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人事やマーケなど5名がジョイン!京都のスタートアップが副業で首都圏人材を積極活用する理由

副業活用ポジション:

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今回、「lotsful magazine」が取り上げるのは、京都に拠点を構えるスタートアップ・株式会社S-fleage(エスフレイジ)の副業人材活用事例です。

大手ネット広告会社出身の永井雄一氏により2016年に設立された同社は、主にB2B領域のデジタル戦略支援を手掛けています。特にSEO対策にノウハウを持ち、企業のWeb戦略設計やサイト分析、内部対策、コンテンツ制作などをワンストップで提供しています。

地方発スタートアップとして事業を展開するエスフレイジでは、lotsfulを通して人事・採用やマーケティングなど5名の副業人材を活用。現在もコンテンツ制作のクオリティを上げるため、副業人材が社員育成のトレーナー的ポジションとしてジョインしています。多くの副業人材を活用する中で気をつけているポイントや、地方のスタートアップが首都圏の人材を副業で活用するメリットなど、代表取締役CEOの永井氏にお話を伺いました。

会社情報

株式会社S-fleage リードジェネレーション支援、デジタルマーケティング支援
設立年 2016年2月
社員数 11名
副業活用ポジション 人事採用戦略/採用・採用広報/リード獲得マーケティング/SEOマーケティング/コンテンツマーケティング

株式会社S-fleage 代表取締役CEO 永井雄一氏

2011年、株式会社サイバーエージェント入社。インターネット広告事業本部で国内企業のWebマーケティング支援を手がける。2016年2月に株式会社S-fleageを京都で設立。

決め手は、”コスト”と”使いやすさ”

 
lotsful経由で、現在までに5名の副業人材を活用しています。どのような理由から、複数の副業人材の活用を始めたのでしょうか。

永井氏

当社では常に稼働している会社の軸となるデジタル戦略支援事業があり、それに加えて時限的な事業・プロジェクトをいくつか立ち上げるタイミングがあります。そうした状況の中で、軸となる事業は社内の人材で、時限的な事業・プロジェクトは外部人材に任せようと考え、副業人材の活用をスタートさせました。

数ある副業サービスの中で、なぜlotsfulに決めたのですか。

永井氏

lotsfulさんから問い合わせをもらい、サービスを紹介いただいたのがきっかけですね。決め手となったのは、”コスト”と”使いやすさ”です。料金体系がシンプルで、短期間から契約できるのがいいなと。他社のサービスですと、初期費用を含め月々のランニングコストもかかるので、それがないのは当社にとってメリットだと感じました。

また、求める人材を相談するとlotsfulさんからご提案していただけるので、そういったエージェント機能も重宝しています。さらに、募集要項も作成してもらえるので、工数がかからないのも魅力です。

副業人材を活用してみて、率直な感想はいかがでしょうか?

永井氏

腕に自信がある人が多数登録されており、能力値も期待通りでしたね。以前はあらかじめ期間が決まっている時限的なプロジェクトはインターンが対応していましたが、比べてみるとやはり能力のベースが全く違うなと感じました。

副業人材を活用する中で、大変だと感じた部分などありますか。

永井氏

これは副業人材に限らずですが、誰かに業務を任せる時に意識しているのは「ゴールを示すだけで丸投げしない」ということ。私の方でゴールまでのストーリーをしっかりと描いた上で、業務を任せています。大変というわけではありませんが、「ストーリーを描いて伝える」というプロセスは若干工数が掛かると感じています。

地方だからこそ、副業人材活用のメリットが大きい

これまで5名の副業人材を活用されましたが、具体的にどのような業務を任せたのでしょうか?何か成果などが生まれているのであれば、その内容についてもお聞かせください。

永井氏

まずは、人事関連の副業人材2名(Oさん・Nさん)についてお話ししたいと思います。人事採用戦略を任せたOさんには、当社の採用目標に対して、どのような採用チャネルや人材エージェントを使うべきかといった選定などをお任せしました。まさに”戦略”の部分ですね。

その後、採用の運用パートに関しては、Nさんにバトンタッチする形で入ってもらい、求人票やスカウト文面の作成支援、Wantedlyなどの求人メディアを使ったブランディングなど採用戦略の実行を進めていただきました。そのおかげで、求職者のレスポンスも以前よりアップさせることができましたね。

