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PR・業務改善・メンタリングの3ポジションで活躍!新規事業の起爆剤となる副業人材活用の成果とは?

副業活用ポジション:

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「lotsful magazine」が今回取り上げるのは、パーソルイノベーション株式会社の新規事業「Drit」の副業人材活用事例です。

2019年にスタートした「Drit」では、イノベーション体質強化プログラム(新規事業開発プログラム)を展開。日本のはたらくをアップデートするイノベーターの創出を目指しています。現在、同事業においてlotsful経由の副業人材が、PR・業務改善・メンタリングといったポジションで活躍中。――なぜ、2期目を迎えるという事業の拡大フェーズにおいて、複数名の副業人材を活用しようとしたのか?過去の失敗経験を踏まえて、どのように副業人材と向き合っているのか?
さらに、副業人材活用における社内メリットまで、「Drit」の事業責任者である森谷元氏に詳しくお話をうかがいました。

会社情報

パーソルイノベーション株式会社 新規事業創造・オープンイノベーション推進、管理並びにそれに付帯する業務
営業開始年 2019年
社員数 150名
副業活用ポジション PR・業務改善・メンタリング

パーソルイノベーション株式会社
インキュベーション推進室室長
森谷元氏

2014年に株式会社インテリジェンス(現:パーソルキャリア)に新卒入社。人事組織コンサルタントとして活躍。2015年、新規事業部門に異動し、新サービス創出2件にディレクターとして携わる。2016年、アマゾンジャパンに転職。法人向け新規事業の立ち上げを担当。2018年にパーソルホールディングス イノベーション推進本部(現:パーソルイノベーション株式会社)に入社。

PR・業務改善・メンタリングの3ポジションで副業人材を活用

Dritは2019年10月から事業を開始し、現在2期目を迎えています。事業のスタート期に副業人材を受け入れた背景をお聞かせください。

森谷氏

最大の理由は、当事業においてやりたいことが沢山ある中で、工数が足りなかったからです。しかし、新規事業なので単純に人員が増えれば解決するものではないため、一定のレベルの人材を求めていました。
ただ、社員採用は時間がかかってしまう。時短勤務の方を探しても、こちらの求めるレベルに達している人を見つけるのが難しい…。そんな状況下において、採用コストを下げるために副業サービスを色々調べた中で、登録している人材の質が高かったlotsfulでお願いすることにしました。

lotsfulに登録している人材の質が高さは、どのような部分で感じられたのですか。

森谷氏

他の副業サービスですと、「案件単価が安く質より量で案件を回すサービス」、または「エンジニア領域での開発案件を担うサービス」。
この2つが際立っていました。しかし、私たちにとって大事なのはこちらがやりたいことをブレイクダウンして、適切な人材を紹介してくれるサービスでした。実際に紹介いただいた人材は私たちが求めているレベルの経験値の方が多く、その部分のフィット感がlotsfulにはあったと判断しました。

lotsful経由で、PR・業務改善・メンタリングという3つのポジションで副業人材がジョインしています。決め手はどこにありましたか?

森谷氏

スキルに加えて、その人との相性を重視しました。短期間でプロジェクトをお任せしますので、すぐ一緒に案件を回せるか。コミュニケーション力はもちろんのこと、短い時間で言いたいことを言い合える関係性が構築できそうな方にジョインしていただきました。

それぞれのポジションで、成果が上がったことがあれば教えてください。

森谷氏

まず、「PR」では当社の事業領域に近い経験を持つ方に協力いただきました。デジタルマーケ領域に詳しい人は社内にもいましたが、「Drit」に近しい領域、しかも当社が目標にするようなサービスの知見を吸収でき、非常に参考になりました。「Drit」が展開するプログラムには今年850名の応募がありましたが、エントリーのプランニングや当事業にマッチした応募方法の取捨選択のベースを固めることができましたね。

次に、「業務改善」に関しては改善フローを提示してもらい、業務を1/3にまで減らすことができました。具体的に業務を可視化してもらえたのが、大きかったですね。当たり前にやっていた、イベント告知の印刷や案内メールの配信タイミング、文章作成プロセスなどを洗い出し、繰り返している業務をショートカットできるフローを構築していただきました。

最後に、「メンタリング」に関しては、大手企業の新規事業に関わっていた方がジョイン。その方がどのようにメンタリングするかを学ぶことで、私たちのメンタリングのナレッジを蓄積することができています。

