2021.1.20

エンジニア採用を加速させる副業人材の手腕!―ミイダスにジョインした採用広報の活躍とは?


「lotsful magazine」が今回取り上げるのは、転職アプリ事業を提供するミイダス株式会社です。同社は、従来の人材サービスとは一線を画し、データとテクノロジーを駆使しながら人と仕事/人と組織のフィッティングを科学している点が大きな特徴。このような独自の強みを下支えするエンジニアの採用や組織構築に注力すべく、lotsfulを経由して採用広報を担う副業人材がジョインしています。

社内外に向けてミイダスで活躍するエンジニアやその技術力を発信するだけでなく、採用スライドの作成や採用サイト構築のディレクションといった業務についても副業人材が自主的に手を動かし、推進していると言います。

なぜミイダスは、エンジニア組織を強化するための採用広報業務を副業人材に任せようと考えたのでしょうか?その狙いや背景、成果やメリットについて、VPoEの大谷祐司氏とエンジニア人事の堀端大輔氏の2名からお話を伺いました。

ミイダス株式会社転職アプリ「ミイダス」の企画、開発、および運営
設立年2019年
社員数約200名(2019年9月現在)
副業活用ポジション採用広報

■ミイダス株式会社 VPoE 大谷祐司氏
サイバーエージェントでインターネット広告のシステム部門を立ち上げ、子会社の技術責任者に就任。その後インテリジェンス(現・パーソルキャリア)で技術責任者としてエンジニア組織を立ち上げる。ベンチャー企業などを経て、インテリジェンス時代に立ち上げたミイダスに再びジョインする。■ミイダス株式会社 エンジニア人事 堀端大輔氏
2015年3月のミイダス立ち上げ当初にフロントエンドエンジニアとして入社。2019年5月からエンジニア人事としてエンジニア採用やメンバーとの1on1などをメインで担当している。

エンジニア採用強化のために副業人材を活用

――まずは、採用広報として副業人材を活用しようと決めた背景についてお聞かせください。

大谷氏 : ミイダスは優秀なエンジニアが多く働いているのですが、技術的な取り組みを発信していない状況でした。そこで、より積極的に社内外に発信するため、採用広報として活躍できる人材にジョインしてもらおうと考えました。求めていた採用広報は市場にターゲットも少なく、優秀な人を採用するには時間がかかるので、スピーディーに実施するために、副業人材から経験がある人をlotsfulで採用しようと決めました。

堀端氏 : 自社の取り組みを発信できていなかったので、応募者は「ミイダスがどんな会社なのか?」、「どんな技術を使っているのか?」が分からない状態でした。彼らにとって有益な情報を発信していくことが、優秀な人材を採用するためにも必要だと感じ採用広報の人材を求めた理由でもあります。

――数ある副業サービスの中から、lotsfulを選んだ理由はありますか。

大谷氏 : 前からlotsfulの事例記事はよく読んでいましたし、優秀な方が登録していることも知っていました。そして何より、パーソルという大手人材会社が運営しているサービスなので、どのようなマッチングが組織を良くしていくのかノウハウがあると考え選びました。

lotsfulに相談してから、わずか数日でSさんを紹介いただき面談を実施しましたね。Sさんにお会いして、その日のうちに採用を決めました。大手IT企業での人事・採用経験が豊富で、現在Sさんが在籍しているベンチャーでもカルチャーづくりを担当し、再現性高く業務を行われていたのでこの方にお任せしようと即決しました。

――Sさんの契約時に目標設定やKPIなどを設定しましたか。

大谷氏 : 私と堀端、Sさん、他の副業人材を含め4名体制で、まず取り組みたい項目を30くらいピックアップしました。そこから、最短でかつインパクトがあるものから優先的に取り組んでいくことを最初に決めました。

堀端氏 : 具体的には、ミイダスの取り組みや活躍するエンジニアの姿を記事としてWantedlyなどで発信したり、自社の採用サイトの制作を進めたりしています。Sさんには採用サイトのディレクションなどもお任せしています。サイトが完成したらそちらでも記事を発信していくので、その制作もSさんにディレクションいただけるように動いていますね。

大谷氏 : 採用サイトに関しては、まずは早くリリースすることを優先にしています。エンジニアが見て「こんな技術を使っているのか」といった最低限のコンテンツを発信できるようにSさんに企画から調整してもらっています。リリース後には、随時記事などのコンテンツを盛り込んでいく予定です。

