理想的なWebディレクターを副業で採用!―「食」領域のスタートアップが事業スピードを加速させる副業人材活用事例
今回、「lotsful magazine」が取り上げるのは、株式会社フレンバシーの副業人材活用事例です。
2015年に設立されたフレンバシーは「自分にも世界にもGoodな消費の選択肢を
広めること」をミッションとし、日本初のプラントベースポータルサイト『Vegewel』、ソーシャルグッドな商品のマーケットプレイス『Good Good Mart』を運営しています。
同社はlotsful経由で、Webディレクターのポジションで副業人材を活用中。以前から外部人材を積極的に活用しているフレンバシーでは、どのようにして副業人材を採り入れ、ビジネスを加速させているのでしょうか?さらに、副業など外部人材がパフォーマンスを発揮するために取り組んでいることとは?――フレンバシーの代表である播太樹氏とCTOの高見沢徳明氏にお話を伺いました。
会社情報
株式会社フレンバシー | 日本初のプラントベースポータルサイト『Vegewel』、ソーシャルグッドな商品のマーケットプレイス『Good Good Mart』の運営など。 |
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設立年 | 2015年2月20日 |
社員数 | 副業・業務委託・アルバイトなどを含め15名 |
副業活用ポジション | Webディレクター |
株式会社フレンバシー
代表取締役
播太樹 氏
1987年生まれ、大阪出身。神戸大学国際文化学部卒業、在学中に米University of Georgia留学。三井住友銀行で法人融資・国際与信に携わったのち、2015年にフレンバシーを創業。
株式会社フレンバシー
取締役CTO
高見沢徳明 氏
金融SEを9年間経験後、サイバーエージェント入社。アメーバ事業部でエンジニアとして複数の案件に従事した後、ウエディングパークへ出向。システム部門のリーダとしてサイトリニューアル、海外ウエディングサイトの立ち上げ、Yahoo!などとのアライアンスを担当。インテリジェンス、リブセンスなどのIT企業での開発経験、複数のスタートアップ立ち上げにも参画経験あり。
経験・知識・考え方などがフィットした人材と出会えた
播氏
当社はスタートアップなので、正社員採用での人材補強はコスト的に厳しい部分があります。そのため、副業人材はもちろん、業務委託やアルバイトなどの雇用形態の方を自在に組み合わせながら、ポジションごとに区切って業務をお願いしています。その一環として、今回はlotsful経由で副業人材を採用しました。
高見沢氏
以前、同じポジションを他の外部人材にお任せしていて、ディレクションからプロジェクトマネジメントまで行っていただいていました。その方が業務を続けることができなくなり、数カ月は他の人に兼任してもらっていたのですが、やはり専任の担当者を採用したいと考え、以前からお付き合いのあるlotsfulに相談しました。
高見沢氏
面談時のコミュニケーションがとてもスムーズで、EC関連のディレクター経験があったこと。さらに、当社の事業ドメインに近い部分の知見があったので、お願いすることにしました。また、薬事法の知識を持っていた点も決め手の一つになりましたね。さらに、「数値ドリブンで物事を判断する」というMさんのセールスポイントが、私たちの考え方とフィットしている点も好感触でした。
播氏
最初の1カ月は当社のビジョンやミッションに加え、どんなツールやシステムを使っているかなどを知ってもらう時間にしました。その後、ミーティングに一緒に参加してもらい、Webサイトのイメージを共有。現在は、ワイヤーフレームを作ってもらい、デザイナーに共有してコーディング後の動作チェックまで担当いただいています。
今後Mさんには、スケジュール管理といったプロジェクトマネジメントの工程や、アクセス解析ツールを使ったWebサイト改善まで、業務の幅を広げてもらおうと考えています。
高見沢氏
直近ではオーナーシップをとって、業務に取り組んでいただいていますね。システムの細かいテスト・検証までは私や播も時間が割けないので、そういった部分を担当してもらえて非常に助かっています。Mさんは大阪に住んでいる方なので100%リモート作業なのですが、不便さは全く感じないですね。
播氏
特にKPIは定めていませんが、月50時間は当社の業務を行なっていただくのが目安となっています。それも「絶対に50時間働いてもらう」といったことではなく、基本的に私の業務工数削減に寄与していただけたら、それでOKという考え方ですね。
リモートだからこそ、会話に心を配る
播氏
当社では様々なポジションの方にジョインいただいていますが、圧倒的にリモートでの業務が多くなります。人によっては、一度もリアルでお会いしたことがないという場合も。そのため、コミュニケーションには、特に気を配るようにしています。
業務に関わっている人同士をリモートでつないで会話をしたり、月に一回はリアルでコミュニケーションできる場としてランチ会も開催しています。社内ポータルにも、それぞれの自己紹介を載せるようにしました。オンボーディングでは、当社が目指すビジョンやミッション、サービスの成り立ちなども事細かに説明することで、当社が存在する価値や目的を理解いただけるようにしています。
播氏
やはりスタートアップにとって、固定費を下げられるというコスト面のメリットは大きいですね。タスクをこなしてもらうのに、フルコミットでなくても十分な場合が多くあるので、ポイントごとに最適な人にお願いしています。
高見沢氏
今、播がお話したようにフルコミットで働いてくれる方の数分の1のコストで業務を任せられるのは、やはりメリットですね。ただし、副業人材だとしても、スキルが十分であってもカルチャーフィットしない方には、業務をお任せることはありません。当社の考えに興味関心を持っていたり、ここで力を発揮したいと思ってくれている方と一緒に仕事をしたいと思っていることが前提にあります。
播氏
副業人材を活用する中で共通の課題ではありますが、やはりオンボーディングは時間がかかるなと。こちらとしても仕事を任せるなら、プロして高いパフォーマンスを期待しています。しかし、それらを発揮するためには、土台が必要です。具体的には、カルチャーフィットやメンバーとのコミュニケーション、社内システム・使用ツールの理解などに時間を要すると感じています。
”素直さ”は、活躍の原動力
高見沢氏
大半がリモートでの業務になりますので、コミュニケーションがしっかりとできる方です。連絡を怠らず、不安にさせないのが第一条件です。また、自分のスキル範囲を認識しながら、業務にコミットできる方ですね。
播氏
やはり、コミュニケーションは重要ですね。即レスまではいかないにしても、チャットベースで構わないのでなるべくタイムリーにコミュニケーションができる方を求めています。スタートアップはスピードが命ですので、その流れをできるだけ止めないことが必要です。
また、スキルは当然求めていますが、実はそれだけではありません。私たちに対して「素直に前向きに対応してくれる」という要素も重要で、そういう方であればどこへ行っても重宝されると思います。受け入れる側としては、時間やコミュニケーションで不必要なコストを掛けたくないのです。
播氏
lotsfulに相談して、スムーズにMさんを採用できてよかったと思っています。採用コストを最小限にでき、ビジネスのスピードも落とすことなく事業を前進させることができました。今後もアフターサポートに期待しています。
高見沢氏
Mさんというドンピシャの人材を最短でご紹介いただいて、正直驚いています。多くの登録者の中から、よく見つけてきたなと。数というボリュームで勝負するサービスもある中で、lotsfulはしっかりとマッチングにコミットしてくれていると実感しています。
(編集・取材・文:眞田幸剛)
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