発注者側のリテラシーが重要

それぞれの副業人材がDritにジョインされ、組織に馴染むことができていますか。

森谷氏

初期段階から情報を共有することで、みなさん早く組織に馴染んでいただけたと思っています。

副業人材が組織に馴染むことができるよう、工夫されているポイントなどがあればお聞かせください。

森谷氏

外部の力を借りるときに、発注側から情報を共有することなく「じゃあ、何ができますか?」というスタンスが一番良くないと考えています。
自分たちが外部の力を借りて、何を実現したいのか。どんな情報を共有すれば、実現できるのかを理解をするのが大切です。そうした情報共有を行うことで、外部の方も「本音で言うと、ここは変えた方がいいですよ」と言える関係性が構築できます。実際に副業人材の方々ともそういった関係に、1〜2カ月でなれました。
実は以前にも一度、副業人材を活用したことがあったのですが、キックオフなどを行わず、こちらの要望もきちんと伝えられずにうまくワークしなくて失敗したことがあって…。そうした経験から学び、最初にキックオフを開催してこちらが副業人材に対応してほしいことを、ざっくばらんに話す機会を設けるようにしました。

社内情報の共有などは、どのように行っていますか。

森谷氏

私自身も副業を経験したことがあるのですが、「詳しい情報を共有してくれないと何もできないよ」と思ったことが何度もあり、そうした部分に配慮することが大切だと思っています。ですので、彼らと情報セキュリティに関する契約を結びながら、数値的なものを含め柔軟に情報共有ができるように意識しています。自分が副業を経験し、副業を受け入れた際に失敗も経験したからこそ、こういった発注者側のリテラシーを高めることができたと思っています。

副業人材との関係を深めるために、意識していることはありますか?

森谷氏

定性的な言い方ですが、「友達になる感覚」と同じですね。人と人との関わりを大切にして、発注者側のスタンスをどれだけ取らないかを意識しています。発注者側のパワーバランスを押し出すことなく、分からないことも正直に「分からない」と伝えています。
素晴らしい経歴を持っている副業人材にジョインしてもらったとしても、「何かできるでしょ」と勝手に期待ばかりしていては上手くはいきません。信頼関係がないと、案件は回せないと思います。だからこそ、先ほどもお伝えした通り、発注者側のリテラシーを高める必要があるのです。

副業人材活用によって、人材補強から社内育成まで実現できる

副業人材の活用は、新規事業である「Drit」に良い影響を与えていますか。

森谷氏

それは間違いないですね。満足度もありますし、メンバーに対する影響も大きいですね。新規事業にかかわらず、副業人材を活用するということは、その分野での専門性がないからお願いするわけです。正社員を採用すればコストがかかり、社員を育てようとすれば時間がかかる。社内のナレッジやケイバビリティをカバーし、コストと時間を削減するため副業人材をアサインします。
そして、副業人材がジョインしたプロジェクトに社員も入れることによって、人員補強と同時に社員が副業人材から学ぶこともできます。実際、SNS運用の経験が浅い社員が副業人材と一緒に働くことで、今では1人で運用できるようになりましたから。副業人材によって人員補強に加え、社員育成まで実現することができています。

最後にlotsfulを使った感想や、副業人材の活用に関して考えをお聞かせください。

森谷氏

「どんどん副業人材を活用すればいいのに」と思っています(笑)。企業の課題は千差万別です。ただ、「社内に人がいない、でも正社員採用は重い」と思った時に、副業人材の活用は自分たちのやりたいことを実現し、人材育成も行えますのでコストメリットが非常に大きい。副業人材活用は時流に合っていますし、新しい選択肢になっていきますので、発注者側のリテラシーを上げていくことが重要です。今年だけでもこれだけの社会変化があった中で、副業などの新しいサービスを上手く活用できない企業は、生き残っていけないのではないでしょうか。
個人側から見ると、一つの部署で働いていたスキルだけでは高く評価されない時代に入っていきます。自身の業務ポートフォリオを広げるために、積極的に副業をするべきだと思います。経験を積むための副業先は多くありますが、現状では作業的な下流工程かエンジニアによるシステム開発の二極化になっています。その中で、lotsfulはバランスの良い案件があります。そういったサービスに登録した方が、経験を積むチャンスが多くあると思いますね。

(編集・取材・文:眞田幸剛)

 

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