音楽関係の副業とは?時給相場や案件例、注意点まとめ
音楽を好きな人であれば、「音楽関係の副業をしてみたい」と一度は思ったことがあるのではないでしょうか。一方で、音楽に関する副業にはどのようなものがあるのか、なかなか想像がつかない方も多いかもしれません。この記事では、そもそも音楽関係の副業にはどのような仕事があるのか、実際の案件例や時給相場、さらに副業を始める際の注意事項について詳しく解説します。
音楽関係の副業はある?
本業の傍ら趣味の音楽で副業ができたなら、音楽好きの人にとっては夢のような時間になるのではないでしょうか。
音楽の副業といっても、その種類は多岐にわたります。
例えば、作詞・作曲・編曲あるいは演奏や歌唱といった音楽制作に直接携わる仕事もあれば、ピアノや歌を教える講師も音楽に関連する仕事の一つです。音楽のトピックスに特化したWebメディアを立ち上げて運用したり、音楽イベントやフェスの企画や運営を行ったりするのも音楽に関わる仕事と言えるでしょう。
音楽関係の副業の主な種類
副業で音楽に関わる方法はさまざまです。ここからは、具体的な職種を5種類紹介します。
音楽講師
一つ目は、音楽を教える講師の仕事です。得意ジャンルのスキルを提供する仕事で、ピアノやギターなど楽器を教えるケースもありますが、歌唱や作曲を教える仕事もあります。講師を募集する教室に勤めるのが最も手軽な方法ですが、個人事業として新たにレッスンを始めることもできます。
まずはスポットでスタジオを借りて週末限定でレッスンをおこなったり、自宅でオンラインレッスンをしたりするところから始めれば、初期費用が抑えられるでしょう。この場合何より大切なのが集客です。レッスンを始める前にSNSやブログを使った情報発信を積極的に行うなど、あらかじめファンを獲得しておくと受講したい生徒を見つけやすくなります。副業で軌道にのれば、本業にも拡大しやすい職種の一つといえるでしょう。
スタジオミュージシャン
レコーディングスタジオやアーティストのライブのバックで楽器演奏を担当するスタジオミュージシャンも一つの選択肢です。スタジオミュージシャンは、音源提供のみ依頼されるケースもあり、この場合は自分と依頼者の間にどれだけ距離があっても音源のデータを送信することで仕事が成立するため、限られた時間で行う副業に取り入れやすいでしょう。
具体的には、「作詞・作曲をしているが、ギターを弾けない」「ドラムの音を使いたいが、バンドメンバーにドラマーがいない」といった悩みを持つ人から依頼があるのが一般的です。
作詞・作曲・編曲
オリジナルソングを作る作曲、曲に歌詞をつける作詞、さらに、できた曲をイメージにあわせて編集する編曲でお金を得る方法もあります。
プロのアーティストに楽曲提供をするイメージがあるかもしれませんが、作詞・作曲・編曲のニーズはさまざまなところに転がっています。例えば、「企業のイメージソングを作りたい」、「YouTuberのオリジナルオープニングソングを作ってほしい」など依頼者はさまざまです。労力を鑑みると相応の対価を得るのが難しい仕事なので、趣味としても楽しめる人であれば続けやすいかもしれません。
音源編集
副業として特に始めやすいのが音源編集です。音源編集は、サウンド編集アプリを活用して、楽曲をトリミングしたりエフェクトをつけたりと音源を加工・編集する仕事です。
YouTuberやVTuberなど、個人で活動している人にとって、音源編集を外注したい人は少なくありません。クラウドソーシングでの募集も度々見られることから、実績が少ない人でも最初の一歩が踏み出しやすい仕事の一つといえるでしょう。
音楽作品の販売
自身で作詞・作曲など楽曲制作を手掛ける人であれば、作品を販売してみたいと思ったことがあるかもしれません。個人で音楽作品を販売する方法はいくつかあります。例えば、フリー音楽素材を扱う販売プラットフォーム「Audiostock」のほか、「STORES」や「BASE」など個人で開設したネットショップ、さらにクラウドソーシングのスキル販売ツールなど、選択肢は多数用意されています。
また、全く別の方法としてライブ配信で楽曲を配信し、報酬を得る方法もあります。「投げ銭」や「いいね数」、「コメント数」により総合的な判断で報酬が決まり、知名度が上がってくると大きな金額を稼げる可能性もあるでしょう。
音楽関係の副業案件の例
ここでは、音楽に関する副業の具体的な案件例を2つ紹介します。
結婚式場でのバイオリン奏者募集
業務内容 | 30分間の挙式で、牧師・司会者の進行に合わせて指定の曲をバイオリンで演奏する |
