データ分析の副業とは?時給相場や案件例まとめ
今まで関わってこなかった領域の商品・サービスを担当し、さらなるスキルアップを目指したいと考えている「データ分析」ポジションの方は多くいるでしょう。そこで今回は、副業におけるデータ分析の業務の種類から、副業を行うメリットや注意点、時給相場、具体的な案件例まで、気になる情報を集めました。
さらに、未経験から挑戦したいと考えている人に向けて、データ分析で必要となる知識も紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
データ分析担当は副業できる?
データ分析の副業ニーズ
商品・サービス開発やマーケティング活動において、データ分析を活用している企業が多々あります。一方で、データ分析の高い専門スキルを持った人材が不足しているのも事実です。そのため、副業から人材を補強しようと考える企業が、これからますます増えていくでしょう。
注意点はあるが、副業は可能
企業のデータを扱うため、情報流出には細心の注意が必要です。たった一つのミスで、副業先との信頼関係が損なわれる可能性があります。本業で知り得た情報を副業で活用する、またその逆も禁止となりますので、ルールを守って業務に取り組んでください。
データ分析の副業の主な種類
売上分析
売上分析を行うことで、商品やサービスの現在地を明確にします。売上高や利益率など、売上に関係する各項目の現状を把握し、改善点を見つけていきます。改善に向けた数値も設定し、目標に対してどれだけプラスかマイナスかも測っていきます。
顧客分析
顧客を理解せずに商品・サービスをリリースしても、求める結果は出ません。顧客分析によって、さまざまな要素を洗い出していきます。まず、企業が定める顧客とは誰なのか、ターゲットを設定します。さらに、彼らのニーズを検討。商品・サービスがリリース前であれば、ここで改善を行います。発売しているものであれば、マーケティングの改善にいかしていきます。
需要予測
自社の商品・サービスが、マーケットでどれだけの売上が立つのかを予測します。需要を予測しておくことで、余計な在庫を抱えてしまったり、反対に顧客のニーズに対して商品が足りず、機会損失の発生を避けることができます。
アクセスログ解析
自社のECサイトなどに訪れたユーザーの行動を解析し、サイトの改善につなげていきます。たとえば訪問数が多いが直帰率が高い場合は、サイト内の商品やコンテンツなどに魅力がないという仮説を立てることができます。解析には、GA(Google Analytics)といった解析ツールが使われています。
市場調査
市場調査には、数字などのデータで示せる「定量調査」とインタビューなどによって意見などを集める「定性調査」があります。自社でそれらを調査した場合は一次データとなり、政府や調査会社が公開している市場調査データなど、他社が集めたデータは二次データとなります。これらを分析しながら、商品・サービスの開発に反映させていきます。
データ分析の副業案件の例
営業組織強化に向けたデータ分析の案件例
顧客行動データなどで構成された、セールスマーケティングデータを分析。仮説をもとに、営業組織強化に向けた施策を検討していく。
稼働時間 | 月約10時間 |
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単価 | 7万円/月〜 |
条件 | ・データ分析経験 ・セキュリティの知識 など |
SaaSに関わるデータ分析の案件例
SaaSの販売拡大に向けて、サービス改善を進行中の企業で、ユーザー情報などをもとにデータを分析し、改善に向けた施策のヒントとなる仮説を立てていく。
稼働時間 | 月約40時間 |
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単価 | 15万円/月〜 |
条件 | ・データサイエンティストの業務経験 ・QuickSightを用いた業務経験 など |
データ分析基盤構築の案件例
自社の基幹システムにあるデータを処理しながら、分析に必要な基盤を構築する。主に社内に蓄積されたデータの整理、それをもとにしたデータ分析基盤の設計を担当。
稼働時間 | 月約25時間前後 |
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単価 | 10万円/月〜 |
条件 | ・データ分析経験 ・Webツールの開発・設計の経験 など |
データ分析の副業案件の時給相場
データ分析の時給相場は2,500円となります。データをもとに仮説を立て改善点が提案できる、分析ツールの基盤を開発できるなど、幅広い業務を担当できれば、時給をアップさせることもできます。
ただし、案件に入る前に、どこまでの成果物を求めているのか。企業と期待値の調整が必要となりますので、忘れずコミュニケーションを取るようにしましょう。
データ分析の副業に必要なスキルや知見
統計学
統計学はさまざまなデータの性質を調べたり、母集団から抜き取ったデータの性質を検討し、元のデータの性質を推測するといった方法を体系化しています。これらの考えをベースに、データの整理や加工などを行います。統計学がデータ分析のベースとなる部分が多くあるため、最低限の知識を得ておく必要があります。
数学
データ分析には、統計学の知識が必要と述べましたが、それらの理論を正しく理解するためには数学の知識が欠かせません。ただし、高度な数学知識ではなく、基礎的な部分だけで問題ありません。高校で習った数学に不安がある人は、復習しておくとよいでしょう。
マーケティング
顧客分析や市場調査など、データ分析はマーケティングとの接点が多くあります。マーケティングの基礎知識があれば、なぜその調査を行い、分析が必要なのかといった根本の部分が理解できるはずです。それらをもとに分析を行うことで、精度の高い仮説が立てられるデータを発見することができるはずです。
プログラミング
案件によってはデータ分析だけでなく、それに必要な基盤の設計・開発を依頼される場合があります。プログラミングのスキルがあれば、そうしたニーズにも対応できますので、より幅の広い分析業務にチャレンジすることが可能です。
データ分析担当が副業するメリット
自身の知見が応用できる
経験を積めば積むほど、精度の高い仮説を立てることが可能です。さらに、データ分析の知見があれば、他の人には考えられない課題解決のポイントを掴むこともできますので、より市場価値の高い人材へと成長することができるでしょう。
新たな学習機会が生まれる
同じ市場調査であっても、対象が異なれば扱うデータは大きく変わってきます。さまざまな業界を経験することによって、本業では得られない学習機会を手に入れることができます。
データ分析担当が副業する際の注意点
確定申告の必要性
年間の副業の収入が20万円を超える場合は、必ず確定申告を行いましょう。確定申告のスケジュールはほぼ毎年変わらず、申告する年の翌年2月16日から3月15日までになります。ちなみに、2021年度分の確定申告は、2022年2月16日(水)から3月15日(火)でした。
情報の取り扱いに注意する
アクセスログ解析などでは、サイトで収集された社外秘のデータを扱う場合があります。もしも流出させてしまったら、副業先に多大な損害を与える可能性があります。使用するPCのセキュリティなどはチェックしておきましょう。副業先からPCの貸与があれば、そちらを必ず使うようにしてください。
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