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公開日: 2022.5.10

社員は全員がクリエイター!カルチャー重視のスタートアップがビジネスサイドに副業人材を選ぶ理由


今回、「lotsful magazine」が取り上げるのは、物語とテクノロジーの活用による「現実の拡張」に取り組むスタートアップ、株式会社ENDROLLの副業人材活用事例です。

同社ではビジネスサイドの強化を目指し、lotsful経由で副業人材を3名採用。「PR・マーケティング」、「事業戦略」、「デジタルマーケティング」の3ポジションで活躍しています。

集英社と共同開発・運営する睡眠習慣改善ゲームアプリ『よひつじの森』などをリリースしている同社は、社員7名全員がクリエイターということもあり、事業開発やマーケティングなどビジネスサイドに課題が山積していました。それらを改善するため副業人材を活用し、どのような成果が生まれたのか?――ENDROLLの代表である前元氏にお話を伺いました。

株式会社ENDROLL:ゲームコンテンツの企画・開発事業/ARを活用したプロモーション支援事業/ARグラス向けソフトウェアの研究事業
設立年:2017年12月12日
社員数:7名 
副業活用ポジション:PR・マーケティング、事業戦略、デジタルマーケティング



株式会社ENDROLL 代表取締役CEO前元健志 氏

海外インターンシップの運営を主幹事業とする世界最大級の学生団体「AIESEC in Japan」事務局次長を経て、VRスタートアップに参画。最年少部長を務めたのち、2017年12月に株式会社ENDROLLを創業する。

カルチャーフィットを重視するからこそ、副業人材を採用

――現在、「PR・マーケティング」と「事業戦略」、「デジタルマーケティング」で3名の副業人材がジョインしています。活用を始めたきっかけを教えてください。

前元氏 : 当社は7名規模の会社で、ARを軸にしたゲーム事業をメインに展開しています。事業の性質上、社員全員がクリエイターで、ビジネス側を回すのが私一人でした。私自身も業務の7割程度はクリエイティブに関わっていますので、早急にビジネスサイドのメンバーが必要だと考えていたのです。

――事業開発やPR・マーケティングなどビジネスに関する専門性を持った企業とパートナーシップを組むといった方法もありますが、なぜ副業人材に任せようと思ったのですか。

前元氏 : 当社のような初期フェーズのスタートアップの文化を壊したくなかったのが最大の理由です。人柄を重視して、カルチャーフィットできるかまで見ながら採用するため、個人で入っていただく副業が合っていると思いました。

――数ある副業サービスの中で、lotsfulを選んだ理由は?

前元氏 : 最初は色々な副業サービスを使っていたのですが、結果的に採用が決まるのがlotsfulだったんです。というのも、多くの副業サービスは候補者の情報が大量に送られてくるのみ。そこから自分達で人選を行う必要があり、それが普通のことだとも思っていました。しかし、lotsfulは担当者が当社の事業やカルチャーを深く理解した上で、能力はもちろん人柄も含めて厳選した副業人材だけを紹介してくれました。私たちの会社の採用を、真摯に考えてくれて非常に嬉しかったですね。気がついたら、“副業募集するならlotsful”という流れができていました。

PR・マーケティング施策が奏功し、アプリに注目が集まる

――「PR・マーケティング」と「デジタルマーケティング」、「事業戦略」の3ポジションで副業人材を活用していますが、それぞれどのような課題があって採用したのですか。

前元氏 : まず、「PR・マーケティング」ポジションについてお話しします。プレスリリースなどの作成は、社内でなんとか対応できます。しかし、メディアとのリレーションを構築するなどの業務は既存社員だけでは難しい。専門的な知識や経験、ネットワークを持った方に、PR戦略まで立ててもらうことが必要でした。ITメガベンチャーやクリエイターエージェンシーなどで豊富な経験を積んでいる副業人材のKさんは、戦略を立てるだけでなく、自分で手を動かすこともできます。さらに、面白いアイデアを持った人物でしたので、ジョインいただきました。

