理学療法士の副業とは?時給相場や案件例、注意点まとめ
国家資格を有する医学的リハビリテーションの専門職として、ケガや病気などで身体に障害を負った方へ運動療法や物理療法などを用いて、自立した日常生活を支援する理学療法士。
今回は理学療法士の副業について、おすすめできる仕事の種類を、具体的な案件例や時給と共に、注意点も踏まえながら解説していきます。
理学療法士の資格を活かした副業はある?
リハビリテーションを通じた健康や医療の専門家として、病院や介護施設をはじめ教育機関からスポーツ施設まで、活躍できるフィールドが幅広い理学療法士。
副業市場においても、セミナー講師やスポーツトレーナーなど、その専門性を活かせる仕事が多数あるため、ニーズも非常にある副業といえます。
また、スキマ時間を有効に活用できる非常勤や、パート・アルバイトではたらける案件も比較的見つけやすいでしょう。
理学療法士の副業の主な種類
理学療法士におすすめの副業には、どのような種類があるでしょうか。以下に代表的な5つの仕事を紹介していきます。
セミナー講師
理学療法士としての臨床経験を活かした同業者向けのセミナーから、保健所や自治体が主催する一般向けの健康や介護予防に関する講座の講師は、収入だけではないやりがいのある副業です。
同業種向けのセミナーは、リハビリに特化したものだけでなく「診療報酬、介護報酬」「医療部門のスタッフマネジメント」など、現場で役立つ情報を提供するものもあります。
また、専門領域の知識や、他者とは異なる臨床経験がある方なら、セミナー講師としての市場価値もさらに高くなるでしょう。
執筆活動
健康や医療に関心が高まる中、理学療法士はその知識とスキルを活かして専門性の高いライターとして活躍することが可能です。
執筆活動であれば、在宅かつ、スキマ時間を活かしてできるうえに、単価も一般的なライターに比べて倍以上という点も魅力といえるでしょう。
また、執筆だけでなく、健康や医療の専門家として記事の監修をはじめ、外国語に堪能な方であれば海外論文などの翻訳など、活躍の場も広がっていきます。
スポーツトレーナー
理学療法士の経験豊かな方であれば、スポーツ選手のケガのリハビリから予防、パフォーマンスの向上を目的とした身体動作の指導を行う、スポーツトレーナーの副業もおすすめです。
活躍の場は、ジムやフィットネスクラブ、整体院などが代表的といえますが、プロのスポーツチームや企業の社会人チームと契約する場合もあります。
また、選手の健康管理や、ケガ予防の専門知識を有するアスレティックトレーナーの資格があればアピールポイントにもなるため、取得しておくとよいでしょう。
ジム・スポーツセンターの非常勤
「トレーナーの副業に興味はあるけれど、いきなりフリーランスとして活躍するのは心配…」という方なら、ジムやスポーツセンターでの非常勤の副業がおすすめです。
ジムやスポーツセンターのトレーナーとして実績を積みながら、将来的に個人契約のトレーナーを目指していけば、不安もありません。
最近は24時間営業の施設も増えているため、本業出勤前の早朝だけ、勤務後の夜間だけというように、スポット的なはたらき方ができるのも魅力といえるでしょう。
デイサービス・訪問リハビリの非常勤
理学療法士の採用により、利用者の身体機能をはじめ、機能訓練の質の向上を図るデイサービスや、利用者にとって移動の手間がない訪問リハビリでの非常勤の副業も、ニーズが高まっています。
非常勤のため、週1回からなど本業に支障をきたすことなくはたらける点でも、理学療法士のスキルをフルに活かせる魅力的な副業といえるでしょう。
また、理学療法士が活動することにより、利用者や家族に大きなメリットがもたらされるだけでなく、運営側にとっても機能訓練やリハビリに特化した施設として、他所との差別化に役立ちます。
各方面においてメリットがある副業として、収入アップという側面だけでなく、やりがいも大きい副業です。
理学療法士の副業案件の例
理学療法士にピッタリな副業案件について、「稼働時間」「単価」「条件」の具体例を踏まえながら、以下に2例紹介していきます。
介護老人保健施設での機能訓練・生活動作訓練
稼働時間 | 土日祝のみ(25時間程度/月) |
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単価 | 時給1,300~2,500円程度 |
条件 | 介護系の資格があれば尚可 |
ジムでのスポーツトレーナー
稼働時間 | 平日夜間・土日祝(30時間程度/月) |
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単価 | 時給2,000~3,000円程度 |
条件 | ・スポーツリハビリに特化した施設での実務経験があること ・アスレティックトレーナーやストレングストレーナーの資格があれば尚可 |
理学療法士の副業案件の時給相場
理学療法士の副業はニーズもあるため、時給や単価に換算すると、その相場は以下のようにほかの仕事と比べて比較的高めの設定になっています。
- セミナー講師/時給6,000~2万円程度
- WEBライター/1文字2~5円程度
理学療法士の副業のデメリットや注意点
人気も高く、やりがいのある理学療法士の副業ですが、メリットばかりではありません。特に注意すべき2点を以下で解説していきます。
自身の体調管理に注意
理学療法士は、日頃から患者さんの身体を支えたり体位変換を行ったりと、肉体的にも負担の大きい仕事です。
副業を始めることで疲労が溜まり、施術を行う側のコンディションが不十分だとリハビリ業務に支障が出るどころか、患者さんの身体に関わる重大なミスにも繋がりかねません。
また、体調管理がうまくいかずに本業の仕事を休むようであれば、リハビリのスケジュールも狂ってしまいます。
副業は時間と体力を充分考慮したうえで、無理なくできる仕事やはたらき方を選ぶことが、長く続けられるコツといえるでしょう。
収入が20万を越えたら確定申告を
理学療法士の副業で得た年間の収入から、業務上必要な経費(※1)を差し引いた所得が20万円を超えたら、確定申告(※2)が必要になります。
- 申告期間/副業をした翌年の2月16日~3月15日
- 提出先/提出時の納税地(※3)を所轄する税務署(税務署長)
副業での所得が20万円を超えたにも関わらず、3月15日までに確定申告をしないと、延滞税(※4)や無申告加算税(※5)などペナルティを受ける可能性があります。
「つい、うっかり」といったことがないように、確定申告は必ず期限内で正しい額を申告するようにしましょう。
副業での確定申告に関する情報をより詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
※出典1:国税庁HP やさしい必要経費の知識
※出典2:国税庁HP 給与所得者で確定申告が必要な人
※出典3:国税庁HP 確定申告書の提出先(納税地)
※出典4・5:国税庁HP 確定申告を忘れたとき
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今回は、理学療法士の資格やスキルを活かせる副業を検討されている方に向けて、役立つさまざまな情報をお届けしました。
セミナー講師やスポーツトレーナーなど、本業では経験できない業務に携われば、スキルアップはもちろん、キャリアビジョンの拡大にもつながっていきます。
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