SEO課題を解決する副業マーケター!サービスリニューアルを担うキーパーソンに
今回、「lotsful magazine」が取り上げるのは、株式会社モンスターラボミュージックの副業人材活用事例です。
ITベンチャーとして急拡大するモンスター・ラボのグループ会社として、音楽サービス事業を担うモンスターラボミュージック。2019年に設立された同社は、店舗向けBGMサービス「モンスター・チャンネル」や楽曲配信プラットフォーム「MONSTAR.FM」といったサービスを展開しています。
親会社であるモンスター・ラボから分社化した後に、マーケティング領域における知見・ノウハウや人材不足が深刻化したというモンスターラボミュージック。――メインサービスである「モンスター・チャンネル」の検索順位が徐々に下がっており、競合サービスも多数ある中で、SEO対策が喫緊の課題となっていました。そのような状態の中で、どのようにしてSEO領域を副業人材に任せ、立て直しを図っているのか?モンスターラボミュージック代表の松園俊哉氏にお話を伺いました。
会社情報
株式会社モンスターラボミュージック | 店舗向けBGMサービス事業、音楽配信事業 |
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設立年 | 2019年12月2日 |
社員数 | 12名 |
副業活用ポジション | SEOマーケター |
株式会社モンスターラボミュージック 代表取締役 松園俊哉 氏
学生時代は映画と音楽に没頭。その後、WEB制作会社や大手有線放送会社、音楽ベンチャー企業を経て、2015年にモンスター・ラボに入社。2006年のモンスター・ラボの創業時から行われていた音楽事業(店舗向けBGMサービス「モンスター・チャンネル」や楽曲配信プラットフォーム「MONSTAR.FM」などのサービスを展開)の事業責任者に従事。2019年12月、同社の子会社としてモンスターラボミュージックを設立し、代表取締役に就任。
SEO強化のため、人材を補強
松園氏
2019年にモンスター・ラボから分社化して社員数が十数人になりましたが、その中にマーケティング領域の人材が居なかったため、私を含め社員が兼務している状態が続いていました。すると、この1、2年で店舗向けBGMサービス「モンスター・チャンネル」の検索順位が落ちてきてしまい、何度かテコ入れを行ったものの中々うまくいきませんでした。
そこで、lotsfulに相談することにしました。最初に相談したときは採用まで至らなかったのですが、再びSEOの取り組みに悩んでいるタイミングでlotsfulのタレントリストを見たら、SEO関連の高いスキルを持ったSさんを発見したんです。そこで再度相談し、今回の採用に繋がりました。
松園氏
正社員採用も検討したのですが、入社してもらわないとその人のことを分からない部分が多く、正社員採用に対してはどうしても慎重になります。一方で、副業の場合は期間が決まっていますし、Sさんはスキル・経験は問題ありませんでしたので、あとはオンライン面談をしてフィーリングが合ったため決めさせていただきました。
松園氏
副業人材は初めてでしたが、デザイナーやエンジニアなど、業務委託で入ってもらうケースは多いです。親会社であるモンスター・ラボも私たちモンスターラボミュージックも、外部のリソースを使って業務を進めることには抵抗がない会社です。また、現在は社員もフルリモートで働いていますので、SさんともSlackで会話して、何かあればZoomで打ち合わせといったスタイルで、業務を進めるのに全く問題ありませんでした。
副業人材がサービスリニューアルを担うキーパーソンに
松園氏
Sさんは、我々が持っていない知識・経験を持った方なので、現在の課題を全てお伝えした上で、基本的にはお任せしました。ジョインいただいてからは、まずはSEOの調査を行なっていただき、これからは、「モンスター・チャンネル」のリニューアルを予定していますので、SEOを含めた情報設計を担当してもらおうと考えています。
また、「モンスター・チャンネル」のサイトリニューアルのプロジェクトには外部のSEOコンサルタントにも入ってもらう予定なので、Sさんにはその選定にも携わってもらっています。SEOコンサルタントが決まれば、Sさんが当社との間に入っていただき、ハブとして技術的なコミュニケーションもしてもらおうと計画中です。
松園氏
メリットに関しては、当然ではありますが我々の専門外であるSEO領域を補完してくれていることです。最小限の指示にも関わらず、こちらの期待を上回るアウトプットを出していただいていますね。例えば、「次の報告では、資料はなくてもいいですよ」と伝えても、しっかりとしたレポートを提出してもらったことがあり、大変驚きました。しかもそのクオリティが非常に高い。コミュニケーションの齟齬もなく、業務が円滑に進んでいます。
デメリットについては現状、特に感じたことはありません。強いて言えば、限られた時間の中でコミットいただいているので、打ち合わせの時間が合わせにくいぐらいですが、そこまで気にならないですね。
松園氏
私は特に業務委託など外部の方には細かいやり方を提示しないようにしています。そうしてしまうと、私の考えと似通ったものになってしまいますし、専門の方を入れた意味がなくなりますので。最初にどんなことをやるかの認識を合わせたら、あとはお任せする形が良いと思います。
第一線で活躍する人材の知見・ノウハウを活かすことができる
松園氏
今は設定していません。正社員でしたら、KPIなどを設定してマネジメントする必要があるかもしれませんが、副業人材の方は限られた時間で対応してくれているので、そこまでお任せしたらしんどいかなと。
松園氏
活用してみてよかったなと思うのは、事業会社の第一線で活躍している方の知識・経験をリアルタイムで自社に活用できる部分ですね。例えばコンサル会社や広告代理店のようなところににお任せしたとしても、結局は事業会社の中にあるナレッジは手に入りません。現在進行形で活躍している方が、持っている知識・経験を吸収できるのは、副業人材を活用する最大のメリットです。もしも、会社に足りない部分を正社員で補おうとすると、採用までにかなり時間もコストもかかりますからね。
松園氏
スムーズに求める人材が見つかって、よかったなと感じています。金額もそこまで高くないですし、本当に感謝しています。今後、「モンスター・チャンネル」のリニューアルが成功して事業が拡大すれば、さらに副業人材を増やしていく可能性もあります。その後、そうした副業人材を正社員登用することなどもあるでしょう。そう考えると、副業制度を中途採用のインターンとして使うこともできますね。lotsfulは、副業人材を活用した後に、直接契約できる「卒業」という制度もあるので、その活用も見据えていきたいと考えています。
(編集・取材・文:眞田幸剛)
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