副業ノウハウ

企業だけでなく個人のホームページやブログが普及した今、Webサイトを作成するツールとしてポピュラーになったWordPress。

WordPressエンジニアはサイトの制作や既存サイトのカスタマイズなどに携わるため、副業としても非常にニーズがあるといえるでしょう。

今回はWordPressエンジニアを副業にした際のメリットや注意点、そして具体的な案件例を時給相場と必要なスキルまで踏まえて詳しく紹介していきます。

WordPressエンジニアは副業できる？

Webサイト制作において高いシェアを占めており、副業でも非常にニーズがあるのがWordPressエンジニアといえるでしょう。

その仕組みや操作性について学べるサイトやマニュアル本は多数あり、習得するのも比較的簡単なのが特徴です。

現在、多くの企業サイトがこのWordPressにより構築されているため、副業案件も多く、スキルを身に付ければ高単価な仕事も受注しやすいという最大のメリットもあります。

案件によって経験年数や専門性など求められるスキルは異なるものの、副業としておすすめWordPressエンジニア。

本業の就業規則などを確認し、副業への条件をクリアしているなら、ぜひ自分の経験やスキルを有効に活かし副業を始めましょう。

WordPressエンジニアの副業の主な種類

WordPressエンジニアのスキルを活かせる副業について、代表的な4種類の仕事を以下で紹介します。

WordPressサイトの構築

WordPressエンジニアの副業として最もポピュラーなのが、WordPressサイトの構築といえるでしょう。

SEOに強い特性があり、集客や収益化に便利なため、今や企業や個人だけでなく官公庁などでWordPressを利用したWebサイトやブログサイトを活用しています。

WordPress自体は無料でダウンロードできますが、より自由度の高いデザイン性やカスタマイズ性を得たり、収益化につなげたりするには、広告設置の制限をクリアしなければなりません。

このため、有料テーマの選択やプラグインなどによりデザインや機能性を高め、オリジナリティあふれるサイトを作る必要があります。

個人のブログなどはそれほど高いスキルは求められないものの、企業サイトや大規模案件の場合はHTMLやCSSをはじめ、PHP・JavaScriptなどが必須とされるデザイン・コーディング案件がほとんどです。

WordPressサイトのカスタマイズ

「サイトの見出しをもっと目立ったデザインにしたい」「問い合わせフォームを設置したい」など、既存のサイトやブログを依頼主の要望に応じてカスタマイズするのも、WordPressエンジニアの副業として非常にニーズがあります。

また、経験の浅い方にとっては他のエンジニアが行ったコードなどに触れられるため勉強にもなり、スキルが磨ける点でおすすめといえる副業です。

WordPressサイトの引っ越し

さらなる集客や収益化UPを狙うために、無料のブログサイトからWordPressへ移行したり、運営中のWordPressサイトを別のサーバーに移し替えたりする際に、個人や企業をサポートする業務としてニーズのある副業です。

大量のデータを漏れなく移行するには、複数のサーバー間やドメイン間でのやりとりが発生するため、それぞれのサーバーの性能やアクセス耐性などの機能を熟知している必要があります。

WordPressテーマの作成・販売

WordPressでWebサイトを制作する場合、人気のあるテーマを使用する傾向が多く、どうしても似通ったデザインになりがちです。

デザインがかぶると他者との差別化も図りにくいため、オリジナリティのあるテーマや独自機能の作成・販売は、副業としても非常にニーズのある仕事といえるでしょう。

ただし、テーマの作成には開発に関する高いスキルが求められ、WordPressのバージョンアップやユーザーからの問い合わせなど、付随する多くの業務に対応しなければなりません。

WordPressエンジニアの副業案件の例

WordPressエンジニアのスキルが活かせる副業案件について、「稼働時間」「単価」「条件」の具体例を踏まえながら、以下に3例紹介していきます。

ECサイトの構築

営業支援ツールのカスタマイズ・メンテナンス

WordPressサイトの移行

WordPressエンジニアの副業案件の時給相場

副業においても非常にニーズがあるWordPressエンジニア。副業をした場合、時給や単価に換算すると、その相場は以下のようにほかの仕事と比べて比較的高めの設定になっています。

• Webサイトやブログの構築/企業案件なら10万円～、個人案件なら3万円程度
• WordPressサイトのカスタマイズ/企業案件なら5万円～、個人案件なら1万円程度

WordPressエンジニアの副業に必要なスキル・知見

WordPressエンジニアを副業とするにはどのようなスキルと知見があれば活躍できるでしょうか。以下に必須といえる4つの言語を紹介します。

HTML

Webサイトでの見出しや本文など、ページ内の情報を構造化するのがHTMLです。文章や画像などのテキストにタグ付けすることでコンピュータに認識させる言語で、マークアップ言語ともよばれます。

サイト上への文字や写真の表示や問い合わせフォーム・購入ボタンの設置など、Webサイトの見た目を構成するうえでHTMLは必要不可欠ですが、基礎的な知識や技術は2～3ヶ月もあれば習得できるため、未経験者の方でも取り組みやすいのが特徴です。

