カメラマンの副業とは?時給相場や案件例、ポイントまとめ
最近になり、副業を認める企業が徐々に増えてきています。この流れを受け、カメラマンとしての本業を持ち、副業にチャレンジしてみたいと考える人もいるのではないでしょうか。
この記事では、カメラマンは副業できるのか、またおすすめの副業の種類や副業を始める際に知っておきたいポイントを詳しく解説します。
具体的な案件例や時給相場なども紹介するので、副業探しの際は参考にしてくださいね。
カメラマンは副業できる?
フリーランスや撮影スタジオを抱え自営業でカメラマンとして活動する人もいますが、フォトスタジオや写真事務所のほか、広告代理店や製作会社、あるいは新聞社や出版社など民間企業で専属カメラマンとして勤める人もいます。
カメラマンの場合、国家公務員や地方公務員のように法律で副業に制限があるわけではありません。そのため、所属する企業や事務所の就業規定で認められている場合には副業が可能です。
カメラマンの副業の主な種類
ここからは、カメラマンに相性の良い副業を4種類紹介します。
イベント撮影
まずは、イベント撮影の仕事です。代表的なものとしては、新郎新婦に密着して結婚式や披露宴当日の様子を映像に仕上げるブライダル撮影やコンサート、スポーツイベントなど各種イベントでの撮影があります。イベント全体のスケジュールや人の流れ・動線を事前に把握しておき、一瞬の表情や躍動感がある動きをカメラで捉える難しさのある仕事であるため、本業でロケを担当することが多いカメラマンに特に相性が良い副業といえるでしょう。
ポートレート撮影
次に紹介するのは、ポートレート撮影の仕事です。ポートレートは、「肖像画」と直訳され、被写体が撮影されることを前提に撮影される、人物をメインにした作品です。背景をぼかし、被写体を際立たせて撮影するのが一般的で、被写体は1人であるケースが多い傾向にあります。オーディション応募や就職活動の履歴書用、さらに婚活用の写真やビジネス用など、その写真の用途や与えたい印象に寄り添ってライティングやポージング、表情などの提案が必要とされる仕事です。撮影中はもちろん事前のヒアリングやコミュニケーションが重視されるため、日頃からさまざまなシーンのポートレート写真を見て引き出しを作っておくと良いでしょう。
フードフォトグラファー
「フードフォトグラファー」というジャンルを耳にしたことはありますか。フードフォトグラファーは、料理写真や飲食店撮影のプロフェッショナルで、スイーツや料理を「シズル感」と共に美味しそうに表現するのが仕事です。被写体となる料理やスイーツが最も美味しそうに見えるポイントや瞬間を素早く見つけ、切り取ります。そのため、ライティングはもちろん、アイスクリームが溶けてしまう前やビールの泡が消えてしまう前など、手早く撮影する技術が求められます。
写真販売
自分が撮影した写真を販売するのもおすすめの副業の一つです。「PIXTA」や「写真AC」、「Shutterstock」など写真素材販売サイトに自分の作品を登録しておき、必要とする人がサイト上で購入し、報酬が得られる仕組みです。カメラはもちろん、スマートフォンで撮影した写真も販売が可能。隙間時間で気軽に始められる仕事なので、副業を始めてみたいものの、がっつり稼働時間が確保できない人におすすめの副業といえるでしょう。
カメラマンの副業案件の例
ここでは、カメラマンと相性の良い副業案件例を紹介します。
ブライダルフォトグラファー
業務内容 | 結婚式・披露宴での写真撮影 |
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稼働時間 | 1回の勤務時間:8:00〜21:00(2時間休憩あり) ※結婚式の時間により変更あり 1ヶ月に4度勤務(44時間/月) |
単価 | 日給1万円〜3万円 ※経験やスキル考慮あり |
条件 | ・未経験OK ・経験者優遇 ・2年以上長期勤務できる人歓迎 ・土日祝に勤務できる人歓迎(土曜日だけなど日数の相談可能) |
スクールフォトグラファー
業務内容 | 幼稚園や保育園での行事(遠足・運動会・発表会など)での写真撮影 |
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稼働時間 | 8時間のイベントを1ヶ月に1度担当(8時間/月) ※イベントの種類や開催時間により異なる |
単価 | 日給1万5,000円〜2万5,000円 ※仕事内容や拘束時間により異なる ※経験やスキル考慮あり |
条件 | ・事前のミーティングに参加できる人 ・経験者優遇 ・副業・ダブルワークOK ・勤務日は相談可能 |
カメラマンの副業案件の時給相場
カメラマンの副業案件は時給1,000円~3,000円程度のものが多く見られます。
