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ニコニコ町会議を活性化させた地域ビジネス×営業戦略の副業プロ活用とは?  ――ドワンゴの副業活用事例

副業活用ポジション:

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今回は人気イベント「ニコニコ超会議」の責任者を務める、ドワンゴの⻑⾕川明弘氏にインタビュー。
「ニコニコ超会議」の地方版「ニコニコ町会議」において、地方創生に関する経験を活かしながら、自治体向け営業などを担当する副業人材・Aさん(某人材サービス会社所属)の活躍についてお聞きしました。

IT/エンタメ事業を展開するドワンゴとは異なる人材業界で経験を積んできたAさんが加入したことにより、チームにどのような変化が起こったのか?――副業制度を検討している企業が、「今最も知りたい」と思う情報をお伝えします。

会社情報

株式会社ドワンゴ ネットワークエンタテインメントコンテンツ及びシステムの企画、開発、運用、サポート、コンサルティング
設立年 1997年
社員数 1032名
副業活用ポジション 自治体向け営業

株式会社ドワンゴ
⻑⾕川明弘氏

海外イベントのディレクターなどを経験後、2011年に株式会社ドワンゴ入社。
「ニコニコ超会議」の立ち上げに携わり、現在は同イベントの責任者を務めている。

弱点を補うため、自治体のパイプを持った副業人材がジョイン

まずは、副業人材を受け入れたきっかけを教えてください。

長谷川氏

私たち「ニコニコ超会議」のチームは、”面白いものを創る”という部分に尖り、強みを持っていた一方で、サービスを起点にビジネスを拡大させていくやり方に関しては課題もありました。その部分を解決できる人材を探していたときに、ピンポイントで補強したいポジションがあれば、副業活用というやり方もあるよ」と人事から教えてもらったのがきっかけです。

副業人材としてAさんを受け入れようと決めたポイントを教えてください。

長谷川氏

お任せするのが「ニコニコ町会議」というプロジェクトで、年間10カ所程度の市町村を回って、地域のお祭りとコラボしながらニコニコのイベントを開催します。移動コストなどがかかるイベントのため、収益が満足に上げられていないという課題がありました。

さらに、私たちのチームでは、「各市町村がどのようなPRをしていて観光予算をどのように使っているのか?」「積極的にネットを使っているのか?」「そのような動きをして成功しているのか?」といった情報が十分ではありませんでした。そこで、lotsfulさんからご紹介をいただいた、地方創生に関する知識や自治体とのパイプも持っている人材会社に所属するAさんにお手伝いいただくことに決めました。

2019年の「ニコニコ町会議」は日本全国10カ所で開催された。
Aさんとはどのようにお仕事をされているのですか。

長谷川氏

原則、開催地はユーザーや各市区町村からの募集で決めていますが、各自治体との渉外を行う上で、自治体向けの営業戦略の策定、実際の提案活動のサポート、そして組織にノウハウをレクチャーいただく部分をお願いしています。
一週間の中で多くの時間を副業に充てることは難しいので、ピンポイントで効率的に働けるように、クラウドサービスを使ってお互いの情報・アクションを確認しながらタスク管理をしています。週1回は進捗などの確認やプロジェクトの相談などを対面で行い、その他はリモートでコミュニケーションを取っています。

今までできなかった、ビジネスの拡大に成功

チームメンバー約30名の中で、副業人材はAさん1名のみと聞いています。上手く馴染んでいますか。

長谷川氏

私たちのチームの1/4の社員が副業を経験していますし、ご本人も社交性のある方なので、違和感なく溶け込んでいますよ。また、Aさんのスキルや経験は私たちが持っていない部分になりますので、弱点をしっかりとカバーしてくれています。お任せする業務が他の社員の強みともかぶらないので、チームと上手くかみ合って業務を進められています。

自治体営業などのノウハウの共有はもちろん、外部目線でドワンゴの事業の強みを指摘してくれたり、プレゼンの仕方などもアドバイスをくれて助かっています。Aさんに入っていただいて、意外と中にいるメンバーだけでは気づけないことも多いのだなという気づきがありました。メンバーも困ったことがあれば、気軽にAさんに相談していますね。

Aさんが入ったことによって、どのような成果が生まれましたか。

長谷川氏

ダイレクトな自治体へのアプローチはもちろんですが、地方にある大企業をアライアンス先として紹介していただき、「ニコニコ町会議」のご紹介と、今後についてのディスカッションをすることができました。また、元々の課題であった事業拡大に関してもメンバーがAさんに相談しながら、一緒に軌道修正することができています。

懸念点としては、現在Aさんが担っている部分が非常に大きいので、事業が拡大してく中でよりコミットいただきたくなった時に、どこまでリソースを割いていただけるか、誰がその役割を担うかは考えていく必要がありますね。組織へのインストールも同時に進めていかなければいけないと思っています。

異業界の人材だからこそ、お互い気兼ねなく話せる

副業人材を活用する上でのポイントなどはありますか。

長谷川氏

組織の中で課題になっている部分を明確にして、その解決に向けた強みを持つ人材を選ぶことが重要ですね。
課題解決ができる高スペックな人材をスピーディーに確保できるのは、副業ならではのメリットだと思います。社員として採用すると、社内手続きを含めて半年くらいは時間が必要になります。Aさんはご紹介から10日程でご一緒することが決まりましたから。

副業でも活躍できる人材とは、どのような方だとお考えですか。

長谷川氏

確かな経験、スキルを特定の分野で構わないので持っているということと、自分のやりたいこととリンクさせてイキイキとプロジェクトに関われる人ではないでしょうか。Aさんを見てみると、仕事でやっている感じがしないんですよ(笑)。自身の経験を、自身がやりたい領域で、後輩や世の中に役立てたいというスタンスで、楽しみながら私たちと関わってくれています。そうすると素直に「いいことを教えてもらっているな」と思えるんです。

一緒に食事する機会もありますが、Aさんは普段関わらない人材業界の方なので話もとても参考になります。
ドワンゴとは異なる業界の出身者だからこそ、分からないことがあればお互い気兼ねなく相談できるのもいいですね。

最後にlotsfulを利用した感想をお聞かせください。

長谷川氏

当社のビジネスは、新たな業界に飛び込むことが珍しくありません。学ばなければならないこともたくさんあります。
そこで、その業界の成功事例や知見を持っている方に入っていただければ、参考になりますしビジネスの成功確度も高まります。

通常の採用では中々お会いできない高スキルな方を短期間で採用できるlotsfulは、画期的なサービスだと感じましたね。
リファラルではなかなか会えない方を、第三者的な目線でマッチングしていただくことによる信頼がありました。また、Aさんを副業人材として採用する際は、他の候補者と会わなくても即決できるまさにドンピシャの方を初めに紹介いただきましたので、そのマッチング率の高さにも驚いています(笑)。

(編集・取材・文:眞田幸剛)

 

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