このため、WordPressエンジニアに関わらずWeb制作系の副業を検討するなら、まず身に付けておくべき基本的な言語といえるでしょう。

CSS

HTMLと同様にWebサイトのページを作るうえで欠かせない言語がCSSです。おもにページ内の装飾に用いられ、文字の太さやカラー、背景やテキストのサイズを変えることでページにデザイン性が生まれます。

またHTMLでは1つずつ変更しなければならない作業でも、CSSはタグを指定するだけで複数ページの一括変更が可能という最大のメリットがあります。

例えばページ内のハイパーリンクなど、HTMLで指定したタグを一括で装飾できるため、作業の効率化が一気にUPします。HTMLとCSSは一緒に習得しておくとよいでしょう。

PHP

Web開発においてサーバー側で使用するプログラミング言語がPHPです。WordPressのコアソフトはPHPで構築されているため、WordPressを利用した副業をするには必須のスキルといえます。

動的なWebサイトの制作が可能で、HTMLと組み合わせることで幅広いカスタマイズが実現できるのが特徴です。何よりWeb制作にかかる時間やコストが大幅にカットできる点がメリットといえるでしょう

WordPressはすべてのページにおいてPHPとデータベースのやりとりが行われている特性上、PHPに関するスキルや知見がないまま変更をかけた場合にWordPressが作動しないというトラブルが発生してしまいます。

WordPressエンジニアにとってPHPのスキルが必須といわれるのは、この事由によるものです。

JavaScript

Webサイトにおいて動きを持たせる役割を担う言語がJavaScriptです。HTMLやCSSが静的なページしか作成できないのに比べて、JavaScriptを使うことで、ポップアップ表示やアニメーションなどによるイキイキとした動きのあるページ作成が可能になります。

またブラウザ上で動作するという特徴から、ユーザーがマウスを操作することで画像の表示や、問い合わせフォームなどからメッセージの送信ができるのもJavaScriptならではといえるでしょう。

JavaScriptのスキルがあれば、ECサイトの作成やアプリ開発などの副業にも携われます。仕事の幅がさらに広がるという点でも、習得をおすすめしたい言語です。

WordPressエンジニアが副業するメリット

WordPressエンジニアが副業に向いている理由は、収入だけでなく以下の2つに代表される大きなメリットがある点です。

スキルを高められる

WordPressのシェア拡大に伴い、副業においても比較的容易に案件の獲得が可能で、とくにサイト制作は企業から個人まで案件が豊富なのが特徴といえるでしょう。

またサイト制作などは納期に余裕がある場合が多く、本業と並行して自分のペースで進められる点も大きな魅力といえます。

WordPressエンジニアの副業を通して通常本業で使わない知識や技術に触れていけば、収入を得られるだけでなく、さらに広い知見やスキルを磨くことが可能です。

スキルが上がるにつれ、引き受けられる仕事の種類も広がっていきます。身に付いた知識や技術を本業に活かすことや、本業で得たスキルを副業でより高めていくこともできる、まさに好循環な状況が生まれていきます。

実績を増やせる

初心者でも挑戦しやすいWordPressエンジニア。最初は個人の依頼や小規模な案件から挑戦して実績を積んでいけば、自信にも次の仕事にもつながっていきます。

副業における実績が増えることで、本業とはまた違った業界の人脈が得られるケースもあります。人脈が広がれば、例えば大きな企業の案件など、新たな仕事にトライできる機会も生まれてくるでしょう。

このように副業を通じてキャリアを豊かにしていけば、WordPressだけに留まらずエンジニアとして成長し続けることが可能です。

WordPressエンジニアが副業する際の注意点

WordPressエンジニアとして副業をする際に、とくに気を付けなければならない2つの注意点を以下に記載していきます。

確定申告が必要な場合がある

WordPressエンジニアの副業で得た所得の総額が原則として年間20万円以上になれば、本業での給与の年末調整とは別に税務署へ確定申告をしなければなりません。

また副業の所得金額が20万円以下でも、住民税は市区町村の役所・役場への申告が義務付けられているため、忘れずに行っておきましょう。

これらの申告を怠ると、無申告加算税や重加算税・延滞税などのペナルティはもちろん、税務署による調査が入るケースもあります。

副業での確定申告に関するより詳細な情報を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

関連記事：副業で確定申告は必要？基本からわかりやすく解説

時間と体調管理に注意

副業初心者でも取り組みやすく、比較的高単価な案件も多い点でメリットのあるWordPressエンジニアの仕事。依頼主が企業・個人いずれにしろ納期は必ず設定されています。

納期が守れない場合、いくら成果物のクオリティが高くても信用度の点で次の仕事につながっていきません。

このため、WordPressエンジニアを副業にするなら週1～2日程度、あるいは土日のみでフルリモートの案件など、無理なく続けられる案件を選びましょう。

また企業案件は単価が高い分、求められるスキルは非常に高くなっています。報酬額に気を取られて本来本業で割くべきパワーを副業に使ってしまい、結果的に本業に支障が出ないよう、時間・体力の両面でペース配分をうまく取っていくことが肝心です。

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今回はWordPressエンジニアの資格を持つ方が活躍できる副業に関して、おすすめの案件や得られるメリットなど役立つ情報をお届けしました。

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