとした経営層に、プレゼンを行いました。(親会社である)東京海上ホールティングの方がオブザーブ参加したこともありました。決定権を持つ方の意見を直接聞くことができるので、非常にやりやすかったですね。このようなプロジェクトではアイデアをいくつものフィルターに通す必要があり、その結果、案がひっくり返ることもあって。そうしたことがないので、スムーズに進めることができましたね。

意思決定者と副業人材を直接つなげるというのは、かなり意識したことですか。

竹内氏

当社の社長である桑原が毎回のプレゼンを非常に楽しみにしていて、自然とそのような形になりました。社外の方の意見を聞くのは、経営層にとってもいい刺激になったのだと思います。

その他、プロジェクトを進める上で気をつけたポイントはありますか。

竹内氏

プロジェクトのフェーズが進む中で、サービス設計やプロダクトデザインなど求めるスキルが変化するので、フェーズごとに適切な人材に参加してもらえるようメンバーを選定しました。参加している副業人材からは面談のタイミングで「そろそろ自分の出番は終わりでは?」と申し出てくれるメンバーもいたので、フェーズごとの人選はスムーズでしたね。

フェーズごとのチーム編成も竹内さんと久野さんで決めていかれたと。

久野氏

そうですね。「このタイミングならデザイナーを入れた方がいい」、「もっとプロダクト寄りの人がいれば、スムーズに進むのでは?」といったことはフェーズごとに提案していました。

2021年2月からプロジェクトを続けて、直接会うのは今回のインタビューが初めてだと聞いています。

久野氏

100%リモートでしたが、意外に大変だと感じたことはありません。参加した副業人材のスキルセットにばらつきがありましが、みなモチベーションが高いのでフリーライドされることもなかったですね。プロジェクトの後半は、より専門性を持った方に参加いただいたので、彼らがどんどん進めてくれて「あざす!」って感じでした(笑)

社長である桑原氏も熱が入っていたように思います。何か意見などはありましたか。

竹内氏

副業メンバーの皆さんのアイデアをいかに実現するかにさらに熱が入っています。これからプロトタイプを作りながらサービスの大枠を固め、早期にローンチまでもっていければと考えています。

プロジェクトを円滑化した、受け入れ側のスタンス

実際、副業人材を活用してみて、気がついた点などあれば教えてください。

竹内氏

やはり、正社員採用に比べて、リーズナブルに人員を確保できるのは大きなメリットですね。こうした副業人材の活用をlotsfulから提案いただいた時は、本当に驚きました。こんなビジネスの進め方があるのかと、新たな可能性を感じる取り組みになりました。

また、完全リモートのプロジェクトですので、直接会話ができない難しい部分もありましたが、逆にリモートだからこそ毎週定例会を開くことができました。これを毎回どこかに集まってリアルな会議を行っていたら、副業人材も大きな負担になっていたでしょうから。コロナの影響もあり、リモート環境が整っていたのは結果的に良かったと思います。

副業人材の立場から、プロジェクトの感想など聞かせてください。

久野氏

すごく楽しかったですし、いい経験にもなりました。これほど新規事業開発に、協力的な企業も珍しいと思います。別の企業で同じ座組みで挑戦しても、ここまで成功するかは分からないですね。私たちをチームの一員として考え、意思決定者とも直接会話をさせてくれた。さらにプロジェクトのイニシアティブもとらせてくれて、受け入れ側のスタンスが凄かったですね。これほど気持ち良く進められるとは、思ってもいませんでした。

ここまでやりやすい環境はかなり珍しいと。

久野氏

この規模のプロジェクトで、これだけ裁量を与えてくれるのは、本業でも中々ないことだなと(笑)。そのおかげもあり、プランナー視点で考えても、保険というサービスにおける信頼感や求心力を損なわずに、新しい切り口でバランスの取れた企画にまで落とし込みができたと思っています。

今回のプロジェクトが、保険業界を変える新たな力に

今回のプロジェクトにおいて、大変だったことや改善点などはありますか。

竹内氏

ミーティングは週一回の定例だけだったので、サービス化を進めようとすると、やはり時間がかかります。もっとギュッと集中させるタイミングがあってもいいかなと思いました。

久野氏

初期フェーズにデザイナーがいれば、アウトプットがよりスムーズだったかもしれませんね。新規事業のように0→1で何かを生み出す場合は、事前に何が必要なのか見えない部分も多いので、難しいポイントではありますが。

竹内さんは副業人材と関わる中で、学び・気づきなどはありましたか。

竹内氏

副業人材という外部のリソースを使うことで、社内だけでは実現できない、新しいものが生み出せるのが分かったことは、大きな学びになりました。会社全体で保険の概念を覆そうとチャレンジしている中で、実際に形にするフェーズまで進められたのは、大きな意味があります。突き抜けた考えを持って生まれたこの企画が、業界を変える力になればと願っています。

最後に、lotsfulを利用した感想をお願いします。

久野氏

副業サービスからの紹介でプロジェクトに入ったのは初めてですが、ここまで面白くなるとは思ってもいませんでした(笑)。プロジェクトを進めている時は、イーデザイン損保さん側から本当に何も言われず、自由に動くことができました。これって、とても勇気のいることだなと改めて実感しています。

竹内氏

今回、予想を超える成果を生み出すことができ、募集から運営までサポートいただいたlotsfulに感謝しています。次回のチャレンジでは、副業人材と社内の人材を組み合わせながら、プロジェクトを進めていきたいですね。打ち合わせひとつとっても、刺激になることが多くあります。そういったことを当社の社員にも経験してもらい、社内のさらなる活性化を目指していきたいと思います。

(編集・取材・文:眞田幸剛)

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