なるほど。OさんとNさんの力により、期待していた成果が生まれたわけですね。それでは他の3名についてもお聞きしたいです。

永井氏

現在も稼働いただいているTさんについては、コンテンツマーケティングのポジションに就いてもらい、サイトやコンテンツ制作を担当する社内部署のトレーナー役として活躍してもらっています。というのも、社内のクリエイティブ能力やクオリティを高めたいという狙いがあったので、「どのレベルを目指すべきか?」、さらには「それを実現するためには、何をしたらよいのか?」といった点を、Tさんのノウハウと知見を活かしながら社員にレクチャーいただいています。

他の2名については、Webマーケティング領域の時限的プロジェクトにジョインしてもらい、Hさんにはリード獲得のためのマーケティングを、OさんにはSEOマーケティングを担当してもらいました。しかしながら、実は途中で頓挫してしまいました。

色々とリサーチしていく中で、当社のリソースなどが不足しており、今の段階ではこのプロジェクトの実現が難しいという判断をしたんです。ただ、私達はこれをポジティブに捉えています。そうした判断も副業人材によってスピーディーに業務を回していただいたからできたこと。早い段階でこのような、事業にアクセルを踏む部分の意思決定が可能になるのも、副業人材を活用するメリットだと感じましたね。

エスフレイジさんは京都に拠点を構えていますが、今は地方でもスタートアップが多く立ち上がっている印象があります。地方のスタートアップにとっても、副業人材の活用はメリットがあると思われますか?

永井氏

はい。活用した方が良いと思いますね。人材はどうしても東京や大阪などの首都圏に集中してしまいます。地方では優秀な人材の採用が難しいので、オンラインでつないで副業人材を活用するのは理にかなっているのではないでしょうか。ただし、効果を最大化するためには、受け入れる側にも準備が必要です。

先ほどおっしゃられたように、丸投げではなく、ゴールまでのストーリーをしっかりと描いて伝えることが必要だということでしょうか。

永井氏

そうですね。そもそも何をやりたいかのか、そしてどうすればできるのかといった解像度が高くないと、上手く人材を活用できないでしょう。「人さえいれば、なんとかなる」、「やりたいことはあるが、そこまでの道のりがぜんぜん分からない」といったことでは、どんなに優秀な人が来てもパフォーマンスを最大化させるのは難しいと思いますね。

社員と副業人材、それぞれの期待と役割を明確に

副業人材が入ることで、社内への影響はありましたか。

永井氏

副業人材の皆さんはその道のスペシャリストなので、彼らの仕事に触れることで社員の視座が上がったように感じています。

副業人材を受け入れる際に、気を付けるポイントなどはありますか?

永井氏

役割を明確にしています。社員に期待していること、副業人材に期待していることは、社内の課題を含めてしっかりと説明しています。副業人材に対しては、ジョインしていただく前にキックオフを行い、解決してほしいことや役割を伝えるようにしていますね。

副業人材を活用してみて、活躍できる人に共通点はありましたか。

永井氏

スキルも当然必要ですが、「相手の成功を考えられること」が共通点だと思います。つまり、自分の提供した価値がどのように喜んでもらえるのかといった部分にまで目が届く人が、活躍できる人材だと言えるでしょう。

ちなみに、社内のクリエイティブを指導していただいているTさんは、性格的な部分もあると思いますが、その人柄で社員からとても信頼されていますね。当社のメンバーが20代の若手が多いということもあり、50代のTさんをお父さん的な存在として頼りにしています。

最後にlotsfulを利用した感想をお願いします。

永井氏

まず、「副業人材の活用」という大きな観点でいうと、レベルの高い人材にアプローチができますので、利用した方が会社の成長につながると思います。これからも副業人材を活用していこうと考えていますし、地方で事業展開するスタートアップにもオススメです。

lotsfulというサービスの感想ですが、先ほどもお伝えした通りエージェント機能があり、求める人材を丁寧にこちらの工数を取らずに紹介してくれるのが心強いですね。忙しい社長にはマッチしていると思います。また、これも繰り返しになりますが、料金体系がシンプルでランニングコストも抑えられるので利用しやすいサービスだと思います。

(編集・取材・文:眞田幸剛)

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