広報の副業とは?時給相場や案件例まとめ
「広報の知識・スキルをいかして今まで経験できなかった領域に関わってみたい」、「広報戦略などの上流の業務に挑戦してみたい」と考え、副業をはじめてみることを検討されている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、広報の副業に必要なスキルや注意点、時給の相場、案件の探し方、具体的な案件例まで、副業に挑戦するために必要な情報をご紹介していきます。
広報は副業できる?
これから事業拡大を狙うスタートアップなどは、広報活動に力を入れていこうと考えています。しかし、広報のポジションまで採用が追いつかず、副業で人材を補強する場合が少なくありません。そのため、広報のポジションは、企業からニーズの高いポジションになります。
一方、広報業務において、副業先の新商品・サービスを扱う場合は情報の管理に注意が必要です。業務の特性上、企業の機密情報に触れる機会が多々あります。機密情報の基本的な扱いを知っておくようにしましょう。
広報の副業の主な種類
プレスリリース
新商品・サービスなどの情報を、メディアが利用しやすいように文章などの資料にまとめたものが、プレスリリースになります。これらを配信することによって、メディアがその情報をニュースなどで取り上げるようになります。メディアへの露出が目的のプレスリリースになりますが、常に情報を発信することで、ブランド力向上にも貢献していきます。
取材対応
プレスリリースなどの配信によって、メディアからの取材依頼がくる場合があります。また、広報担当者からメディアに働きかけ、取材につながることも。どちらの場合でも、その取材が自社にとってプラスになるのかをまずは検討します。取材を受ける際は発信する情報の整理や、取材対応する社員を選ぶなど、準備が必要です。
SNS運用
企業の公式アカウントから、情報を発信していきます。商品・サービスから社内の情報まで、ターゲットに合わせてコンテンツを発信し、ファンを増やしていきます。運用の際は、自社に相応しい投稿や情報発信を心がけましょう。
個人的な意見を発信してしまう、不用意な発言でユーザーを不快にさせてしまうといった行動は炎上につながり、企業ブランドを著しく傷つける場合がありますので、運用には注意してください。
ブログ運用
考え方はSNS運用と共通する部分が多いですが、ブログの場合は字数などに制限がありませんので、より詳しく情報を伝えることができます。SEO対策まで手が回らなくても、ユーザーが興味を持ちそうな単語などは、意識的に使用するようにしましょう。
イベント企画
新商品や新サービスのリリースを記念して、さまざまなイベントを開催します。
PR会社や広告代理店に依頼して、有名人を招いて大規模なイベントを開くことで、メディアへの露出を増やすことも可能です。しかし、新型コロナウイルスなど感染症の影響などにより、オンラインイベントに切り替える企業も増えています。そのため、オンラインイベントの企画経験は、さまざまな場所でいかすことができるでしょう。
社内報作成
社員が企業理解を深めていけるように、自社の情報を社内に発信していきます。雑誌やリーフレットのような紙媒体で配布する場合や、イントラネットに掲載するなど、すべてWeb化している企業もあります。一番の問題点は、社員がしっかり読んでいるかどうかです。企業のカルチャーを意識しながら、読まれる社内報を目指していきます。
採用広報
求職者に自社で働くイメージを持ってもらい、転職先の候補として考えてもらえるように情報を発信していきます。採用サイトに募集をかけるだけでなく、SNSで定期的に情報を発信する、業界紙・誌に自社を紹介してもらうといったことも、採用広報につながります。
広報の副業案件の例
自社ECサイトの広報の案件例
ブランディング戦略に沿って、プロダクトのさらなる認知度向上を実現させるためのPRを担当。
PR領域で経験が豊富な人材に、チームのマネージメントまで任せていく。
稼働時間 | 月約25〜30時間 |
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単価 | 15万円/月〜 |
条件 | ・広報戦略の立案経験 ・マネージメント経験 など |
AIスタートアップの広報の案件例
これから立ち上げを行うオウンドメディアや、メディアリレーション構築などのPR周りを担当。
広報戦略の立案から実行、メディアキャラバンまで業務は多岐に渡る。
