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副業ノウハウ

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副業で農業はできる?メリットデメリットや注意点まとめ

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副業を検討されている方の中でも、趣味と実益を兼ねて「農業にチャレンジしてみたい!」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は副業で農業に挑戦したい方に向けて、まず副業で農業は可能かという基本的なことから、副業にした場合のメリットやデメリット、注意点について詳しく解説していきます。

副業で農業は可能?

農業とひと言でいっても、その形態や難易度はさまざまですが、副業で農業をすることは問題ないといって差し支えありません。

農林水産省のサイトでも「自給型・副業で自分のペースで農業を営む」(※1)というコンテンツで副業での農業を推奨しています。

副業として農業を行う場合は、おもに本業の休暇を利用する“週末農業”として始めるケースがほとんどといえるでしょう。

ただし、公務員の方が副業で農業をする場合は収益を上げるためでなく、あくまで自給自足した農作物を消費することが目的の「小規模農業」に限られます。

※1出典:農林水産省HP 自給型・副業で自分のペースで農業を営む

副業で農業する方法

副業に向いた農業にはどのようなものがあるでしょうか。以下に代表的な3つの方法を紹介します。

家庭菜園

家庭菜園とは、読んで字のごとく自分が所有する土地を菜園として利用しながら、野菜などを育てて収穫することを指します。

畑にできる土地を持っている分、自由に作物を育てられるうえに市民農園やシェア農園よりコストが抑えられる点がメリットといえるでしょう。

ただし、農具や必要な資材をすべて自分で揃えなければならないため初期費用がかかり、農業の知識や技術は自分で学ばなければなりません。

市民農園

市民農園とは、都市に住み普段農業に携わっていない人々を対象に、小規模農地を手頃な料金で貸し出すサービスです。

  • 自宅などに田畑を耕すスペースがなくてもできる
  • 農具の貸し出しに対応している場合は、購入の必要がない

上記のようなメリットがありますが、この農園で収穫された作物は自家消費量を上回った分だけ販売が可能で、営利目的のサービスではありません。

あくまでレクリエーションやリフレッシュの一環として、自分で食べる作物を育てる喜びや、農業の基本的な技術、知識を学ぶことを目的に利用するのがよいでしょう。

シェア畑

シェア畑は市民農園のシステムと似ていますが、市民農園は土地と農具が貸し出される以外は自力で作物を育てなければなりません。

一方、シェア畑は土地や農具のほか、作物の苗や種なども用意され、アドバイザーによる講習が受けられるなどサポート体制が万全なのが特徴です。

副業で農業するメリット

副業で農業を始めると、どのようなよいことがあるでしょうか。以下に4つのメリットを紹介します。

収入の増加

農林業施策に関する資料として発表されている農林水産省「平成21年農業構造及び所得の動向」(※1)によると、副業的農家(副業的経営体)の平均年収は 445万円(農業所得 32 万円)になっています。

一方、専業農家の平均年収は548万円です。農業を副業にしている方の所得は、本業を含めた収入全体の 1 割程度ですが、自分で収穫した作物を家族で消費できるため、収入が増えるほかに食費が抑えられるメリットもあります。

※1出典:農林水産省HP 平成21年農業構造及び所得の動向

自然と触れ合える

普段は都会に暮らし、オフィスと自宅の行き来で過ごしている方などであれば、土や緑などの自然に触れ合える農業は、またとない気分転換にもなります。

週末は農業を通じて自然と向き合いながら英気を養い、週明けからまた本業にいそしむ。そんなメリハリある生活が送れるでしょう。

ストレス解消や健康増進効果

日頃単調なデスクワークをしている方なら、一所懸命畑を耕し、作物を丹精込めて育てる作業によりストレス解消もできるでしょう。

運動不足の解消にもなるため、健康増進効果につながるのもメリットです。また有機農法などでこだわりの野菜を作ったり、周囲におすそ分けしたりと、生きがいも見出せます。

地域とのつながりが深まる

近年農業には、深刻な人手不足や耕作放棄地などの問題があります。副業で農業を行ったり、農家の手伝いをしたりすることは問題解決の手助けになるといえるでしょう。

農業体験などに取り組めば、地域の人々と触れ合いも増えて、地域の活性化と共につながりも深まっていくメリットがあります。

副業農業のデメリット

メリットがある一方、副業で農業をするうえで避けて通れないデメリットもあります。

初期費用がかかる

副業として農業で収益を上げるためには、農地や農機具、人員などの準備が必要なため、初期費用がかかります。

また、実際農業を始めてからも維持費などがかかるため、費用については計画的な準備をしなければなりません。

新しく農業を始める方であれば、就農準備資金・経営開始資金(農業次世代人材投資資金)(※1)が利用できるため、検討するのもよいでしょう。

※1出典:農林水産省HP 就農準備資金・経営開始資金(農業次世代人材投資資金)

