リード獲得数が2倍に!カミナシが明かす、副業人材が高い成果を生む「型」とは

副業活用ポジション:

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副業人材の活用事例や働き方などを発信している「lotsful magazine」が今回注目したのは、2020年6月にサービスをローンチさせたばかりのスタートアップ・カミナシの副業人材活用術です。

工場や飲食店などで働くノンデスクワーカー向けに業務効率化のためのSaaSを提供しているカミナシでは、副業人材を積極的に活かしながら、彼らがモチベーション高く業務に取り組めるようにコミュニケーションの仕方にも注力しています。事実、そうした取り組みが奏功し、副業人材が短期間で高い成果を残したという実績も生まれているそうです。

具体的に、どのような部分に配慮しながら副業人材とコミュニケーションを重ね、業務を推進しているのでしょうか?――カミナシのPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)河内佑介氏にお話を伺いました。

会社情報

株式会社カミナシ 現場管理アプリ『カミナシ』の開発、提供
設立年 2016年
社員数 13名
副業活用ポジション Webマーケティング

株式会社カミナシ
河内佑介氏

新卒でインテリジェンス(現・パーソルキャリア)に入社。その後、株式会社カヤックLiving(現・株式会社カヤック)に転職。20204月より正社員登用前提の副業人材として、株式会社カミナシにジョイン。同年7月に正社員として入社。PMMとして活躍している。

副業人材のジョインからわずか数ヶ月で2倍のリードを獲得

初めにlotsfulを活用したきっかけをお聞かせください。

河内氏

優秀な人材を採用しようとした時に、正社員募集だとすぐに採用が決定しないケースが多いですよね。そこで、スピード感を持って能力の高い方を獲得するため、lotsfulに副業人材とのマッチングをお願いすることにしました。副業からスタートしていただき、お互いマッチすれば正社員登用も検討するというのが、当社の人材戦略です。

lotsful 経由で採用した、Webマーケティング担当のAさんのお話をお聞かせください。

河内氏

スタートアップで働く20代のAさんは今年8月に副業でジョインしていただきました。6月にローンチしたサービスの受注増を目指し、リードの獲得数を増やすためにWebマーケティング領域に強い方を探していたんです。

当初は正社員採用で検討していたのですが、なかなか見つからず…。そうした状況の中で、lotsfulを活用してAさんとご一緒することになりました。彼の場合はWeb広告/マーケティングの知見がありましたので、それを活かし、短期でリード数を増やす業務をお任せしています。

Webマーケティングの分野は、副業人材も数多いと思います。その中からAさんに決めた理由を教えてください。

河内氏

Web広告/マーケティングに関する細かい悩みごとや目標を面談で具体的にお伝えし、ディスカッションしました。その際に、具体的な解決策ややり方までお話しいただいたので、「この方は知識だけでなく実務レベルでも十分ご活躍いただける」と思ったからですね。また、本業ではマーケティング部門の責任者を務めている方ですので、手を動かしながら、自分で判断して動くことができる部分も評価させていただきました。メンバーレベルの方だと、こちらが逐一指示を出す必要があるので、そういった心配もないと考えました。

月の労働時間など、契約時に決めたことはありますか。

河内氏

週10時間、月40時間を目安に当社の業務を行っていただく契約です。また、当社では毎週月曜にマーケティング部門の定例ミーティングがあるので、Aさんにも参加してもらい、私やインサイドセールス担当、デザイナーを含めて情報共有をしています。

業務としては広告運用の最適化を中心に、Photoshopでワイヤーフレームを作り、新規のLP作成のディレクションなどもお任せしています。

他にもCVの最適化など、気が付いた部分は自由に担当してもらっています。

「いつまでに、これだけのリードをコミットしたい」と相談しながら、裁量を持って稼働してもらっていますね。様々な要因がありますがリード自体も非常に伸びていて、Aさんがジョインしてからの4ヶ月で月間のリード獲得数は2倍以上になりました。

カミナシはモバイルアプリを使って現場の業務効率化を実現するサービス。飲食・サービス業や工場など、さまざまな現場で導入されている。

副業人材の活用法を”型化”したい

副業人材がうまくワークできるように、気を付けていることはありますか?

河内氏

Aさん以外にもエンジニアやデザイナーなど副業人材が増えてきましたので、うまくワークできるように“型化”していこうと計画中です。”型化”を考える中で、意識している部分がいくつかあります。

例えば、マーケティング部門の定例ミーティングなどで、Aさんにも具体的な業務の話だけではなく、会社の状況や事業で重要な変更点などがあれば共有し、社内情報をアップデートしてもらっています。副業人材は全社会議などには出席しませんので、その分社内情報を補足するようにしているのです。

また、1on1や、時間が合えばランチに誘うなど、人間関係の構築にも気を配っていますね。業務面では、ある程度こちらがコミットして欲しい要望は伝えた上で、自由に動いてもらいつつ、”過程”ではなく”結果”を見るようにしています。

オンラインでのコミュニケーションで気を付けている部分はありますか。

河内氏

アウトプットへのフィードバックや感謝は意識しないと抜けてしまうので、成果物に対して良かった部分を具体的に伝えるようにしています。オンラインでのやり取りは、こうした対応が副業人材のモチベーションに影響してきますからね。

また、当社のSlackには副業人材の個人チャンネルもあります。そこに思ったことや困っていること、疑問点などを気軽につぶやいてもらい、それに対して私たちがリアクションしながら議論できるようにしています。

なるほど。オフライン・オンラインともに、ここまで副業人材のためにコミュニケーションの場や機会を設けている会社は少ないように思います。

河内氏

そうなんですね。ただし、こういった行動は業務が忙しくなると段々と形骸化していくので、ルール化するのも大事だと考えています。また、突然「1on1をやりましょう」と呼びかけても、副業人材も驚いてしまうので、契約前から定期的にそういった場を設けることを伝えるように心がけています。今後このような副業人材をフォローアップする取り組みをカミナシ全体でできるように型化していきたいと思います。

副業人材の正社員登用は、常に考えている

副業人材に関しては、将来的に正社員登用を考えているのですか?

河内氏

それが基本ではありますが、特定分野でトップレベルの実力を持った方については、副業で長期的にお付き合いしていこうと考えています。

直近の例ですと、エンジニア向けの採用ブランディングでトップクラスの実績を持つ人材と副業契約をスタートさせる予定です。エンジニアのブランディングに関する知見やイベント協賛のパイプがあるなど、当社に全くノウハウがないスキルや経験を持っている方とは、副業という形で業務をお任せしていきます。

最後にlotsfulを使った感想をお聞かせください。

河内氏

私自身採用活動以外にも業務を抱えていますので、間に入ってマッチングしていただいたことで、こちらがやるべきことは最低限で、あっという間に決まったので助かりました(笑)。そういう意味では、忙しいスタートアップ経営者や事業責任者の方も非常に使いやすいサービスだと思います。当社の場合は、できれば副業をきっかけに正社員登用まで考えていますので、lotsful登録者にも、そういった希望の方がいれば可視化してもらえると、よりサービスの活用方法が広がるかもしれません。今後もサービスのアップグレードを期待しています!

カミナシの現在の社員数は10名強だが、副業や業務委託などさまざまな人材がジョインしている。多様な知見・経験を有した人材が軸となり、事業がスケールしつつある。

(編集・取材・文:眞田幸剛)

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