2020.12.15

新サービスのCVRが2倍に!短期プロジェクトでも成果を出す副業人材活用術


「lotsful magazine」が今回取り上げるのは、新サービスであるEC事業立ち上げのポジションで副業人材を活用した生鮮流通のDXを手がけるスタートアップ、株式会社フーディソンです。

飲食店向けの生鮮品仕入ECサービス「魚ポチ(うおぽち)」や、いつも新しい発見のある街の魚屋「sakana bacca(サカナバッカ)」といった事業を展開する同社が、2020年8月に立ち上げたこだわり生鮮のネットスーパー「perrot(ペロット)」。ECに関する経験豊富な副業人材を活用することにより、短期間で「perrot」の購入率(CVR)を2倍に伸ばすことに成功しました。

副業人材活用の狙いや背景に加え、短期間で成果を出すに至ったポイントなど、人事や経営企画の側面から「perrot」をサポートしている経営管理部の松本広大氏に詳しくお話を伺いました。

株式会社フーディソン:鮮魚専門店『sakana bacca』の運営、飲食店向けの生鮮品仕入ECサービス『魚ポチ』の運営、フード業界に特化した人材紹介サービス『フード人材バンク』の運営
設立年:2013年
社員数:200名(2020年11月末現在)
副業活用ポジション:EC事業グロース戦略

■株式会社フーディソン 経営管理部 松本 広大氏
新卒で大手コンサルティングファームに入社。2016年に株式会社フーディソンへ転職。経営企画から人事、広報など様々な業務を担当し、新規事業である「perrot」のサポートも行っている。

第一線で活躍する人材のデータベースが決め手の一つ

――新規事業である生鮮ネットスーパー「perrot」の立ち上げ期に、副業人材の活用を決められました。そのように意思決定された経緯についてお聞かせください。

松本氏 : まず2020年4月に生鮮品が購入できるネットスーパー「うおポチマルシェ」を試験リリースし、8月から本格ローンチという形で「perrot」にサービス名をリニューアルしました。
「perrot」は新規事業ということもあり、どこまでサービスが伸びるかは未知数です。そのため、基本的には社内のリソースを使う予定でした。
しかしながら、ネットスーパーというECサイト事業に関しては、社内でも初めての試みでナレッジがない状態。それらを解決するため、社外から知見を得ようと副業人材の活用を決めました。
また、コロナの影響で働き方が大きく変わる転換期であると感じていましたので、副業に関するノウハウを社内に蓄積する狙いもありました。

――数ある副業サービスの中から、lotsfulを選んだ理由を教えてください。

松本氏 : たまたまlotsfulの案内を見て、サービスの仕組みや料金体系などがわかりやすく初めてでも利用しやすそうだなという印象を持ちました。タイミングも丁度良かったんです。他の副業サービスともコンタクトは取っていたのですが、lotsfulはスピード感を持って人材を紹介してくれました。さらに、新規事業という手探り状態の中で、進め方など相談に乗ってくれたのも大きかったですね。

また、lotsfulのデータベースを見たときに、本当に各社の第一線で活躍している方が登録しているのが分かったのも決め手の一つです。今回、副業人材としてジョインしてもらったKさんは、大手事業会社でネットスーパーの実務経験が豊富な方。まさに当社が求めていた人物だったので、お任せすることにしました。

短期間で、ネットスーパーのCVRが2倍に

――Kさんにはどのような業務を依頼しましたか。

松本氏 : “「perrot」のWebサイトのUIをどうすれば良くなるか?”、”PMFを達成するためにどういった指標を見ていくべきか?”といった、Webサイト周りの改善点や数値分析に関するアドバイスを依頼しました。2020年9月にジョインいただいたのですが、およそ1ヶ月という短期間で購入率(CVR)が2倍にアップしたんです。

――2倍とは凄いですね!なぜ、そこまで数字が跳ね上がったのか。そのポイントについてお聞かせください。

松本氏 : ネットスーパー事業に関する知見がなく手探りでやっていた中で、何を優先し、フォーカスすれば良いのかがKさんのアドバイスで明確になったからでしょう。やり取りしていたマーケティング部門の担当者も、豊富な知識を持ったKさんから様々なノウハウを学んだように感じます。また、EC経験者の意見があるおかげで、意思決定もしやすくなりましたね。
Kさんとのコミュニケーションは基本的にSlackを使用していました。意見を求めたい時や疑問点があればSlackにポストしていくイメージです。オンライン会議も並行して行いました。

――副業人材が高いパフォーマンスを発揮するために、工夫した点があれば教えてください。

松本氏 : 実際に具体的なアドバイスをしていただけそうか見極めるために、事業の課題感を最初から正直にお伝えしていました。初めの面談で、全体の方針を詳細にお伝えし、どこにフォーカスしPDCAを回していくべきかをKさんに相談したのです。さらに社内の数字も開示し、議論を進めました。その中で、Kさんからいただいた提案をCEOの山本、マーケティング担当者と検討。「これは信頼できる」とKさんを評価させていただき、正式にお願いすることにしました。

▲「perrot」は、「生鮮品をおいしいうちに食卓へ」をコンセプトに生鮮品(魚、野菜、肉)を中心とした食品を新鮮なうちにご自宅までお届けするネットスーパー事業。

副業人材の活用が、採用戦略の新たな選択肢に

――副業人材の活用で「難しさ」を感じた点はありましたか?

松本氏 : 難しさは特に感じていません。副業人材を受け入れる企業側として、任せる部分を割り切って決めておくとスムーズにプロジェクトが進められると思います。また、Kさんのレスポンスが早く、その回答が明確だったのは当社として非常に助かりました。

副業人材として活躍するには、このレスポンスの早さに加えて、正確に企業の課題や要求を把握した上で具体的なアドバイスができるスキルが重要だとKさんと関わる中で感じました。副業人材は短期間の内に自身が持つ実力を発揮しなければなりませんので、このスキルは必須なのではないでしょうか。

――それでは最後にlotsfulを活用した感想をお願いします。

松本氏 : 副業人材を活用してみて、社内にナレッジやリソースが足りなくなった際の選択肢として「今後もアリだな」という実感を持ちました。事業のフェーズによって、必要とする人材が変わる中で、本業で活躍されていて現場感のある方にスポットでアドバイスや業務をお願いできるという点は、他の採用手法にはないメリットだと感じています。

lotsfulのサービスを利用した感想としては、レスポンスが早く、企業の状況に合わせたアドバイス・柔軟な対応をいただけて非常に助かりましたね。採用に対してシビアに考えている当社の要望にマッチした人材とつないでいただけて満足しています。

(編集・取材・文:眞田幸剛)