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大手×スタートアップそれぞれの良さを活かす。新たなキャリア形成を実践する平塚氏に聞く”副業の始め方”

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今回、「lotsful magazine」がお話を伺ったのは、スタートアップのICHI COMMONS株式会社に副業で参画している平塚大輔氏です。

本業では通信系の大手企業に勤めている平塚氏。キャリアの大半はエンジニアとして従事し、現在はエンジニアとして培ったスキルを活かして、グローバルビジネスのビジネス戦略策定に携わっています。そんな平塚氏は、昨年11月よりlotsful経由で、社会課題の解決をめざすマッチングプラットフォーム 「ICHI. SOCIAL」を運営するICHI COMMONS株式会社の営業戦略ポジションで副業をスタートさせました。

「これまで営業活動の経験はあまりなかった」と話す平塚氏は、なぜ本業と異なる分野で新しいチャレンジに踏み切ったのでしょうか。本記事では、副業の始め方・選び方などを含め、副業人材として働くポイントなどについて話を聞きました。

平塚大輔 氏


通信系の大手企業に新卒入社。
エンジニアとしての経験を積みながら、現在はグローバルビジネスの戦略策定業務などに携わっている。2022年11月から、ICHI COMMONSの営業戦略ポジションで副業を開始した。

世の中をより良い方向に進める事業に携わりたい

まず、副業を始められたきっかけについて教えてください。

平塚氏

もともと「本業にとらわれず仕事の幅を広げていきたい」という考えがありました。現在、私は30代前半。今まさに脂がのってきて、ともすると最も仕事が忙しいタイミングです。「忙しい合間を縫って副業なんてできるのだろうか…」といった不安もあり、副業にトライすることを躊躇していました。

ちょうどその頃に、本業である会社の副業コミュニティの存在を知りました。そこは、年代も役職もさまざまなメンバーが集まり、副業にまつわる情報交換がなされる場。コミュニティに参加し、先輩方のお話を聞くうちに、「意外と自分にもできそうかも?」そう思ったことが、副業に踏み出したきっかけです。

lotsful経由で、ICHI COMMONSの営業戦略ポジションに副業として参画されました。同社を選んだ理由を教えてください。

平塚氏

一言でいうと、社会課題を解決できる事業だと感じたからです。ちょうどそのころ、本業の会社の中で新規事業立ち上げをゼロから学び実践できるプログラムがあり、そこに参画していました。その中で、私は日常で感じている身の回りの課題をテーマに事業案を検討していましたが、     いざそれを事業化するということを想定したとき、果たして「この事業は世の中をより良い方向に向けられるだろうか」という疑問を抱くようになったのです。

その取り組みが終わった後も、社会が間違いなく良い方向に進んでいると実感できるものに携わりたいという思いが消えることはありませんでした。その時に見つけたのが、lotsfulのSDGsや社会貢献をテーマにした副業の特集ページでした。

SDGsや社会貢献をテーマに副業案件を特集したページ。毎月さまざまなテーマの特集が組まれている。https://lotsful.jp/specials/challenge14-socialventure
営業戦略というポジションは全くの未経験だったかと思います。チャレンジすることに躊躇はなかったのでしょうか。

平塚氏

おっしゃる通り、世の中的に見ても、副業で最も多く目にするのはエンジニア系の案件。それに次いで、営業職になると思うのですが、私は法人営業の経験も決して多いと言えません。正直なところ、副業を探し始めた当初は「自分にマッチするものはあまりないな」と感じることもありました。

転機となったのは、lotsfulのタレントプランナー面談に申し込んだことです。そこで、自分のスキルを要素分解・可視化し、これまでのスキルの“棚卸し”を一緒に進めてもらいました。自身のタレントカルテを見てもらい、どこをどうPRすべきかアドバイスをもらえた点もありがたかったです。そのタレントカルテをもとに、特集ページで見つけたICHI COMMONSに応募し、自身の思いやできることをぶつけました。そうして、経験は浅かったものの、営業戦略として副業のスタートを切ることができました。

