1ヶ月のスポット活用で採用広報戦略を策定!EdTechスタートアップの副業人材活用術
今回、「lotsful magazine」がお届けするのは、教育機関向け英語学習クラウド「TerraTalk」を展開する、ジョイズ株式会社の副業人材活用事例です。
2014年に創業したEdTechスタートアップである同社では、採用広報戦略を策定するため、lotsful経由で副業人材を活用。ITサービスを提供するスタートアップで人事を担当するWさんを採用しました。効果が出るまでに時間を要する採用広報において、どのような情報を発信すれば今後の採用に活かせるのか?――副業人材・Wさんと会話を重ねながら、1ヶ月という短期間でその軸を決めていったそうです。
今回は副業人材と共に進めた採用広報の取り組みに関して、ジョイズ代表取締役社長 CEOの柿原祥之氏に話を伺いました。
ジョイズ株式会社 代表取締役社長
柿原祥之氏
英国気象庁にてデータ解析・可視化基盤の研究開発に従事後、帰国。ソニー株式会社にて、製品ソフトウェアの開発、技術標準化・渉外活動、新規事業開発などを担当。世界各国の自動車・スマホメーカーからなるCar Connectivity Consortiumにて、IoT・アプリ時代の自動車通信規格「MirrorLink」の認証プログラム立ち上げを統括。2014年10月にジョイズ株式会社を創業、現職。国境を越えた経済活動や、多国籍チームがもたらす価値を信じ「学問ではなく、ツールとしての外国語」を追求したAI英会話アプリ「TerraTalk」を開発。
1年後の組織拡充を見据え、「採用広報」で副業人材を活用
柿原氏
当社は教育機関向け英語学習クラウド「TerraTalk」を開発・運営していますが、組織体制を拡充すべく、1年先を見据えて採用広報に着手したいと考えていました。社内には、労務系の手続きといった実務を行える人事担当の社員はいますが、企画性のある採用広報の経験やノウハウを持つ社員はおりません。
将来的には、採用広報のポジションに正社員を据えようと考えていますが、その場合は半年程度の時間がかかってしまいます。そこで、スピーディーに採用広報をスタートさせるため、まずは戦略の策定や実行支援を担う副業人材を活用することにしました。
柿原氏
副業サービスに関しては、使えるものはほとんど使っています。特定のサービスに絞って採用を進めるのではなく、その時々で希望する人材がいる副業サービスを使うイメージですね。今回の採用広報ポジションに関しては、lotsfulの担当営業がスピード感を持って対応してくれたことで、希望する方を採用できました。対応の速さについては、他の副業サービスと比べてもlotsfulが一番だと感じています。
柿原氏
Wさんが持っていた経験やノウハウと、当社が求めていたものがマッチしたからです。採用広報を含め採用活動というものは、どこの企業も行っていますが、各社それぞれに”色”があります。本業での経験をそのまま当社で使えることもありますし、チューニングが必要な場合もある。面談での受け答えから、Wさんはそれを理解されていて、採用広報の方法論もしっかりと持っている方だなと感じたので、お願いすることにしました。
副業人材が採用広報戦略を構築。成果への満足度は高い
柿原氏
Wさんには、採用広報の戦略や今後の軸といったものを新たに作っていただきました。具体的には、採用広報における情報発信において、どのようなテーマを取り上げるか、対象職種やチャネルなどを会社のステージに合わせてどう設定していくかをマッピングしてもらったのです。その後、どのような順番で情報を伝えていくかも検討。10コンテンツ程度を私が作り、そのレビューをWさんにしてもらいました。このようなやり取りの中から、直近ではnoteで情報を発信していくことが決まっています。
柿原氏
Wさんはいい成果を生み出してくれたと思っていますので、今回の採用広報プロジェクトへの満足度は高いですね。一般論になりますが、副業人材のメリットは、スポット的に専門知識を自社に後付けできること。法務顧問を雇うといった感覚に近いですね。そうした場合は、カルチャーフィットなどをそこまで重要視する必要がありません。正社員採用でカルチャーフィットを大切にしている企業であればあるほど、副業人材を活用するメリットがあると思います。
また、スタートアップの場合は、どんどん会社のステージが変わっていきますので、どんなときでも副業人材をスポット的に活用できる土壌があると、チーム運営も楽になっていくのではないでしょうか。
柿原氏
そうですね。Google MeetとSlackでやり取りしていました。当社はフルリモート勤務なので、その辺はまったく問題ありません。自社の情報を渡して、何かアウトプットを依頼する業務ではなく、副業人材の知識を当社にインプットしてもらう内容だったので、コミュニケーションに関する問題もありませんでした。
反対に副業人材に当社の情報をしっかりと渡して、何かを進めてもらう業務だったら、難易度はさらに高くなっていたでしょう。限られた時間で作業をしてもらう副業の場合、オンボーディングに時間をあまりかけられません。そうした対応が必要になるのであれば、必要な情報は検索して探せるような仕組みにしておくと効率的だと思います。たとえば、社内情報はNotionにまとまっている。セールスの情報なら、Salesforceで全て管理されているといった状態です。そのため、デジタルネイティブな企業であればあるほど、副業人材を活用しやすいと思いますね。
迅速な対応と高いコミュニケーション力で、求める人材が採用できた
柿原氏
今回の採用広報プロジェクトについて、当社側で関わったのは私だけになります。しかし、その他の社員たちが関わるような副業人材の活用事例でいえば、やはり刺激になりますね。その道のプロに入ってもらうので、社員には半分研修のような位置付けにし、副業人材と一緒に仕事をしながら、そのスキルをしっかり学んでほしいと伝えています。
柿原氏
専門性は大事ですね。また、オンボーディングに時間をかけられないからこそ、ヒアリング能力も同じくらい必要です。少ない手数とコミュニケーションによって、何が課題で、どんな解決方法がよいのか検討でき、受け入れる企業側と共通認識が持てるように言語化できるといったスキルは役に立ちます。そうしたことができれば、企業も副業人材も違和感なく、業務を進めていくことができますから。
細かい部分ではありますが、明るく会話ができて、その時々で求められる対応がしっかりできる人も重宝されるでしょう。結局は本業で活躍できる人なら、副業でもその力を発揮できるということですね。
柿原氏
副業サービスはデータベースとマッチング力が重要になります。lotsfulのデータベースに関しては、隅から隅まで人材を検索したわけではないので正しく評価できませんが、マッチングについては営業担当がスピード感を持って的確に対応してくれるサービスだと感じています。スタートアップの場合、やることが多すぎるので、採用でも何でもスムーズに進むとキャパシティの面からも非常に助かります。
そうした観点から見ると、lotsfulは対応の早さはもちろん、担当営業のコミュニケーション力も高いので、求める人材が採用できるのだと思っています。実際に利用しないと伝わりづらいですが、この点は大きな魅力だと感じました。これからも組織運営の手段の一つとして、lotsfulを活用していきたいですね。
(編集・取材・文:眞田幸剛)
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