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Instagramフォロワー数1,600人突破!副業人材と進めた三重県東員町のSNS強化策

副業活用ポジション:

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lotsfulは2023年10月より三重県東員町の地域SNSマーケティングを支援するパートナーとして採択され、今年で2年目となります。東員町では、町の魅力や情報を発信するためSNSの活用を強化しており、lotsfulでマッチングした副業人材・Kさんと共に、その運用体制づくりを進めています。

本記事では、東員町政策課広報秘書係長 佐藤彰英氏から話を伺い、副業人材がジョインした当初の様子から、実際の仕事の進め方や変化まで、現場のリアルな状況を聞きました。SNSマーケティングのスペシャリストであるKさんとの協業は、東員町にとって、どのような成果を生み出したのでしょうか。

東員町役場

政策課広報秘書係

佐藤彰英氏

東員町役場に入職後、税務や保険関係の部署を経て、2020年より政策課広報秘書係に配属。広報業務と秘書業務に従事する。現在、広報責任者としてSNS等を活用したPR業務に取り組んでいる。

SNS活用における課題を解決したい。交付金採択をきっかけに副業人材活用に挑戦

東員町では、2023年度からSNSマーケティングに関する副業人材の活用を開始されました。当時はどのような課題を抱えていたのでしょうか。

佐藤氏

率直にいうと、やはり自治体は広報やPRが得意ではありません。一般的にも言われていますし、中にいる私たち自身も実感しています。そこをどうにか克服したい、というのがまず一番の目標でしたね。

地方自治体は職員が少ないため、異分野の業務を並行して進めることが多く、定期的な異動があるために知識や経験を蓄積、継承していくことも難しい。スペシャリストよりも、ゼネラリストであることが求められがちです。これは東員町だけでなく、他の地方自治体でも同様だと思います。

民間企業ではYouTubeをはじめ、Instagram、TikTokなど、当たり前のようにSNSを活用されているのが現状だと思うのですが、東員町はまだまだ始めたばかり。当時は、実際にInstagramを始めてみたものの、フォロワー数が伸びない、「いいね」が増えない……その難しさを痛感していたところでした。そんなとき、2022年度に国の地方推進交付金に採択され、それを使って民間の方の知恵や技術を取り入れようと考えたのが、副業人材活用の背景です。

複数の候補者のなかから、Kさんを採用したのはなぜですか?

佐藤氏

lotsfulさんから8名ほどの候補者を挙げていただきましたが、この中でKさんは飛び抜けて優秀だと感じました。私たちの要望にストレートに応えてくれるプレゼン内容で、論理的で数値化された資料を基にした分かりやすい説明でした。もうこの人しかいないという感じでしたね。

三重県の北部に位置し、名古屋市から30km圏内にある東員町。

Instagramのフォロワーが500人増。その他、数値化できない成果も多数

観光業界に特化したSNSマーケティングサービス会社を立ち上げているなど、豊富な経験や知見をもつ副業人材のKさんですが、2023年度〜2024年度の2期にわたってジョインしています。2023年度はどのように広報業務に関わっていきましたか?

佐藤氏

最初の数ヶ月は、主にInstagramについての基礎知識を私たちにレクチャーしてくれました。たとえば、「InstagramはAIの判断によってユーザーの表示が決まる」とか、「こうすればフォロワーにちゃんと届くんです」といったように。ハッシュタグの使い方などもしっかり教えていただいて、「なるほど、そういうことか」と目が覚める思いでした。

私たちのSNS活用は、町民や従来のフォロワー以外の方にも東員町の情報を届け、よりフォロワーを増やしたいということを目的にしています。その基礎固めがしっかり出来たと思います。

2024年度は、どのように業務を進められたのでしょうか?

佐藤氏

2023年度とほぼ変わりありませんが、広報の担当職員が3人から2人に減ってしまったので、人手不足なところをKさんに補っていただいている部分があります。月1回程度Kさんに東員町へ来ていただいて、Instagramの撮影もしていただいています。昨年は、オンラインでのやり取りがメインでしたが、実際に来てもらって東員町をよく知った上で、うまく表現していただけるので大変助かっています。

ただ、交付金の補助も今年度までですから、2025年度以降に向けて自走できるように、Kさんからさらにいろいろ教えていただき、自立自走しなければならないなと思っているところです。最近、部下の職員が撮った動画を見て「上手に撮れるようになりましたね」とKさんが驚くこともありました。少しずつですが自分たちの成長も実感しています。

Kさんからは、具体的にどのようなアドバイスをもらったのですか?