副業先で得た、大手企業にはない新たな気づき

ICHI COMMONSは社会課題の解決をめざすマッチングプラットフォーム ICHI. SOCIALを運営されています。そのなかで平塚さんは具体的にどのような業務を担っているのでしょう。

平塚氏

現在は営業戦略というポジションで、ICHI. SOCIALのセールス活動をしています。今はまだ受注に至る過程の段階ですが、業界・職種もさまざまな法人顧客とお話をする中で、今後の方向性を定める上での材料はそろったのではないかと思います。そのヒアリング結果をもとに「このターゲットにはこのアプローチが効く」などの戦略を練り直しているところです。

本業とは全くことなる職種でのチャレンジ。始めた当初は苦労あったかと思いますが、その苦労をどのようにして乗り越えていったのでしょうか。

平塚氏

苦労は常にありますね。経験したことのない仕事がほとんどなので、手探りで情報収集する日々です。さらに、本業がスーパーフレックスとは言え、やはり忙しいタイミングになると本業と副業の両立に戸惑うこともありました。

その際は、ICHI COMMONSの社長と話をし、スケジュールの相談にも乗っていただきました。始めた当初は「副業先の力になりたい!」と息巻くのですが、中長期的な目線で考えると、キャパオーバーになってしまわないように、副業先と相談していけたことが、ポイントだったのではないかと思います。

副業をはじめたことで本業にもいい影響があったなど、変化はありましたか。

平塚氏

よかった点は2つあります。1つ目は、本業に対する時間の意識があがったこと。副業と本業の「二足のわらじ」で生活してみると、今まで何も考えずに使っていた時間のありがたみに気づきます。そのため、本業に対する集中力は圧倒的に向上したのではないかと思います。

次に2点目。これは、スタートアップならではのスピード感を経験できたことです。普段から先回りして考え、行動できるようになったのはいい変化だったと思っています。特に本業においては、これまで誰かが最後は決めてくれることが多い環境に身を置いていたので、知らず知らずのうちに受け身になっていたシーンも多々ありました。しかし、スタートアップはそうはいきません。自分で進むべき方向性を決めていかないと何も前には進みません。主体的に考え、動く習慣は本業にも活かされています。

今あるスキルにプラスして、少し背伸びした副業先をチョイスしてみる

平塚さんの今後のキャリアプランを教えていただけますか。

平塚氏

今後も本業を続けながら、副業でスタートアップに携わっていきたいと思っています。大手だけ、スタートアップだけとどちらか一方になると、どうしても視野が狭まってしまいます。私の場合、本業側は大手である故に、スタートアップの規模だと絶対にチャレンジできないようなスケールの大きな仕事にチャレンジできるメリットもあります。そうした世の中に大きなインパクトを与える可能性のある経験は今後も積んでいきたいですね。

逆に、ICHI COMMONSでの副業は、すぐに大きな成果には結びつかないけれど、一歩ずつ着実に世の中を前進させていける可能性を秘めています。そうした双方の違いや良さを感じられる点も、副業ならではです。

最後に、これから副業に挑戦しようとしている方へのアドバイスはありますか。

平塚氏

副業を探していた当時の自分を思い返してみると、やはり一番苦労したのは案件探しです。人材不足で困っている企業は確実にいるものの、副業先が求めるスキルと自分の保有スキルがマッチしないというジレンマがありました。現時点で世の中的に必要とされるスキルや経験を持っている方はいいのですが、そうでない場合、副業にトライするにあたって汎用性のあるスキルを身に付けておいて損はないと思います。

ですので、まずは「今求められているスキルって何だろう?」と自らリサーチをし、それを短期的・中期的に身に付けていくのがいいのではないでしょうか。その点、lotsfulは今あるスキルをベースにチャレンジできる余地を感じる案件を紹介いただけるケースが多くありました。今のスキルにちょっと背伸びして、違う領域にチャレンジできるのは、lotsfulならではの魅力なのではないかと思います。

(編集・取材・文:眞田幸剛)

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