稼働時間 | 月約15〜30時間 |
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単価 | 10万円/月〜 |
条件 | ・メディアの立ち上げ経験 ・広報PR経験 など |
DXスタートアップの広報の案件例
事業拡大に向けて、さらなる採用活動を加速させていく。
採用広報のコアメンバーとなり、採用ブランディング戦略の立案から実行まで担当していく。
稼働時間 | 月約30〜40時間 |
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単価 | 12万円/月〜 |
条件 | ・採用広報経験 ・その他広報PR経験 など |
広報の副業案件の時給相場
広報の時給相場は2,330円となります。
プレスリリースの作成や取材対応といった業務だけでなく、広報・PRの戦略立案や採用ブランディングの検討といった、上流から案件に関わることで時給アップも狙えます。また、メディアキャラバンなどを行う際には、持っている人脈が高く評価されることもあります。本業で培った経験をフルにいかせるような案件を選ぶことをオススメします。
広報の副業に必要なスキルや知見
メディアの知見
たとえば、メディアキャラバンを行う際に、どんなメディアにアプローチすればその商品・サービスを取り上げてもらえるのか。そうした知見は、広報にとって大切な武器となります。副業先が持っていないコネクションを使い、メディアとつなげるといった対応も非常に有効です。
PRの知見
プレスリリースの作成や取材対応といった、実務レベルの業務はある程度の経験を積めば対応できます。ただし、PDCAを回しながら、適切な広報戦略を立てられる人材になるには、さらなる努力が必要です。そうした知見を備えていれば、より上流から業務に関わることができ、報酬をアップさせることも可能です。
文章力
プレスリリースはもちろん、その他メディアに向けた情報発信の際には、文章力が必要となります。商品・サービスの情報を整理し、何をメインで伝えていきたいのか、メディアからどのような見え方をされたいのか。それらを検討しながら、文章を構成し、ライティングしていかなくてはなりません。
コミュニケーション力
広報の場合、社内外の人とコミュニケーションを取ることが多くあります。メディア対応の場合は、取材対応をしてほしい社員に出演を打診。取材内容をしっかりと伝える必要があります。同じく、メディアに対しても、取り上げてもらいたい内容などの擦り合わせが必要です。そうした関係者たちの調整を行うためにも、コミュニケーション力が欠かせません。
最新のトレンドに関する知見
自社の商品・サービスをどのように見せれば、メディアや世間から注目されるのか。そうした鋭い観察眼を養うためには、普段から最新トレンドなどの情報をインプットしておくことが大切です。常にアンテナを立てて情報収集をすることで、ナレッジを蓄積させることができるでしょう。
広報が副業するメリット
自社だけでは得られない経験が積める
同じ広報活動だとしても、その対象が日用品なのか、SaaSなのか、NPO活動なのかによって、考え方が変わってきます。そのため、副業によって今まで関わってこなかった領域の広報活動に参加すれば、さらなる経験を積むことができます。
新しい人脈が増える
先に述べたように、関わる領域が変われば、アプローチするメディアもまた変わっていきます。そこで関わった人たちが、新しい人脈となっていきます。副業を通して、人とのつながりがさらに広がっていくでしょう。
広報が副業する際の注意点
情報の取り扱いに注意
広報業務の中で、扱う情報が新商品・サービスであれば、取り扱いには十分に注意しましょう。PCやスマートフォンの紛失によって情報が流出してしまうケースもありますが、メディアからの情報発信が予定よりも早かったといったトラブルも広報の場合は考えられます。情報の管理はスケジュール含め、徹底しておきましょう。
場合によっては確定申告が必要
副業の収入が年間で20万円を超える場合は、確定申告が必要です。
もしも申告が遅れた場合は、遅れた日数分だけ遅滞税が課される可能性があります。確定申告のスケジュールはほぼ毎年変わらず、申告する年の翌年2月16日から3月15日までになりますので、忘れないようにしましょう。
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