質の高い記事を発信することで、社内外に変化が表れた

――Sさんがジョインしてから、変化などはありますか。

大谷氏 : 定性的な部分でいうと、「ミイダスは技術的な発信が多い」と知られてきた感触があります。また、応募者も記事を読んできてくれているので、当社を理解した上で面接に臨んでもらえるようになりました。

定量面ですと、今までは記事の作成を外注していましたが、内製での記事作成ができるようになり、より幅広い情報を発信できるようになってきました。質の高い記事を多くの人に読んでもらうという、良いサイクルが出来上がってきています。

堀端氏 : 社内の人にも記事を読んでもらえるようになったので、組織内でどんな取り組みが行われているのか理解が深まっていると感じています。記事作成のためにチームインタビューなどを行うのですが、そういったことを通してチームの結束力も高まっていますね。対談形式のインタビューなどで、チームの人がどんなことを考えて仕事をしているのか改めて知るきっかけができ、社員同士良い刺激になっています。

――その他、副業人材を活用してのメリットは?

大谷氏 : Sさんは経験豊富かつ情報を多く持っている方なので、最近では人事制度に関するアドバイスもいただいています。そういった副業人材の知見を社内に反映できるのは、メリットだと思います。

――それでは逆に、副業人材を受け入れて難しいと感じた部分はありますか。

堀端氏 : 週1回のオンラインミーティングと月30時間程という限られた業務時間で、どれだけ案件を進められるのか最初は不安がありました。しかし、いざやってみると、Sさんが自主的にどんどん進めてくれるためまったく問題ありませんでしたね。採用サイトのデザインなどに関しても、主体的にデザイナーとやり取りし、どんどん案を出していただいているので、こちらも非常に助かっています。経験の浅い方だと私たちが主導でやらなければならないことも多く、結局工数が取られてしまいますから。

副業人材に問われるのは、「主体性」

――副業で活躍できる人材とはどのような方だとお考えですか。

大谷氏 : 副業では「アドバイザリー」と「実務」の2つの役割があると思います。「アドバイザリー」は自身の経験をもとに何をするべきかを考え、最も成果が出る、大きな課題を解決できるように動くことが求められます。「実務」では決められた納期に、正確なアウトプットを齟齬なく納品することが必要です。

役割によって、求められる部分は変わってくると思いますが、それらに対応できる人が活躍できるのではないでしょうか。Sさんにはその両方をお任せしていますので、非常に優秀な方だと思っています。

堀端氏 : ゼロベースで何かを作っていく時には、主体的にどんどん動いていける方が活躍できると思います。それができるかできないかで、案件への関わり方も変わってきます。「これを実現するには、こんな方法がありますよ」と提案できる人が、企業から求められているのではないでしょうか。

――Sさんが担当している案件で、近日リリースされるものはありますか。

堀端氏 : 採用サイトはもうすぐ完成しますので、1月中にはリリースされるかと思います。また、採用記事に関しても数本進行していますので、完成次第発信していきます。人事制度に関しても、Sさんからアドバイスをもらいつつ新たに作り直している最中です。

――採用広報のポジションに関しては、社員でなく今後も副業人材に任せていく予定ですか。

大谷氏 : そうですね。アウトプットのスピードを考えてみても、採用広報は現状の体制がベストだと思っています。もちろん、ポジションによって副業人材をアサインするのか、社員に任せるのか使い分けが必要だと考えています。デイリーで業務が発生するようなポジションは、やはり社員の方が適しているのではと思っています。

――副業人材だと社内情報のキャッチアップなどが大変だと思います。その辺の苦労はありましたか。

堀端氏 : 疑問があればSさんから聞いてくれますので、情報共有に関して難しいと感じた部分はありません。ただし、アクセス権限など、社内情報をどこまで開示するかは判断が難しいところではありますね。社内PCを貸与するのも効率的ではないので、その辺はIT部門と相談しながらセキュリティを検討しました。

――それでは最後にlotsfulを活用した感想をお願いします。

大谷氏 : 優秀な人を短期間でマッチングしていただけて、本当に助かりました。ミイダスは今後もサービスを拡大していきますので、そのタイミングに合わせてこれからも副業人材を活用していきたいと思っています。

堀端氏 : 大谷と「こんな副業人材がくればいい」と人物像を相談していた数日後に、Sさんの面談が入って、その日にジョインいただくことが決まりました。期間としては3日くらいでしたので、そのスピード感に驚きましたし、企業の課題に対して適切な要件定義・提案ができることがlotsfulの強みなのだと感じましたね。

(編集・取材・文:眞田幸剛)