「デジタルマーケティング」は最近採用した、Mさんに任せています。KさんのPR戦略によって認知された当社の睡眠習慣改善ゲームアプリ『よひつじの森』を、広告運用でさらに広げていくことを目指しジョインしていただきました。Mさんの経験・スキルをいかしながら、広告運用のオペレーション構築を進めています。

「事業戦略」については、今までは私自身で手を動かすことも多く、たとえば2年後のビジョンといったこともあまり描けていませんでした。おかげさまで最近は、副業人材が入ったことで、未来のことを考える時間が増えてきました。そこで、その解像度を高めるための市場調査などを、事業戦略を任せているTさんにお願いしています。


▲集英社とENDROLLが共同開発・運営する、睡眠習慣記録をテーマにしたアプリ『よひつじの森』。 

――副業人材を活用した成果について教えてください。

前元氏 : 睡眠習慣改善ゲームアプリ『よひつじの森』は、かわいいのですが、何かわからないアプリなんですね(笑)。そこで、PRをお任せしているKさんに、このアプリをわかりやすく伝えることを、低コストで実現してもらいました。当社は大手ゲームメディアに露出することが少なかったので、プロダクトの見せ方から情報を出す順番などをコントロールしながら、認知を拡大していきました。

そのおかげで、『よひつじの森』は事前リリースでバズり、SNSでも1.4万いいねを稼ぎました。ダウンロード数も期待を超える結果になったのです。さらに、Kさんから初期ファンに向けて当社のクリエイティブチームの雰囲気を発信するべきだと提案をいただき、Discordを活用したクローズドのコミュニティを展開。1000名以上のユーザーが集まり、アプリの改善点などを議論する場を設け、現在も盛り上がりをみせています。

事業戦略のTさんには、私がやりたいと考えたことを、会社として実行するかの意思決定のサポートをお任せしています。そのおかげで、意思決定のスピードが今までより上がっています。今後は、会社として実行すると決めたことを、正しくデリバリーできるように、オペレーションの構築なども担当いただく予定です。

副業人材を活用することで、「採用したい人材像」が明確に

――副業人材が入り、会社にどんな変化がありましたか。

前元氏 : 副業人材と関わることで、どのような方が当社のカルチャーに合うのか、社員もわかるようになってきました。いきなり正社員でビジネスサイドの人材を採用して、しっくりこなくても比べる人がいなければ「こんなものか」と思ってしまいますよね。副業人材が入ったおかげで比べる対象ができ、当社のカルチャーにフィットした人材像(ペルソナ)がイメージしやすくなりました。副業人材と接している経験を採用基準に反映させながら、リクルーティングを進めることができるようになったと思います。

――副業人材を活用する中で、難しいと感じた部分は?

前元氏 : 日々更新される会社の情報を、いかに伝えるかが難しい点だと感じています。さらに一点、副業人材の業務管理をどこまで行うかの線引きが難しいです。おそらく人によって関わり方が変わってくるので、お互い齟齬なく進んでいるかを確認できるシステムや、適切にコミュニケーションできる体制づくりが大切だと感じました。

――副業人材を活用するためのポイントなどはあるでしょうか。

前元氏 : まずは大きく業務を任せることだと思います。たとえば、『よひつじの森』をどう露出させていくか、副業人材に全面的にお任せします。そこでうまくいかなかったことをチューニングしていった方が、小さい仕事から徐々に大きな仕事を任せるより、効率的ではないでしょうか。

――最後にlotsfulを使った感想をお願いします。

前元氏 : lotsfulは当社の人事チームの一員だと思っているので、面談をして採用に至らなかった場合でも、何が不足しているのかを言語化して説明するようにしています。こうしたことは従来のエージェントでは行っていませんでした。lotsfulの担当が当社と真摯に向き合ったからこそ生まれたチームビルディングです。ここまでワンチームになれる素晴らしいサービスは、他にはないと思っています。

(編集・取材・文:眞田幸剛)

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