必ず売れるとは限らない

天候による不作や害虫や病気、また収穫時期のタイミングが悪いと、せっかく育てた作物も売りものにならない可能性があります。

ナスやトマト・じゃがいもなど、できるだけ育てやすく人気の高い作物を選ぶのもコツといえるでしょう。

自然はコントロールできない

農業は自然が相手の仕事です。台風や異常な暑さ・寒さなどの気候変動、また病虫害などにより不作となるケースは珍しくありません。

自然のコントロールはできなくても、事前に気象情報をきちんと確認して作物を守るネットの取り付けや、害虫駆除対策などの工夫はしておきましょう。

副業で農業を始める前に押さえておきたい知識

副業で農業を検討する方に向けて、これだけは押さえておきたい知識を以下で3つ紹介していきます。

土壌や作物の知識

農業を始めるなら農具や資材の準備だけでなく、土地や気候に合った作物の選択から、健康な土壌作りなどの知識も身に付けておかなければなりません。

また副業での農業は大量生産が難しく、収益を上げたい場合は作物の選択が大きなカギになるため、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 手間や経費がかからないこと
  • 人気が高く単価の高いもの
  • 作付面積

水やりの頻度が少なく手間がかからないことから、おすすめなのはじゃがいもなどの「根菜類」です。ほかにも副業での農業にぴったりの作物を季節ごとに紹介します。

春(2~4月に植えて5~7月に収穫) ミニトマト・ナス・じゃがいも・ピーマンなど
夏(5~6月に植えて7~10月に収穫) オクラ・きゅうり・ゴーヤなど
秋(8~9月に植えて11~12月に収穫) さつまいも・さといも・春菊など
冬(10~12月に植えて4~5月に収穫) キャベツ・エンドウ豆・かぶ・ほうれん草など

肥料や農薬の正しい使い方

よりよい作物を効率的に育てるには肥料や農薬は欠かせません。

化学肥料や農薬を使わない有機農業もSDGsの流れで注目を集めていますが、日本は温暖で湿度が高く、病害虫や雑草が発生しやすいのが難点といえるでしょう。

足りない養分を肥料で補い、病気や害虫を防ぐために農薬を使うことにより作物が元気に育ち、出来映えも違ってきます。

育てる作物に合わせて、たい肥や油かすなどの有機質肥料や、いわゆる化学肥料とよばれる無機質肥料をうまく使い分けていきましょう。

また取扱いが難しいイメージのある農薬も、害虫や病気など防除したいものの目的ごとに製品を選び、希釈量をきちんと守って散布すれば問題ありません。

収穫後の加工や保存方法

手間ひまかけて育てた作物の鮮度を保つには、加工や保存の仕方が肝心です。例えば秋口に収穫した根菜類なども、適切な温度や湿度で管理すれば春まで美味しく食べられます。

じゃがいもを例に、収穫後の加工と短期保存と長期保存それぞれの方法を紹介します。

短期保存 収穫後の土がついた状態で新聞紙に包んでからビニール袋に入れて、冷暗所か冷蔵庫で保存
長期保存

①収穫後、半日外で干してから土中に30cm程度の穴を掘って埋めておく
②段ボールに新聞紙を敷いて、土がついたままのじゃがいもを入れて新聞紙を上にかけてふたをしめ、5~8℃位の場所で保存

副業で農業を始める場合の注意点

「今年こそ副業で農業を始めたい!」そう思う方は、以下4つの注意点を踏まえながら準備に臨みましょう。

本業との両立

副業で取り組む農業といっても、作物を育てるための定期的な時間が取れない方にとって本業との両立は難しいかもしれません。

また作業には体力を要するため、本業に支障が出ないようにうまくペース配分を取らなければなりません。

時間や労力的な問題以外に、公務員なら規模の目安に関しては「耕地面積が30aで農産物の年間出荷額が15万円」を超える場合、任命権者への許可申請をした方がよいでしょう。

時間や費用をしっかり見積もる

自分が所有する土地の利用でも、また菜園を借りるにしても作業に必要な時間と、土地の賃料や農具などの購入に必要な初期費用はあらかじめしっかり見積もりしておかなければなりません。

副業での農業に必要な初期費用はおおむね以下の通りとなります。

畑(農地) 公営:1万円前後/年
民営:1万円前後/月+入会金
農機具レンタル 草刈り機などの小型農機具:2,000~5,000円/月               トラクターなどの大型農機具:2万~3万円/日
くわやスコップなどの土農具 100~1万5,000円/個
プランターや育苗箱などの資材 100~1万円/個
肥料 500~1,500円/5kg
100~500円/袋
苗・株 50~500円/個
ビニールハウス 1万円~/個

収穫の計画をしっかり立てる

自給自足の楽しさにばかりにとらわれて大量の作物を無駄にする結果にならないよう、まず「どのような種類を、どれだけ育てるか」をきちんと決めておきましょう。

また作物によって、植えてから収穫できるまでの栽培期間は異なってきます。年間を通して複数の種類をうまく組み合わせながら、収穫の計画を立てることをおすすめします。

地域住民とのコミュニケーションを大事にする

市民農園やシェア農園の場合、自分の所有物でない土地を借りて農業を行います。この土地は就農者の高齢化や人手不足などにより、使われないままになっている農地を有効利用しているケースもあります。

農地や設備を大切に扱うのはもちろんのこと、もともとその地域に住み農業を営む方々にも敬意を払うようにしましょう。

農業の知識や技術について教えてもらうだけでなく、地域住民のみなさんと積極的にコミュニケーションを取るようにすれば、地域貢献だけでなく活性化にもつながります。

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