公開日:2025.8.27 プレスリリース 調査レポート

副業において生成AIを活用したことがある人は約8割
『lotsful』が生成AI時代の副業実態調査(前編)の結果を発表
~AI活用が業務効率と学習機会を促進、一方でスキル習得や知財面での課題も~

「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げるパーソルグループのパーソルイノベーション株式会社 lotsful Company(本社:東京都港区、lotsful Company代表:田中 みどり)が運営する副業人材マッチングサービス『lotsful(ロッツフル)』( https://lotsful.jp/ )は、20~40代の会社員を対象に、生成AI時代の副業実態調査(前編)を実施し、本日調査結果を公開しました。

■調査結果
・生成AIを副業で使ったことがある人は約8割。副業における生成AI活用はすでに一般化の兆し
「副業で生成AIを使ったことがある(継続利用/試用含む)」と回答した人は全体の75%に上り、副業の現場でも生成AIが急速に浸透していることが分かります。生成AIが身近な業務ツールとして受け入れられつつある一方で、活用の成熟度やスキルには個人差があることも想定され、今後は「使えるかどうか」に加えて「どう使いこなすか」が差を生む時代になることも想像できます。

・「AI副業」で思い浮かぶ職種は、 “クリエイティブ領域”が最多
「AI副業」と聞いて思い浮かぶ職種を尋ねたところ、「画像・動画生成などのクリエイティブ制作(19.1%)」が最多となり、次いで「ChatGPTなどを活用したカスタマーサポートやチャットボット設計(18.1%)」 が挙がりました。いずれもテキストやビジュアルといったクリエイティブ系のアウトプットに関わる業務が中心であり、「AI副業」には、コンテンツを生み出す仕事というイメージを強く持たれていることがわかります。
これは、生成AIの強みが分かりやすく反映されやすい領域に活用の意識が集中していることを示しており、現時点では限定的な分野での活用イメージが先行していると言えます。今後、業務設計やコンサルティング、分析といった非生成型領域にもAI活用の可能性が広がれば、副業の選択肢もさらに拡張していくことが考えられます。

・生成AIの副業活用は“文章系タスク”で定着傾向に
生成AIを副業で使ったことがある人の中で、実際に活用している業務内容を尋ねたところ、最も多かったのは「テキスト作成(38.1%)」、次いで「情報収集/調査(36.3%)」でした。特に文章作成は、多くの副業に共通する基本業務であり、生成AIの汎用性の高さが発揮されている分野といえます。
こうした結果から、生成AIはすでに「誰でも扱いやすく、すぐに業務に取り入れやすいツール」として副業に根づきつつあり、日常的な業務の一部として定着し始めていることがうかがえます。

・副業での生成AI活用が生む、時短と学びの好循環
副業において生成AIを活用することでどんな変化を感じたかを尋ねたところ、「作業時間が短縮された」と感じた人は43.5%と最多でしたが、注目すべきは「自己学習の時間が増えた(32.7%)」という回答で、AIによる業務の効率化が、自身のスキルアップや自己研鑽の時間を生み出しているという前向きな変化も確認できました。単なる省力化ではなく、次の価値創出につながる時間を手に入れる手段としてのAI活用が進んでいることが読み取れます。

・副業における生成AI活用の壁は、習得コストと知的財産リスク
副業で生成AIを活用する際の課題を尋ねたところ、「使い方を覚えるのに時間がかかる(31.0%)」、「知的財産権の問題が心配(30.4%)」が上位となりました。多くの生成AIツールが登場する中で、それぞれの操作や活用方法を習得するハードルの高さや、生成物の権利帰属の曖昧さが、副業活用を進めるうえでの障壁となっていることがうかがえます。活用が広がる一方で、スキル習得や権利リスクに対する不安が課題として残っていることが明確になりました。

■調査概要
調査手法:インターネット調査(Fastask)
調査対象:全国の企業に勤める会社員 20~40代の男女
調査期間:2025年7月4日(金)~7月5日(土)
対象人数:660人

■lotsful Company代表 田中 みどり コメント

今回の調査から、生成AIはすでに副業の現場において、“使えるかどうか”ではなく、“どう使いこなすか”が問われるフェーズに入りつつあることが明らかになりました。特に、文章生成や情報収集といった日常的な業務への活用が進み、効率化だけでなく、学びや自己研鑽につながる前向きな変化が見られた点は印象的です。一方で、生成AIツールの操作や習得に対するハードル、生成物の知的財産権に関する不安といった課題も顕在化しており、今後はスキル習得支援やリテラシー向上の取り組みがより重要になっていくと考えています。
なお、次回の「生成AI時代の副業実態調査(後編)」では、生成AIの普及によって副業内容や案件ニーズがどのように変化しているのか、さらに、AIスキルの有無が収入や仕事量にどのような影響を与えているのかといった視点から、実態の変化により深く迫る予定です。
『lotsful』では、AIスキルを活かした副業機会の創出を通じて、個人のキャリアの可能性を広げ、より柔軟で多様なはたらき方を後押ししてまいります。

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■パーソルイノベーション株式会社についてhttps://persol-innovation.co.jp/
パーソルイノベーション株式会社は、パーソルグループの次世代の柱となる事業創造を目的として、2019年4月に事業を開始しました。人材紹介分野では、若年層・未経験を中心としたエッセンシャルワーク領域の人材紹介サービス『ピタテン』、採用管理・マーケティングツールを提供する『HITO-Link(ヒトリンク)』を展開しており、人材育成関連分野では、企業のDX組織構築の支援サービスを提供する『TECH PLAY』(テックプレイ)、リスキリング支援サービス『Reskilling Camp(リスキリング キャンプ)』や、コミック教材を活用した研修サービス『コミックラーニング』、副業マッチングサービス『lotsful(ロッツフル)』などを運営しています。また、新たな事業開発やデジタルトランスフォーメーションを通じて、パーソルグループのイノベーションを加速していくことを目指しています。

 

【本件に関するお問い合わせ先】
lotsful 担当:泉
TEL:03-6757-4259 / E-MAIL:support@lotsful.jp