ネイリストの副業とは?時給相場や案件例、注意点まとめ
お客様の要望に合わせて指先を美しくデザインするネイリスト。平日の日中はネイルサロンに勤務し、忙しい毎日を送るなかでも働き方を見直したり、将来を考えてさらに役立つスキルを身につけたいと思ったりする人もいるかもしれません。
この記事では、ネイリストに相性の良い副業やその種類、さらに始める際の注意点を詳しく解説します。時給相場や実際の案件例も紹介するので、参考にしてくださいね。
ネイリストの副業はある?
ネイリストは、お客様の手や足の爪をより美しく見せるためにケアしたり、デザインを施したりする仕事です。
ネイルをする際には、お客様の悩みやどのようなデザインにしたいかなどをヒアリングし、具体的な色やデザインを提案します。季節や時代によってデザインや色の流行があるため、常にトレンドに敏感であり、それをリサーチし学習する力やネイルに落とし込んでいくアイデア力が求められます。
多くのネイリストがサロン勤めからキャリアをスタートしますが、サロン運営にも携わる必要があり、カルテの情報整理、予約や売上の管理、使用するツール類の清掃などネイルデザインに直結しない周辺業務も多々あります。多くのスキルや能力を日々使って仕事をしているネイリストは、副業ニーズも高まっており、本業や保有資格を武器に自分の強みが活かせる副業に出会えれば、将来の可能性が一層広がるでしょう。
ネイリストの副業の主な種類
ここからは、ネイリストが活躍できる可能性が高い副業を5種類紹介します。
ネイルチップの販売
まず紹介するのは、ネイルチップの販売です。そもそもネイルチップとは、爪型の透明の素材にジェルネイルを施した付け爪を指します。学校や仕事の都合上、自分の爪にネイルができない人にとって、気軽につけ外しができることで人気があります。
ネイルチップは、コロナ禍により対面でネイルをしてもらうことに抵抗を感じる人が増えてさらに需要が高まっており、インスタグラムやECサイトで個人的に販売する人も増えています。平日の日中はサロンに勤務し、帰宅後や休日、あるいは隙間時間に少しずつ自分のペースでできるため、ネイリストに人気のある副業の一つです。
自身のECサイトやフリマサイト、あるいはポップアップやハンドメイドストアに出品する方法のほかに、雑貨店や美容室、ネイルサロンの委託を受けて指示通りにデザインを作成して販売する方法もあります。
出張ネイリスト
次に紹介するのは、出張ネイリストです。出張ネイリストは、固定のサロンを持たず依頼のある場所へ出向いてネイルを施す仕事です。直接お客様の自宅に出向くケースもあれば、シェアサロンやイベント会場で業務にあたることもあります。
出張ネイリストは、自宅にサロン用のスペースを確保するのが難しかったり、サロンの場所を借りるだけの資金が準備できなかったりする場合でも気軽に始められる点が大きなメリットです。勤務の傍ら出張ネイリストとして、サロン以外の場でさらに経験が積めるため、将来的に独立してサロンの開業を目指す人に特におすすめの副業です。
自宅サロン開業
自宅サロンを開業するのも一つの方法です。自宅サロンは、その名の通り自宅の一室やスペースをサロンとして解放し、お客様にネイルを施します。
自宅サロンの場合は、サロンやイベントのように決まったスケジュールが存在しないため、都合の良いタイミングで自分のペースで仕事ができる点が大きなメリットといえるでしょう。ほかにサロンを構えるよりも賃料がかからず、初期費用は抑えられるものの、自身の住所を不特定多数の人に公開するリスクもあるため、セキュリティー面の十分な対策が必要です。
ネイルサロンでのアルバイト
なかにはネイルの専門学校を卒業後、すぐに開業した人もいるかもしれません。競合が多く、駆け出しの頃は集客に頭を抱えることもあるでしょう。そのような人にとって、アルバイトで週に数日間ネイルサロンに勤めるのも一つの方法です。
独立していると周囲に気軽に相談できる相手がいないケースがありますが、サロンに勤めると不明点や悩みごとを先輩従業員に気軽に聞けます。集客方法やネイルの技術など、外の世界で働くことで得られるものは多々あるでしょう。アルバイトから得たスキルや知識を自身の事業に活かせれば、必ず将来的にプラスの時間になるのではないでしょうか。
美容ライター
ネイリストは流行に敏感で、さらに探究心が必要な仕事です。そのため、ネイルを施す仕事とは異なるものの、同じくリサーチ力が求められる美容ライターとしてのキャリアを選択するのも一つの方法です。ネイルに関する記事はもちろん、そもそもネイルをする人は美意識が高いことから、スキンケアやメイク、ヘアケアなどほか分野の美容ライターとしても活躍できる可能性が高いといえます。