佐藤氏

ものすごく基本的なことですが、スマートフォンで写真を撮るときは、大体ヨコで撮りますよね。でも、Instagramはタテです、というところから教えてもらいました。

また、動画は見渡すように、ゆっくりブレないように撮る、長くても15秒以内に編集する、などですかね。あとは、ただ単に撮るだけでなく、客観的にどのように見えるかを意識して撮るように、と。たとえば、駅から電車が発車するシーンがあったのですが、駅の支柱をもっと画面のセンターに来るように撮るとキレイですよ、といった非常に丁寧で具体的なアドバイスをいつもいただいています。

さらに、Kさんのサポートが無くなったときに、私たちが困らないように、いくつかテンプレートも用意してくださっています。

東員町のInstagram
Kさんとのやり取りはどのようにされていますか?

佐藤氏

lotsfulさんを含めて定例会を月1回行い、そこでタスクやスケジュールなどを決めています。あとはメールがメインで、ときどき電話をかけることもあります。Kさんはその人間性も含めて、とても信頼できる方なので、やり取りで不便や不安に感じたことはありません。

副業人材の活用による具体的な成果を教えてください。

佐藤氏

Instagramのフォロワー数でいうと、2024年1月時点で1,125人だったのが2025年に入って1,600人。500人くらい増えていますね。さらに、「いいね」の数は増えていますし、リール動画やストーリーの閲覧数も多くて4,000回弱くらいにはなっています。

フォロワー以外のリーチ数も増加していますので、「東員町をもっと知ってもらう」という当初の目的に近づけているのではと思っていますね。町民からも「最近良くなったね」と声をかけてもらったりしています。

Kさんと働くことで、組織や職員の方に変化はありましたか?

佐藤氏

まず、確実にInstagramの運営に関する知識の向上はありました。数値化できるものばかりではありませんが、Kさんに教えていただかないと分からなかったことを、自分たちなりに応用して取り入れるということが出来ていると思います。

また、部下の職員も「SNSをもっと幅広く頑張っていきたい」と伝えてきました。技術的に理解が深まったからこそ、次のステップが彼の中で具体化してきたのだと思います。これは、私では教えられなかったことですから、Kさんのおかげだと言えるでしょう。

「副業人材」という新たなパートナーの選択肢

自治体が副業人材を活用するメリットは何だと思いますか?

佐藤氏

まず個人的な気づきとして、世の中には多様なプロフェッショナルな人材がいて、そのスキルを様々なかたちで活かそうとしているのだという事実を知りましたね。自分の能力を現在の仕事に活かしつつ幅を広げようとしている人もいれば、別の仕事に就いていてプライベートや趣味で活かしている人もいる。Kさんも、プレゼンをしていただいた候補者の方も含め、そういう方が大勢いるんだと知れたことが、自分にとっては大きかったですね。

また、自治体の契約相手方は企業というのが原則でしたが、個人の能力を活用することによって可能性が広がっていくのを実感しました。逆に言えば、大きなプロジェクトなどに副業人材を活用しても今回のような成果は出ないかもしれません。

通常業務をアシストしてもらうような今回の内容だからこそ、きめ細やかなサポートや小回りの利く対応が結果につながったのだと思います。そういう意味では、タッグを組む相手の選択肢を増やすことができたと言えるでしょう。

最後にlotsfulを活用した感想をお願いします。

佐藤氏

副業人材といわれる方が世間に大勢いて、優秀であることを知ることができました。それはやはり、lotsfulさんのようなビジネスモデルの事業者がいらっしゃったからこそ。私たちだけで、ニーズに合う優秀な人材を探し出すのは非常に難しいですし、定例ミーティングなど導入後のサポートも有難かったです。初めての試みで不慣れな私たちには、実績豊富なlotsfulさんで良かったなと実感しています。

(編集・取材・文:眞田幸剛)

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