WEBデザイナーは副業できる?必要なスキルや時給相場
今までのスキルをいかして、本業では経験できない業界や製品・サービスのWEBサイトをデザインしてみたい。もっとデザイン力やコーディングスキルを高めていきたい。それらを実現するため、副業を検討している人もいるでしょう。そこで本記事では、WEBデザイナーが副業を行うメリットや注意点、時給相場、案件の探し方、具体的な案件例までを網羅し、解説していきます。
WEBデザイナーは副業ができる?
広告費という観点から見てみると、マスコミ四媒体広告費をインターネット広告費が上回るようになりました(※)。つまり、WEBサイトやLP、SNS広告、デジタルプロモーションなど、Webデザイナーの活躍の場がさらに広がっているのです。そうした状況から、今後もWebデザインに関わる副業案件が、増えていくことが予想されます。
※出典:電通「2021年 日本の広告費」
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2022/0224-010496.html
副業WEBデザイナーに必要なスキル
デザインスキル
基本的なデザインスキルはもちろん、WEBデザインに特化したスキルも必要です。
WEBサイトやLPをデザインする場合、近年ではレスポンシブデザインが主流です。それらに合わせた横幅など、基礎的な部分をおさえながらデザインすることが求められます。
また、グラフィックデザインをメインに手がけていた方にとっては、ヘッダーやフッターなどグラフィックの世界では聞き慣れない用語も出てきます。簡単な用語だけでも調べておくと、スムーズに打ち合わせなどを進めていくことができます。
HTMLスキル
HTML(Hypertext Markup Language)は、文章構造を表すマークアップ言語です。
WEBサイトやLPなどを記述する主要言語で、ページ内の文書やレイアウトといった構造を定義します。数多くHTMLタグを使用して、“見出し”や“段落”など表示する文字に意味を持たせていきます。
以下に紹介するCSSを含め、HTML・CSSを使ってデザインをWeb上に構築することをコーディングと呼びます。このコーディングをWEBデザイナーが手がける場合もありますが、これらを専門に行う人(コーダー)もいます。そのため、WEBデザイナーがどこまで作業を行うかは、その人のスキルによって変わってきます。
CSSスキル
CSS(Cascading Style Sheets)もコーディングの一種で、HTMLの各要素をどのように見せるのかを定義していきます。CSSによって、文字の色や大きさや背景、配置といったWEBページのスタイルを決めます。一般的にはHTMLで記述したコードに対して、CSSを適用することで、WEBサイトやLPが完成します。
各種ツールスキル
デザインを行うツールは、「Illustrator」や「Photoshop」が主流となります。
また、デザインを行う前に、「Adobe XD」でワイヤーフレームなどの作成を行う場合があります。この「Adobe XD」なら、データを共有して、共同で編集することができます。
その他にも、UIデザインに特化した「Sketch」、デザインイメージを共有できるオンラインホワイトボード「Miro」など、さまざまなツールがありますので、ワイヤーフレームのテンプレート等を活用することもおすすめします。業務効率化のためにも、情報を常にキャッチアップできるようにしましょう。
WordPressスキル
WordPressは、WEBサイトやLPを作成できるCMS(Contents Management System)です。
テンプレートなどをもとにして、WEBサイトやLPが制作できるため、比較的簡単なサイトであれば、HTML・CSSの専門知識がいらないというメリットがあります。
ただし、WEBに関する基本的な知識は必要ですので、WEB未経験のデザイナーは基本知識を得てからチャレンジすることをオススメします。
Javascriptスキル
コーディングにはHTML・CSSのスキルが必要であると先に述べましたが、さらにJavaScriptを習得しておくと、市場価値の高いWEBデザイナーとして活躍できるでしょう。なぜなら、現在のWEBサイトなどでは、アニメーションやインタラクション、画面遷移や広告・アナリティクス設置など、さまざまな場面でJavaScriptが使われているからです。
ただし、JavaScriptは本格的なプログラミング言語になるため、HTML・CSSよりも身につける難易度が上がります。
WEBに関する知識
WEBデザインからコーディングスキル、各種ツールなど、さまざまなWEBに関する知識が必要になります。近年はインタラクティブなWEBサイトも多くありますので、動画やアニメーションといった知識も重宝されます。自身のスキルや経験と照らし合わせながら、WEBデザインだけに注力するのか、コーディングまで対応するのか、さらにプラスαのスキルをいかしていくのか。考えながら、挑戦する副業案件を選びましょう。
WEBデザイン案件の例
自社ECサイト WEBデザイナーの案件例
自社コスメECサイトのデザイン業務を担当。デザイン全般の戦略・企画など上流から関わりながら、キービジュアルや商品ページ、SNS投稿用のイラスト制作なども行う。
稼働時間 | 月約25〜30時間 |
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単価 | 10万円/月〜 |
条件 | ・WEBデザイナーの実務経験(Illustrator・Photoshop) ・コーディングスキル(HTML・CSS・JavaScriptなど) など |
自社サービス WEBデザイナーの案件例
自社が提供するサービスにおける、ユーザーが使用する管理画面の設定とデザインを担当。他にもヒアリングを行いながら、どんな管理画面がよいのかニーズを引き出し、それらをデザインに落とし込む。
稼働時間 | 月約20〜25時間 |
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単価 | 8万円/月〜 |
条件 | ・WEBデザイナーとしての業務経験 ・Photoshop/Illustratorなどの使用経験 ・レスポンシブWEBデザインの経験 など |
MaaS領域に関わるWEBデザイナーの案件例
MaaS領域における、WEB・モバイルアプリケーションのデザインを担当。デザインリサーチから顧客課題の特定・分析、それらをもとにして、最適なデザインを検討していく。
稼働時間 | 月約30時間 |
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単価 | 10万円/月〜 |
条件 | ・バナーなどのデザイン経験 ・コーディングスキル(HTML・CSS・JavaScriptなど) ・SQLでのデータ分析経験 など |
WEBデザイナーの副業時給相場
WEBデザイナーの時給相場は1,700円となります。キービジュアルを含めた上流からデザインに関わる、コーディングを含めて一括で案件を担当するなど、デザイン領域の幅によって時給は変わっていきます。自身の経験・スキルやキャパシティを把握しながら、無理のない案件を選ぶことをオススメします。
副業WEBデザイナーの仕事の始め方・探し方
まずは実績を積む
最初からデザインもコーディングも一括で担当する案件に挑戦してしまうと、自身のスキルとミスマッチが起きてしまう可能性があります。デザインなのかコーディングなのか、まずは得意なスキルをいかしながら実績を積み、できる業務を増やしていきましょう。
知人やSNS経由で案件を探す
WEBデザインの中でも短納期の案件などは、「この部分だけデザインしてほしい」など、知人の紹介から仕事につながる場合があります。また、自身がSNS等でWEBデザイナーであることを発信している場合は、ダイレクトメッセージで仕事の打診がくる場合もあります。自身の活動を積極的に発信することで、仕事のチャンスが広がる可能性があります。
副業マッチングサービスを活用する
関わってみたい領域などが決まっている場合は、副業マッチングサービスを活用するのもひとつの方法です。そのサービスでしか扱っていない副業案件がありますので、チャレンジしたい案件があるかもしれません。さらにlotsfulなら、専任のプランナーがその人に合った副業案件を探していきます。まずは簡単な案件で実績を積みたい、難易度の高いWEBデザインに関わりたいなど。登録者の要望に向き合いながら、キャリアアップにつながる案件を紹介できるよう、サポートしていきます。