ブライダルやイベント撮影などでは、業務委託として単発で発注される案件も多く、その場合は日給が設定されているケースがほとんど。経験により異なりますが、相場は日給1万円~3万円です。
なかには「初心者歓迎」「未経験OK」をうたって時給や日給が極端に低いものもありますが、撮影後のレタッチや修正作業もカメラマンの担当範囲である案件も多いものです。応募する際には対象の案件にかかりそうな工数を見積もり、納得できる条件かどうかをしっかり見極める必要があるでしょう。
カメラマンが副業する場合のポイント
ここまででは、カメラマンの副業におすすめの仕事や案件例などを紹介してきました。いざ副業を始めたいと思っても、何から手をつけるべきなのかわからない人もいるはずです。
そこで、ここからはカメラマンが副業案件を獲得する際のポイントや事前準備について詳しく解説します。
得意ジャンルを持つ
ほかの仕事でも同様ですが、カメラマンも得意ジャンルを持つと良いでしょう。「撮影」といっても、被写体や目的、シチュエーションはさまざまです。そのため、「ポートレートが得意」「自然の撮影が得意」「ライブパフォーマンスの撮影ならおまかせ」など、ほかのカメラマンよりも自信のあるジャンルを持ち、それを公言しましょう。そうすることで、依頼者側も安心して仕事を依頼できます。
ポートフォリオを作る
副業に応募する前の準備段階でポートフォリオを作成しておきましょう。ポートフォリオとは、自分の作品集です。これまでの実績や力量を依頼前に評価してもらう目的で作成する資料で、カメラマンには特に欠かせないものです。Webページに自身の作品を掲載すると同時に、使用したカメラ・レンズの種類や機材を一緒に掲載しておくとわかりやすいでしょう。また、簡単なプロフィールやこれまでの経歴、さらに撮影実績をまとめて掲載できればさらに充実した内容のポートフォリオに仕上がります。
またポートフォリオから問い合わせできるような仕組みを構築しておくとより良いでしょう。問い合わせ用のメールボックスを設置すれば、仕事の依頼者から直接案件が舞い込むケースも期待できます。
まずは実績を作る
カメラマンはクリエイティブな専門職であることから、案件応募の際の条件として「経験者優遇」や「経験者のみ募集」などが設定されていることがあります。カメラマンは、関係者とコミュニケーションをとりながら、当日の度重なる変更に臨機応変に対応しなければならない現場力が求められる仕事です。そのため、撮影スキルと同時に現場力があるカメラマンかどうかが採用の焦点になるケースも少なくありません。
そのため、カメラマンとしての撮影スキルはもちろん、現場対応能力を兼ね備えていることもアピールすべく、はじめて仕事に応募する際にはまずは実績を作ることを意識して選ぶのも一つの方法です。最初のうちは、SNSやWebページでの集客がなかなか難しいかもしれません。その際は、クラウドソーシングなどで募集案件を探し、自分を売り込みましょう。いくつか副業で受注実績が出きたら、これまで関わってきた人から紹介されたり、自分から発信して仕事を受注できたりするようになるでしょう。
SNSを活用する
先ほどポートフォリオを準備しておくことがカメラマンの仕事受注には欠かせない、という話をしましたが、最近はInstagramやX (旧:Twitter)などSNSをポートフォリオがわりに活用する事例も増えています。SNSであれば無料で簡単に作れて、かつ写真の世界観を表現できます。
Instagramではハッシュタグでフォロワー以外の人からも自分のアカウントを見つけてもらえる可能性があり、チャンスが広がります。一方X (旧:Twitter)は、リツイートや引用リツイートの機能があり、複数の人の共感を得られれば自分の投稿や作品が拡散され、多くの人へと届けられる可能性を秘めています。このようにSNSをポートフォリオがわりに活用する場合は、Webマーケティングを学びながら運用すると、より効果的に仕事受注につなげられるかもしれません。
また、Webページでのポートフォリオと同様に、SNSでもDMを解放しておくと良いでしょう。
DMから仕事が来るケースも増えているため、定期的にチェックしてください。
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この記事では、カメラマンは副業できるのか、またおすすめの副業の種類や副業を始める際に知っておきたいポイントを詳しく解説し、具体的な案件例や時給相場も紹介しました。
カメラマンのようなクリエイティブ職では、なかなか副業案件を見つけるのが難しいのではないでしょうか。一方、多くの企業が写真撮影のニーズを抱えているのも事実です。
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