Webメディアやサロンのブログ記事のライター募集に応募するのが近道ですが、早期の収益化は度外視で、中長期的にアフィリエイトで収益化したい場合は個人ブログを立ち上げて定期的に記事を書く方法もあります。
ネイリストの副業案件の例
ここまででネイリストに相性の良い副業を紹介してきました。具体的な案件にどのようなものがあるのか、2つの事例を見ていきましょう。
成人式・振袖写真撮影イベントの出張ネイリスト募集
業務内容 | 成人式・振袖写真撮影イベントでお客様にネイルを施す |
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稼働時間 | 1日の勤務時間:8時間 1ヶ月に2つのイベントに参加・計6日勤務(48時間/月) |
単価 | 時給1,000円〜1,500円 ※経験やスキル考慮あり ※宿泊費・交通費全額支給 |
条件 | <保有資格> ネイリスト技能検定1級・2級・3級 JNAジェルネイル技能検定初級・中級・上級 福祉ネイリスト ※保有資格により出張場所が異なる ・関連イベントが年に20〜30回あり、都合により自由参加 |
新規オープンのサロン勤務のネイリスト募集
業務内容 | 新店舗立ち上げメンバーとして勤務 ・お客様のネイルケア・施術 ・カルテ整理 ・予約・売上管理 など |
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稼働時間 | 1日あたりの勤務時間:6時間 1ヶ月に8回勤務(48時間/月) |
単価 | 時給1,200円〜1,800円 ※経験やスキル考慮あり |
条件 | ・プロネイリストの実技講習含む充実の研修あり ・業務委託、アルバイトいずれも可 ・週1日、1日4.5時間勤務から可 ・眉毛サロン併設のため、眉毛の施術ができる人歓迎 ・インセンティブ、指名料全額バック |
ネイリストの副業案件の時給相場
ネイリストの副業案件のなかでも出張ネイリストやサロン勤務のアルバイト案件では、時給1,000円~2,000円のものが多く見られます。一方、クラウドソーシング上で募集されている美容ライター案件は、文字単価1円前後のものが多く、「副業で稼ぎたい」が最大の目的である場合はなかなか厳しい状況といえるでしょう。
ネイルチップ販売は自分自身で値付けできるため、市場価格を考慮しつつ納得のいく価格で出品できるメリットがあります。一般的には、シンプルなデザインのもので2,000円前後から販売されていますが、お客様からのオーダーを受けて製作するオーダーメイドチップの販売は8,000円以上のものも見られます。
ネイリストの副業のデメリットや注意点
ここまでで、ネイリストの副業におすすめの仕事や実際の案件例、時給相場を見てきました。ここからは事前に知っておきたいデメリットや注意点を2点紹介します。
初期費用が必要
特に自宅サロンを開業する人にとって、初期費用をどれくらい見込めば良いか心配なのではないでしょうか。以下が開業に最低限必要な物品とそのおおよその値段です。
- ネイル用品:20~30万円
- ネイル台・椅子2客・デスクライト:3~10万円
- 収納棚:1~10万円
- デスク上に置く収納ボックスなどの小物:数千円~3万円
- 順番待ち用のソファ:1~10万円
一口にネイルといってもマニキュア、ポリッシュジェル、ジェルネイル、スカルプチュアなど種類があります。自宅サロンでどこまで幅を持たせるかによって初期費用は大きく異なるでしょう。
色やアートの種類も豊富にそろえるほどに開業費用がかさむため、サロンコンセプトや優先順位を決めて物品を購入すると良いでしょう。なお、出張ネイリストやネイルチップ販売の副業の場合は、最低限ネイル用品とそれを便利に持ち運べるカバンやボックスがあれば始められ、比較的初期費用は安く抑えられます。
本業の就業規則を確認しておく
現在サロンに勤めている人は、勤め先の就業規則で副業に関する規定を確認しておきましょう。副業を解禁している企業もあれば、そもそも禁止しているところもあります。
また、許可している場合でも、申請なしで自由に副業可能なところもあれば、事前申請で許可を得た人のみ可能なところもあります。就業規則で定められたステップを踏んで、副業開始に向けて行動しましょう。
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この記事では、ネイリストに相性の良い副業やその種類、始める際の注意点、さらに時給相場や実際の案件例について詳しく解説してきました。
今回は、ネイルに直接的に関わる副業を中心に紹介してきましたが、ネイルとは全く関係のない分野で副業し、活躍する人もいます。
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