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稼働時間 | 1回の勤務時間:10:00〜19:00(1日3度演奏) 1ヶ月に4度勤務(32時間/月) |
単価 | 時給2,000円〜4,000円 ※経験やスキル考慮あり |
条件 | ・未経験OK ・週1日からOK ・副業・Wワーク歓迎 |
ピアノ講師の募集
業務内容 | ・幼児からシニアまで幅広い年齢層の生徒にピアノの個人レッスンを行う ・基礎から丁寧に指導し、楽しくレッスンを行う |
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稼働時間 | 1回の勤務時間:10:00〜19:00(1時間休憩あり) 1ヶ月に4度勤務(32時間 /月) |
単価 | 時給2,000円〜3,000円 ※経験やスキル考慮あり |
条件 | ・週1日からOK ・副業・Wワーク歓迎 ・ピアノ講師の経験があればなお可 |
音楽関係の副業案件の時給相場
音楽関係の副業といっても、職種や業務内容によって時給相場はばらばらです。例えば音楽講師の時給相場は、1,500円~5,000円。実力が考慮されて報酬が決定される案件が多く、意外にも未経験歓迎の募集も見られます。
スタジオミュージシャンやイベントの楽器演奏者としてスポットで採用される案件では、日給が設定されていることが少なくありません。拘束時間や演奏数によりさまざまですが、相場は1万円~3万円前後のものが多く見られます。有名なアーティストのバンドでの演奏となると、一度で大きな額が得られるものもありますが、このような案件を見つけるのは至難の業であるのが現実です。
音楽作品の販売は、時給や日給ではなく、1曲納品あるいはダウンロードされるたびにライセンス料や報酬が支払われるのが一般的です。クラウドソーシングやスキル販売プラットフォームでは、作曲・編曲で1万円~5万円前後の案件が多くみられ、音楽素材販売サイト「Audiostock」では1曲あたり1,000円台から6,000円台までの価格帯で販売されています。これら金額から、プラットフォーム使用量や販売手数料が差し引かれるため、登録前に納得できる価格で販売を開始するよう注意しましょう。
音楽関係の副業の注意点
これから音楽に関する副業を始めようと考えている人は、事前にチェックしておかなければならない注意点があります。これから説明する内容を確認し、理解したうえで取り掛かりましょう。
会社の規定を確認する
会社員が副業に応募する前に確認しなければならないのは、就業規則です。ここで副業が禁止されている場合は副業するのは難しいでしょう。企業によっては、副業が完全に解禁されていたり、申請すれば許可されていたりすることもあります。いずれにしても始める前に必ずチェックしてください。
確定申告が必要な場合がある
事業所得(※1)は、副業で得た総収入額から必要経費(※2)を差し引いた額を指し、これに所得税がかかります。そのため、所属する企業の就業規則に則り、許可を得て副業している場合でも、年に20万円以上の事業所得が出た場合は本業とは別に確定申告が必要です(※3)。副業での所得を得た翌年の2月16日から3月15日の期間中、所轄の税務署で申告しましょう。
なお、利益の大きさに関わらず住民税の申告は必須です。住民税のなかには定額で負担が求められる「均等割」と所得に応じて額が決まる「所得割」があります。副業はその所得割に影響を及ぼすため、必ず申告しなければなりません(※4)。市区町村へ申告するのを失念した場合、脱税扱いになるため覚えておきましょう。
確定申告についてさらに知りたい人は、こちらの記事もご覧ください。
関連記事:副業で確定申告は必要?基本からわかりやすく解説
※1出典:国税庁 事業所得の課税のしくみ(事業所得)
※2出典:国税庁 やさしい必要経費の知識
※3出典:国税庁 確定申告が必要な方
※4出典:総務省 個人住民税
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音楽関係の副業には、講師業やスタジオミュージシャンなどさまざまな職種があり、求められるスキルはそれぞれ異なります。この記事では案件例や時給相場に触れ、実際に副業を始める際の注意事項を解説してきました。
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